4歳上500万下

「血統表」と「現実」のすり合わせ、競走馬の「個性」の「解釈」

ジャパンカップのおもひで

ついこのあいだまで半袖を着ていたのに、秋というのは一瞬で、コートなしでいられるのはほんの一カ月くらいですね。

学生時代は毎日のように更新していたこのブログも、「書きたい」と気が向いたら書くだけのものになっています。

 

ダービーの前、ガロアクリークのKingmambo的ピッチ走法が気になると書き始めてやめました。彼がこの秋、マイル路線ではなくセントライト記念菊花賞を選択したのは、古馬になってからいい方向に向くはず。上原先生らしいです。

 

2020年のジャパンカップ、決着するときが来るんですね。アーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトの3頭に着順という順位が付くときが――。

 

思い出さずにはいられない高校1年生の11月――。

中学2年の頃、ブエナビスタで競馬を観始めた。引退前に彼女をどうしても生で観たくて...それは有馬よりもJCがいい気がして...彼女に走ってほしかった凱旋門賞を制したデインドリームの参戦も決まって...親に頼んで新潟から東京までの遠征費を出してもらった。始発の新幹線に乗るため、駅まで父に送ってもらった。

まわりの子みたいに、ディズニーランドや人気バンドのライブにはワクワクしなかったけれど、京王線に乗って東京競馬場が見えたときの高揚感は一生忘れないだろう。

レースのことはあまり覚えていない。ウインバリアシオンも好きだったから、スローペースを嫌って向こう正面で上がっていったとき、「アンカツさんらしい」なと思ったのは覚えている。この競馬で6着、やっぱりオルフェのライバルは強い!と。彼のがんばりが嬉しかった。

競馬のあと、何をしたかは覚えていない。きっと都会に憧れていた僕のことだから、渋谷や新宿を徘徊していたのだろう。あ、もしかすると秋葉原のネットカフェに行ったかもしれない。理由はわからない。

 

翌年のJCでは、凱旋門賞帰りのオルフェーヴル牝馬三冠を達成したジェンティルドンナが対決することになった。ルーラーシップフェノーメノまでいる。今年と同じような「世紀の一戦」を生で観なければ、一生後悔すると思った。ただ東京に行きたい願望を正当化させただけかもしれないけれど。

ところが、実家の寿司店の経営が厳しく、さらに学校で悪さをして謹慎処分もくらっていただけに、親の許可は降りなかった。でもどうしても行きたかったので、友人に「お年玉で返す」と言って遠征費を借りた。

友達の家に泊まって、次の日も遊んでくる――リビングに置き手紙を残して、窓から家を出て夜行バスに乗った。悪いことをしているというより、「後悔したくない」という気持ちが優っていた。

この年は、パドックの最前列で一流馬を観たいという思いが強かった。最前列とはいかなかったが、8Rくらいから陣取って、JCのパドックはじっくり観ることができた。凱旋門賞で(ほぼ)勝ったオルフェーヴルが目の前を歩いていることに興奮した。

最後までパドックを観ていたので、レースは人混みからターフビジョンで観るのが精いっぱいだった。残念だったが、あの空間にいれたことが何よりも嬉しかった。

帰りは渋谷に行ったのだが、迷子になってしまい、代々木上原駅から電車に乗ったのを覚えている。いまとなってはわかるが、六本木通りに出て、神泉を通って代々木上原まで行ったようだ。夜行バスで朝5時前に家に戻る前、コンビニでサンケイスポーツを買ったのも覚えている。

 

高校時代、そのあと東京には2度行っている。高3の8月、オープンキャンパス。青学と慶應に行ったが、夏競馬でパークウインズになっている東京競馬場にも行った。ゴールドシップキズナブエナビスタオルフェーヴルのぬいぐるみを買った。

もう1回は高3の2月、イスラボニータが勝った共同通信杯が行われていた日――大学進学に向け、新居を探すためだ。サトノアラジンも人気になっていたあのレースだ。父と家を決めたあと、別行動をした。父は「帰るのは終電でいいから、東京で遊んで来い」と言ってくれた。新宿南口で別れた。父のこういう部分が好きだ。

