4歳上500万下

血統好きが大学生のころ書いていたブログ(今でもたまに更新)

ディープの‟しなやかさ”を支えるパワーの根源

シャフリヤールのしなやかさは何なのか。

 

全兄アルアインより力馬感がなく、全兄弟とは思えない。以下、気になる点の殴り書き。

・母ドバイマジェスティはBCフィリー&メアスプリント勝ちのスプリンター

・母父Essence of Dubaiは02年のUAEダービー勝ち馬で、ケンタッキーダービー9着、ベルモントS6着

・母母父Great Aboveはヒムヤー系の雄ホーリーブルの父でもあり、Bull Dog4×5。その母Ta Weeが遺伝力が強い米パワー血脈を豊富に持っている→Ta Weeの父IntentionallyはWar Relic(Man o'War≒Friar Rock1×2)を内包するFair Play4×4、Ta Weeの母父がBimelech(Black Toney×La Troienne)産駒でBlack Toney2×4のBetter Self。まぁTa Weeは端的にMan o'War4×5というだけで満点のパワー

・3代母父はHis Majesty

ドバイマジェスティ全体で見るとMan o'Warは4本、Black Toneyが3本

 

これだけ硬肉米血パワー血脈が豊富で硬肉のRibotも含みながら、しなやかさを出すディープインパクト、恐るべし。

ディープインパクト自身がLyphard的、Hyperion的粘着力を超越した瞬発力を見せたように、シャフリヤールも字面の血統の枠を外れている。この“逸脱性”だけでダービー馬となったことに納得できてしまう。

 

安田記念を制したダノンキングリーの母マイグッドネスも母母はLovin TouchがYour Hostess=My host3×3とドバイマジェスティでいうHis MajestyのようなHyperion的底力の役割を持っている。

そして母父Honor and GloryはBlack Toney系のBig Event5×5であり、父In RealityがIntentionally産駒のMan o'War4×4(War Relic3×3)である。そしてこの部分がStorm CatSpy songやEight Thirtyに脈絡するのだ。だからダノンキングリーはディープ×Storm Catの弱点である“ゆるゆる怠慢さ”を克服できたというわけ。

 

これを機に、米血を勉強しなおしたいですね。

以下、望田潤先生ブログより。

 

1000~1200mのスプリントというのはMumtaz MahalではなくLady Josephineであり、The TetrarchではなくSundridgeですからね、しなやかさではなく筋力と回転で走るやつね(まあ最近の日本のスプリント戦はしなやかさで走りすぎですが…)

このSundridgeとDominoの融合によって生み出された回転の速さこそが“米血スピード”の根源であり、それをTeddyとMan o'Warのパワーが支えるというのが北米血統の様式美

 

第88回日本ダービー ~ 雑感

エピファネイア×ハーツクライ×硬肉米血パワー、やはりエフフォーリアの配合が整然としていて美しい。皐月賞であれだけの勝ち方をすることは予測できたし、衝撃を受けることはなかった。むしろ東京でパフォーマンスは上がるだろう。あとは最内枠を若武者がどう乗るか、というだけ。コントレイルのときのディープボンドやコルテジアのようなサポートの役割を、父(レッドジェネシス)がやるかもしれないね。

 

シルヴァースカヤの牝系らしく、シルバーステートのようにピッチ走法で走るヴィクティファルスはヨーイドンの瞬発力勝負も歓迎のクチではある。

 

タイムトゥヘヴンは母が桜花賞キストゥヘヴン。父はアドマイヤベガトニービン内包(Hyperion3本)、母母ロングバージンはHyperion4・5×4で、ロードカナロア産駒だが持続力が武器の中距離馬ではないか。だからNZTでも垂れることなく伸び続けたし、NHKマイルカップでも直線、不利を受けたあとも盛り返していた。距離延長はプラスで内枠を引いた。追える石橋脩も、粘り腰の発揮に一役買うだろう。

 

