この世代で特に注目・期待しているのがダノンザタイガーで、彼はコントレイルやイクイノックスを想起させる独特の柔らかさを持つ馬で、しなやかなストライドには美しさすら覚えます。
ハーツクライ産駒のデビュー時、ワンアンドオンリーやヌーヴォレコルトの活躍で“母がスプリンダーであることが重要だ”といわれました。それは突き詰めれば、ハーツクライの母アイリッシュダンスが持つBusanda(名種牡馬Buckpasserの母)が内包するLa Troienneを増幅しているか否かです(Busandaの母父はWar Adomiralなので、その父Man`o Warの増幅も有効)。
そして同じくアイリッシュダンスが内包するトニービンの主要な血、NasrullahとHyperionを増幅できればなおいい(Sadler's Wells≒NureyevやBlissing Groomなど)。
さて話をダノンザタイガーに戻しましょう。
母は6Fの米G1デルマーデビュータントSを勝ったシーズアタイガー。
母父Tale of the Catは父Storm Catと母母Narrateからナスキロ(ボルキロ)血脈を保有します。
そして母母父Cahill Roadが底力&パワーに秀でた名種牡馬Unbridledの全兄で、BuckpasserとWar Relic(父Man'o War)3×3のIn Realityを併せ持っています。
さらに3代母父がGreat Above。Gread Aboveは母Ta WeeがCahill Roadの母母CharediとIntenitionallyやAspidistraが共通でニアリークロスの関係にあり、ニアリークロスはMan'o WarやLa Troiennne血脈が共通ですから、Busandaと強く、強く、脈絡します。
Unbridled +ナスキロ+さらにMan'o WarといえばUnbridred's Songと同じで、ダノンザタイガーはナスキロ的な柔らかさもふくめて、ハーツクライ×Unbridled's Songのスワーヴリチャードと同じ匂いを感じますね。
つまりダービーで2着になるということです(笑)