JCから派生させていろいろ書いてきたが、高校時代はツラいことが少なくなかった。それでも競馬を考えているときだけは、イヤなことを忘れられた。それはいまだってそうだ。去年も悩んでいたとき、ワールドプレミアの菊花賞のウラ、東京競馬場でシュヴァルツリーゼが勝った甲斐路ステークスを観て癒された。だから今年も、競馬場に行きたかった。

 

さて、「今年の」JCの話にうつりましょう。

コントレイルは「驚異的な回復を見せている」といっても、見えない疲れがあるのではないか。しかし東京での斬れはとてつもない。

アーモンドアイは距離もそうだが、前走を踏まえて大事に乗り過ぎないかが心配だ。

と考えると、最も懸念材料が少ないのはデアリングタクトだ――なんてのは誰もが考えるところですね、、

あと思うところは......グローリーヴェイズは平坦のほうが斬れる気がする。キセキがキセキらしいラップを刻んでほしい。あとはミッキスワロー?アーモンドアイが勝った一昨年は時計勝負の割にがんばっていた。

 

朝起きてまた考えます...

NHKマイルC雑感 ~ トリプルワウの大箱替わり

天皇賞(春)スティフェリオが2着。

予想は京都の下り坂がうまいモズベッロとスティッフェリオで迷って前者を選択してしまいましたが、彼のことはデビューから出走する度にこんなことを書いてきました。

スティッフェリオはデビューした時から注目してきた80点の配合で、ずっと菊路線といってきた。そんな中、セントライト記念4着で満足していたのだが、この天気でもしかするともしかする可能性が出てきた。

 4着スティッフェリオはデビュー時から、悪くない配合で菊路線でと書いてきたので、もうこれで満足。

 中京10R大寒桜賞のスティッフェリオもちょいと注目している馬。

土曜阪神5Rを逃げ切ったスティッフェリオは、以前も取り上げました。

京都5R(芝2000m)のスティッフェリオは、ステイゴールド×シルアスアティテュードという血統。

母母ザミリアとの間にはゴールドスミスという同期のステイゴールド産駒がいます(新馬勝ち)。このザミリアはSir IvorHabitatを通じるSir Gaylord5×5で、ここがステイゴールドにはちょっと気がかりなんですが、ノーザンテーストと血統構成が近いThe Minstrelを通じるNorthern Dancer4×4というのは効くでしょうし、Green Desertのパワーというのもプラス。

そしてザミリアにMtotoを配されて産まれたのがシリアスアチテュードですが、MtotoはDonatello3×4、しかもMtoto自体がMiranda(=Pretty Polly)牝系でもあり、これはノーザンテースト増幅に繋がります。

ステイゴールドとしてはまずまずの配合です。

土曜の3歳戦 ~ ソウスルターリングとリスグラシューとヴゼットジョリーの樫最大のライバル - 4歳上500万下

菊路線に乗ってこれるかどうか。長い目で。

今更ながら2月最終週の回顧 をば。 - 4歳上500万下

 

 

 

さてNHKマイルC

人気馬はどれも素晴らしい馬たちですが、レシステンシア阪神JFルフトシュトロームのNZT以上に衝撃を受けたのがサトノインプレッサ毎日杯ですね。パン良ならもっと斬れそうで、反対にルフトシュトロームは時計がかかったほうがよりいいのではという気も。

ほかでは、そりゃあいつも人気にならないプリンスリターンや、初左回りのギルデッドミラーや、前走は出遅れたボンオムトゥックも面白いと思うんですが、注目しているのはNZT組の2頭。

ハーモニーマゼランはその前走◎で、ハイペースの割に力のある所を見せました。母スターズアイランドがSea the Stars×Galileo!ですよ!?、アーバンシー直仔×アーバンシー直仔でSea the Stars≒Galileo1×2(Northern Dancerアーバンシーの3/4同血)

NZTは◎ハーモニーマゼラン

母スターズアイランドはアーバンシー2×3!本馬はダイワメジャー×Sea the Starsで「ダイワメジャー×母父欧州本格派」のセオリーをクリア。アーバンシー2×3ということはMiswaki3×4でもあり、MiswakiNasrullahTom FoolというHalo的な血を内包していて、これがダイワメジャーのHaloと呼応。