レッドジェネシスはディープ×Storm Catだが、4代母AmpullaがHyperion5×4で名血Abernantを名血を持つ。AbernantHyperionとSon-in-Lawの組み合わせ(ハイインロー)で、持続力とスタミナの塊だ。このハイインローはSadller’s WellsのSpecialと脈絡する。ディープ×Storm Catという字面以上に重厚感ある斬れ方をするのはこの影響だろう。内枠、ノリ、興味をそそる。

 

ディープモンスターは母シスタリーラヴがTraffic Judge5×5、母母父はDixieland Bandで本質的に瞬発力勝負に向くタイプではない。そういうタイプが瞬発力を活かす競馬をしている以上、少なくとも勝ち切ることはないだろう。

 

バジオウはおなじみKey Partner→ダンシングキイの牝系。ダンスインザダークの究極の切れ味は、(サンデーはもちろんだが)Blue Swords=Bluehaze5×5のDomino的、Man o’War的米血パワーに因るものだ。そのダンスインザダークの全妹ダンスインザムードハービンジャールーラーシップを配して生まれたのがバジオウ。血統・配合の筋は通っており、好走しても驚くことはない。

 

ラティアスは母マラコスタムプラダがNumber≒Sadller’s Wells3×3のハーツクライ産駒。これだけで食指は動くが、晩成のハーツクライ産駒が3歳春に結果を残すには、ハーツクライが内包しているLa Troienne~Buck Passerの米血パワーを増幅する必要がある。グラティアスはそれをBuckpasserデインヒルが内包)やFrancis U.などでクリアしているのでPOGに選んだ。皐月賞の内容は悪くないし、それなりには走るだろう。

 

ラーゴムは配合的にもオルフェーヴルの本格派。皐月賞で◎にしたが、まだ成長待ちという感じか。

 

シャフリヤールは、米血パワー過多の母にしてこのしなやかさ――というのがディープインパクトの凄みだろう。ただそのぶん、成長はアルアインより遅いのかもしれない。走破時計が優秀だから強い、という説もわたしは取らない。

 

さてステラヴェローチェ。昨年の段階では、ダービーはこの馬でいこうと考えていた。母母オールザウェイベイビーが米血パワー豊富だから500キロに出たし、2歳から走れているのだろう。

「バゴだから、不良馬場のサウジアラビアRCで圧勝しているから、東京の良馬場ヨーイドンはマイナス」という短絡的な説はとらない。バゴといっても本馬はHalo5×4で、米血パワーを持っている。朝日杯もあの高速決着に対応したのだ。共同通信杯は切れ負けという見方もあるが、余裕残しで馬群に囲まれてスムーズさを欠いていた。そもそも、純粋に完成度が高い。

もちろん、ディープインパクトでHeigh of Fashion≒Burghclere3×4は美しい。

 

アドマイヤハダルは、母スウェアトウショウがディープインパクト×ダンシングブレーヴ。粘着力が特長の‟Lyphardらしさ”を超越した2頭のLyphard産駒の名馬をの組み合わせはAlzaoダンシングブレーヴとなり、レッドアヴァンセなどエリモピクシー産駒が活躍した。

アドマイヤハダルの場合、いわずと知れたトウショウ牧場の名牝系で、3代母サマンサトウショウがHyperion4・5×5と素晴らしい。だからこそスイープトウショウ宝塚記念で牡馬をなで斬られたのだろう。4代母父ダンディルートの母はWar Kilt=War Relic3×3で、このMan o’War的パワーはレディブラッサムの血統構成にも脈絡する。

間違いなく大箱向きの斬れで、皐月賞ルメールが内枠から4角で見事に外に持ち出して脚を使いつづけていた。東京でどんな走りをするか楽しみ。

 

サトノレイナスはディープだが、母父Not For SaleはSwaps4×3、母母La BaladaをCourt Martial5×4とHyperion血脈が豊富だ。つまり本来は持続力が身上の馬だろう。そんなサトノレイナスが鋭い末脚で追い込んでくる姿は、本格化前のハーツクライ皐月賞までのワンアンドオンリーを見ているようだ。

