NHKマイルCサラッと展望
●NHKマイル
新馬から注目していたジョーストリクトリが有力馬の1頭として出走するのは感慨深いです。まさかNZTを勝ち切るとは思いませんでしたが。
3代母Sudden FlashのTudor Minstrelが、ジョープシケのバレークイーンやトウショウボーイと呼応し、軽い血だけでなく重厚重要な欧血もカバーしてあるのが良いんですよね。
持続力を活かしたいですから、ちょっと前過ぎるくらいの位置取りが丁度良く、下手に中団あたりに収まってしまうと緩い流れになった時持ち味が活きない。強気に乗ってほしいです。
強気に乗ってほしいといえばボンセルヴィーソもそう。男メジャーエンブレムのような馬ですから。しかしメジャーエンブレム以上にパワー型ですから東京の良だとそういう競馬をしてもキツいかなぁ。
アエロリットはNasrullahとHyperionの斬れなので長直線+急坂が◎と言うことで東京マイルは当然良いですが、この枠からこの鞍上がどう乗るか。先行できれば面白いですね。
タイセンスターリーはAlanesian≒Tom Foolで、強いクロスがないマンハッタンカフェにNorthern Dancer4・4×3のスターアイルという配合。シンザン記念はほぼ価値の内容で能力は通用、アエロリットと同じでNureyevが入るからか胴長でコース適性も高いでしょう。間隔を取ったローテにも好感が持て、仕上がっていれば好勝負可能では。北村宏司騎手も前で粘らせる泥臭い騎乗は巧いですからね。ちょっと過剰不人気かなと。
あとはクラリティスカイ的に、“緩い流れになったときの大箱向きの中距離馬の斬れ”という点でいえばアウトライアーズやプラチナヴォイス、特に後者でしょうか。皐月の負け具合まで考慮すればトラストもなくはないか。
マイル向きの斬れであればモンドキャンノとカラクレナイというところに落ち着きますが、前者は朝日杯のような極端な競馬をするということですし、後者は初輸送と読めない点が多い...レッドアンシェルも落ち着き次第でしょうね。
んー、期待するのはジョーストリクトリですが、緩い流れになってアウトライアーズ、プラチナヴォイス、そしてボンセルヴィーソは自ら厳しい流れに持ち込めれば、タイセイスターリーが過剰不人気、トラストもひょっとすると...こんな感じでよく分からないです(笑)
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新潟大賞典はシャドウウィザードがちょっと期待。新潟とCozzeneの相性は良いですしこの斤量でこの相手なら3はあても驚きません。
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【参考】
『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)
望田潤氏のブログ 血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog
栗山求氏の連載『血統SQUARE』http://www.miesque.com/motomu/works.html
『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)