走りを見ても粗削りながら先行して持続力溢れる「抜かせない」走りは父を彷彿とさせ、上級で活躍できる父産駒らしい。牧調教師の「どんどん力を付けている」というコメントにもニヤリ。先行押し切りを期待(→東京〈NHKマイル〉では切れ負けして6着?)

derby6-1.hatenablog.com

ただ、レシステンシアが飛ばすレースで先行馬というのはキツいと思うんですよね。メジャーエンブレムのときも先行馬全滅で追い込んだロードクエストレインボーラインが来ましたから。

ハーモニーマゼラン以上にNZTの内容がよく、東京替わりで期待できる(しかも差しに回れる、というか回ってくれ!)のがソウルトレイン。4角でかなりのストライドロスがありながら掲示板を確保しました

レッドスパーダ×チチカステナンゴという字面なので人気しにくいですが、近年ダイワキャグニーとグランレイが出た3代母トリプルワウ牝系

トリプルワウはRoyal Cherger(≒Nasrullah)×Prinsquillo、まぁナスキロのクロスで、ダイワキャグニーもダイワメジャー産駒ながらナスキロ的な柔らかさを感じさせる走りで府中に良績が集中していますよね。

ソウルトレインも父はレッドスパーダ(母父Storm Cat!)、ナスキロ血脈Milicentを持つフジキセキも入りますから、差しに回った千両賞や、内回りとはいえ白梅賞の直線でのフットワークは明らかに大箱向き。東京マイルの外枠、小細工無しの競馬で掲示板、いや3着もなくはないと思うんです。

いずれにしても、プリンスリターン的にいつも人気になりにくいタイプでしょうから、追いかけたい馬ですね。

第80回皐月賞 ~ Hyperionを活かせるのか

ルメール騎手は「計ったかのような差し」が身上、これに異論はないと思いますが、武豊騎手はサンデー全盛期のスペシャルウィークダンスインザダークの差しが印象的でもサイレンススズカキタサンブラックなど、「逃げ」こそ真骨頂だと思います。

サトノフラッグが望田先生のおっしゃるように、ディープ産駒でもコントレイルのような斬れではなく、ディープブリランテのようなHyperion的な粘着力が身上ならば、ルメール騎手というのはどうなのか。

ここで思い出すのは5年前のの皐月賞――。1番人気はルメール騎手のサトノクラウン。2戦目の東スポ杯で切れ、弥生賞で切れ、マイラーとの声もありましたが、最終的にステイヤーに近い持続力を武器とした中長距離馬に完成しました。皐月賞では(ドゥラメンテ斜行の振りもありましたが)「切れ」を活かした乗り方で6着。あえて懸念材料をいうならばココで、皐月賞向きのスピード、軽さに欠けるんではないか、と。

だからコントレイルサリオスの勝負だと見ているんですが、サリオスに関しては堀師が「メンタル面の強さなど総合的に見ても、何年かに1頭のレベルの馬だと思います」と語られているんですよね。ドゥラメンテやモーリス以来の手ごたえを感じておられるのかと想像するわけです。

もし2頭が互角だった場合、雨が残る馬場がよりプラスに向くのはサリオスではないか、いやデインヒルの影響が強いハーツだとしても、ハーツはハーツ、G1を勝ち切るなら中山ではなく東京ではないか、と行ったり来たりしています(笑)

 

第80回桜花賞 ~ Special~Outing Class~トニービン

下書きしてて、更新がレース直前になってしまいました(^^;)

 

ハーツクライ産駒でも母リリサイドがMill Reef5×3だった名牝リスグラシューは美しくしなやかに斬れましたね。

エーポスの母ストライクルートにはMill Reefがあっても、エーポスにはリスグラシューのようなしなやかさは感じません。それは硬いHyperion的体質が発現し、母父Smart Strikeが内包するOuting ClassとSpecial(~Fairy King〈=Sadller's Wells〉)とトニービンのナスペリオンNasrullah×Hyperion)的な、つまりエアグルーヴドゥラメンテジャングルポケット的な重厚な後肢を中心とした斬れが身上だからでしょう。