サトノレイナスがダービーを「勝ち切る」には、有馬記念ハーツクライやダービーのワンアンドオンリーのような積極的な競馬をする必要がある。この配合の馬が、末脚を活かす競馬でダービーを「勝ち切る」ことはイメージできない。

サトノレイナスには有馬記念ハーツクライに「勝たせた」ルメールが乗る。Cコースに変わった東京で、大外で、無難な差し競馬をするわけがない。

 

ジャパンカップのおもひで

ついこのあいだまで半袖を着ていたのに、秋というのは一瞬で、コートなしでいられるのはほんの一カ月くらいですね。

学生時代は毎日のように更新していたこのブログも、「書きたい」と気が向いたら書くだけのものになっています。

 

ダービーの前、ガロアクリークのKingmambo的ピッチ走法が気になると書き始めてやめました。彼がこの秋、マイル路線ではなくセントライト記念菊花賞を選択したのは、古馬になってからいい方向に向くはず。上原先生らしいです。

 

2020年のジャパンカップ、決着するときが来るんですね。アーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトの3頭に着順という順位が付くときが――。

 

思い出さずにはいられない高校1年生の11月――。

中学2年の頃、ブエナビスタで競馬を観始めた。引退前に彼女をどうしても生で観たくて...それは有馬よりもJCがいい気がして...彼女に走ってほしかった凱旋門賞を制したデインドリームの参戦も決まって...親に頼んで新潟から東京までの遠征費を出してもらった。始発の新幹線に乗るため、駅まで父に送ってもらった。

まわりの子みたいに、ディズニーランドや人気バンドのライブにはワクワクしなかったけれど、京王線に乗って東京競馬場が見えたときの高揚感は一生忘れないだろう。

レースのことはあまり覚えていない。ウインバリアシオンも好きだったから、スローペースを嫌って向こう正面で上がっていったとき、「アンカツさんらしい」なと思ったのは覚えている。この競馬で6着、やっぱりオルフェのライバルは強い!と。彼のがんばりが嬉しかった。

競馬のあと、何をしたかは覚えていない。きっと都会に憧れていた僕のことだから、渋谷や新宿を徘徊していたのだろう。あ、もしかすると秋葉原のネットカフェに行ったかもしれない。理由はわからない。

 

翌年のJCでは、凱旋門賞帰りのオルフェーヴル牝馬三冠を達成したジェンティルドンナが対決することになった。ルーラーシップフェノーメノまでいる。今年と同じような「世紀の一戦」を生で観なければ、一生後悔すると思った。ただ東京に行きたい願望を正当化させただけかもしれないけれど。

ところが、実家の寿司店の経営が厳しく、さらに学校で悪さをして謹慎処分もくらっていただけに、親の許可は降りなかった。でもどうしても行きたかったので、友人に「お年玉で返す」と言って遠征費を借りた。

友達の家に泊まって、次の日も遊んでくる――リビングに置き手紙を残して、窓から家を出て夜行バスに乗った。悪いことをしているというより、「後悔したくない」という気持ちが優っていた。

この年は、パドックの最前列で一流馬を観たいという思いが強かった。最前列とはいかなかったが、8Rくらいから陣取って、JCのパドックはじっくり観ることができた。凱旋門賞で(ほぼ)勝ったオルフェーヴルが目の前を歩いていることに興奮した。

最後までパドックを観ていたので、レースは人混みからターフビジョンで観るのが精いっぱいだった。残念だったが、あの空間にいれたことが何よりも嬉しかった。

帰りは渋谷に行ったのだが、迷子になってしまい、代々木上原駅から電車に乗ったのを覚えている。いまとなってはわかるが、六本木通りに出て、神泉を通って代々木上原まで行ったようだ。夜行バスで朝5時前に家に戻る前、コンビニでサンケイスポーツを買ったのも覚えている。

 

高校時代、そのあと東京には2度行っている。高3の8月、オープンキャンパス。青学と慶應に行ったが、夏競馬でパークウインズになっている東京競馬場にも行った。ゴールドシップキズナブエナビスタオルフェーヴルのぬいぐるみを買った。

もう1回は高3の2月、イスラボニータが勝った共同通信杯が行われていた日――大学進学に向け、新居を探すためだ。サトノアラジンも人気になっていたあのレースだ。父と家を決めたあと、別行動をした。父は「帰るのは終電でいいから、東京で遊んで来い」と言ってくれた。新宿南口で別れた。父のこういう部分が好きだ。

JCから派生させていろいろ書いてきたが、高校時代はツラいことが少なくなかった。それでも競馬を考えているときだけは、イヤなことを忘れられた。それはいまだってそうだ。去年も悩んでいたとき、ワールドプレミアの菊花賞のウラ、東京競馬場でシュヴァルツリーゼが勝った甲斐路ステークスを観て癒された。だから今年も、競馬場に行きたかった。

 

さて、「今年の」JCの話にうつりましょう。

コントレイルは「驚異的な回復を見せている」といっても、見えない疲れがあるのではないか。しかし東京での斬れはとてつもない。

アーモンドアイは距離もそうだが、前走を踏まえて大事に乗り過ぎないかが心配だ。

と考えると、最も懸念材料が少ないのはデアリングタクトだ――なんてのは誰もが考えるところですね、、

あと思うところは......グローリーヴェイズは平坦のほうが斬れる気がする。キセキがキセキらしいラップを刻んでほしい。あとはミッキスワロー?アーモンドアイが勝った一昨年は時計勝負の割にがんばっていた。

 

朝起きてまた考えます...

NHKマイルC雑感 ~ トリプルワウの大箱替わり

天皇賞(春)スティフェリオが2着。

予想は京都の下り坂がうまいモズベッロとスティッフェリオで迷って前者を選択してしまいましたが、彼のことはデビューから出走する度にこんなことを書いてきました。

スティッフェリオはデビューした時から注目してきた80点の配合で、ずっと菊路線といってきた。そんな中、セントライト記念4着で満足していたのだが、この天気でもしかするともしかする可能性が出てきた。

 4着スティッフェリオはデビュー時から、悪くない配合で菊路線でと書いてきたので、もうこれで満足。

 中京10R大寒桜賞のスティッフェリオもちょいと注目している馬。

土曜阪神5Rを逃げ切ったスティッフェリオは、以前も取り上げました。

京都5R(芝2000m)のスティッフェリオは、ステイゴールド×シルアスアティテュードという血統。

母母ザミリアとの間にはゴールドスミスという同期のステイゴールド産駒がいます(新馬勝ち)。このザミリアはSir IvorHabitatを通じるSir Gaylord5×5で、ここがステイゴールドにはちょっと気がかりなんですが、ノーザンテーストと血統構成が近いThe Minstrelを通じるNorthern Dancer4×4というのは効くでしょうし、Green Desertのパワーというのもプラス。

そしてザミリアにMtotoを配されて産まれたのがシリアスアチテュードですが、MtotoはDonatello3×4、しかもMtoto自体がMiranda(=Pretty Polly)牝系でもあり、これはノーザンテースト増幅に繋がります。

ステイゴールドとしてはまずまずの配合です。

土曜の3歳戦 ~ ソウスルターリングとリスグラシューとヴゼットジョリーの樫最大のライバル - 4歳上500万下

菊路線に乗ってこれるかどうか。長い目で。

今更ながら2月最終週の回顧 をば。 - 4歳上500万下

 

 

 

さてNHKマイルC

人気馬はどれも素晴らしい馬たちですが、レシステンシア阪神JFルフトシュトロームのNZT以上に衝撃を受けたのがサトノインプレッサ毎日杯ですね。パン良ならもっと斬れそうで、反対にルフトシュトロームは時計がかかったほうがよりいいのではという気も。

ほかでは、そりゃあいつも人気にならないプリンスリターンや、初左回りのギルデッドミラーや、前走は出遅れたボンオムトゥックも面白いと思うんですが、注目しているのはNZT組の2頭。