前脚のストライドが伸びないのは少なくないTeddyの血によるもので、ジャングルポケット前脚の出がいいとはいえなかった。体型的に2400は長いですが、3歳春なら能力でカバーできることは歴史が証明しています。オークスでも期待できる馬だと思います(血統的には無関係ですが、世界を渡り歩くディアドラだって2歳冬にはつわぶき賞〈中京1400〉を走っていました。オークス◎、9番人気4着)。

ま、枠的にもアエロリットのような脚を余す5着を想像しますが(外枠自体は悪くない)。

チェーンオブラブハーツクライにナスペオンですが、牝系は米血が強く配合的にもパワーが強い。血統的にも大成するのはエーポスのほうだと思いますね。

 

レースはレシステンシアがJFのようなペースで行くとリアアメリ的「足が溜まらない」敗戦する馬も多いと思うんですが、ここまで人気が落ちるならリアを頭で行ってみたくなりますよね。デアイングタクトマジックキャッスルが強かったらゴメンナサイ。

最後にウーマンズハートは以前こんなふうに書いていますが、いまのイメージでは、桜9着→オークス5着

▼ハーツといえば3歳牝馬で期待しているのがウーマンズハートで、細身のしなやかな馬体はリスグラシューを想起させ、明らかにマイラーではない。そんな馬がハイペースの阪神JFで先行して4着に残ってしまったのですから素質は恐ろしい。当然オークスで◎だ!と思うのですが、成長速度が同期のダイワメジャーやディープと比べて遅いので意外と勝ち切れなかったりして...なんて考えるのです(これもリスグラシュー的ですね)。

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NZT、阪神牝馬S ~ (Stage Stuck〈=バレークイーン〉×Caerleon=フサイチコンコルド)×ハーツクライ!/ダイワメジャー×欧州本格派

コロナ禍でも、マスコミは仕事がある。オンライン取材があったとはいえ、仕事量は変わりません。ただ昇級とボーナスはなくなってしまいました、、、

 

週末の簡単な重賞展望くらいは更新したいんですけどね。

 

NZTは◎ハーモニーマゼラン

母スターズアイランドはアーバンシー2×3!本馬はダイワメジャー×Sea the Starsで「ダイワメジャー×母父欧州本格派」のセオリーをクリア。アーバンシー2×3ということはMiswaki3×4でもあり、MiswakiNasrullahTom FoolというHalo的な血を内包していて、これがダイワメジャーのHaloと呼応。

走りを見ても粗削りながら先行して持続力溢れる「抜かせない」走りは父を彷彿とさせ、上級で活躍できる父産駒らしい。牧調教師の「どんどん力を付けている」というコメントにもニヤリ。先行押し切りを期待(→東京〈NHKマイル〉では切れ負けして6着?)

ペールエールダイワメジャーにしてはストライドで走るタイプで、アドマイヤマーズ的。中山がプラスとは言えないが地力はあるので人気落ちの今回。

オーロラフラッシュはSadller's Wells3×3、デインヒル3×3

走りはFair Trial的ピッチ走法で器用。中山の4角をコディーノのように無駄なく回ってきそうだ。

 

阪神牝馬は◎ノーワン、○アマルフィコースト、どちらかが絡めば良しという組み方で。

ノーワンは母母Stage Struckがバレークイーンの全妹で、そこにCarleonが配された母プレイガールはフサイチコンコルドと同血!そしてハーツクライという良血。

早熟のスプリンターという血統背景ではなく、スプリンターズS阪神カップのパフォーマンスは悪くなかった。京都牝馬は前残り、前走は馬場が合わなかったと師。良馬場で内枠から馬群を縫えば恥ずかしい競馬はしないだろう。

アマルフィコーストは重賞で好走しても人気しないタイプだが、ダイワメジャー×High Chaparalというハーモニーマゼランと同じ「メジャー×欧州本格派」で、母はKris4×3。人気しないのだから、難しく考えずに「弱いメジャーエンブレム」だと思って推し続ける