ハーモニーマゼランはその前走◎で、ハイペースの割に力のある所を見せました。母スターズアイランドがSea the Stars×Galileo!ですよ!?、アーバンシー直仔×アーバンシー直仔でSea the Stars≒Galileo1×2(Northern Dancerアーバンシーの3/4同血)

NZTは◎ハーモニーマゼラン

母スターズアイランドはアーバンシー2×3!本馬はダイワメジャー×Sea the Starsで「ダイワメジャー×母父欧州本格派」のセオリーをクリア。アーバンシー2×3ということはMiswaki3×4でもあり、MiswakiNasrullahTom FoolというHalo的な血を内包していて、これがダイワメジャーのHaloと呼応。

走りを見ても粗削りながら先行して持続力溢れる「抜かせない」走りは父を彷彿とさせ、上級で活躍できる父産駒らしい。牧調教師の「どんどん力を付けている」というコメントにもニヤリ。先行押し切りを期待(→東京〈NHKマイル〉では切れ負けして6着?)

derby6-1.hatenablog.com

ただ、レシステンシアが飛ばすレースで先行馬というのはキツいと思うんですよね。メジャーエンブレムのときも先行馬全滅で追い込んだロードクエストレインボーラインが来ましたから。

ハーモニーマゼラン以上にNZTの内容がよく、東京替わりで期待できる(しかも差しに回れる、というか回ってくれ!)のがソウルトレイン。4角でかなりのストライドロスがありながら掲示板を確保しました

レッドスパーダ×チチカステナンゴという字面なので人気しにくいですが、近年ダイワキャグニーとグランレイが出た3代母トリプルワウ牝系

トリプルワウはRoyal Cherger(≒Nasrullah)×Prinsquillo、まぁナスキロのクロスで、ダイワキャグニーもダイワメジャー産駒ながらナスキロ的な柔らかさを感じさせる走りで府中に良績が集中していますよね。

ソウルトレインも父はレッドスパーダ(母父Storm Cat!)、ナスキロ血脈Milicentを持つフジキセキも入りますから、差しに回った千両賞や、内回りとはいえ白梅賞の直線でのフットワークは明らかに大箱向き。東京マイルの外枠、小細工無しの競馬で掲示板、いや3着もなくはないと思うんです。

いずれにしても、プリンスリターン的にいつも人気になりにくいタイプでしょうから、追いかけたい馬ですね。

第80回皐月賞 ~ Hyperionを活かせるのか

ルメール騎手は「計ったかのような差し」が身上、これに異論はないと思いますが、武豊騎手はサンデー全盛期のスペシャルウィークダンスインザダークの差しが印象的でもサイレンススズカキタサンブラックなど、「逃げ」こそ真骨頂だと思います。

サトノフラッグが望田先生のおっしゃるように、ディープ産駒でもコントレイルのような斬れではなく、ディープブリランテのようなHyperion的な粘着力が身上ならば、ルメール騎手というのはどうなのか。

ここで思い出すのは5年前のの皐月賞――。1番人気はルメール騎手のサトノクラウン。2戦目の東スポ杯で切れ、弥生賞で切れ、マイラーとの声もありましたが、最終的にステイヤーに近い持続力を武器とした中長距離馬に完成しました。皐月賞では(ドゥラメンテ斜行の振りもありましたが)「切れ」を活かした乗り方で6着。あえて懸念材料をいうならばココで、皐月賞向きのスピード、軽さに欠けるんではないか、と。

だからコントレイルサリオスの勝負だと見ているんですが、サリオスに関しては堀師が「メンタル面の強さなど総合的に見ても、何年かに1頭のレベルの馬だと思います」と語られているんですよね。ドゥラメンテやモーリス以来の手ごたえを感じておられるのかと想像するわけです。

もし2頭が互角だった場合、雨が残る馬場がよりプラスに向くのはサリオスではないか、いやデインヒルの影響が強いハーツだとしても、ハーツはハーツ、G1を勝ち切るなら中山ではなく東京ではないか、と行ったり来たりしています(笑)