4歳上500万下

血統好きが大学生のころ書いていたブログ(今でもたまに更新)

第80回桜花賞 ~ Special~Outing Class~トニービン

下書きしてて、更新がレース直前になってしまいました(^^;)

 

ハーツクライ産駒でも母リリサイドがMill Reef5×3だった名牝リスグラシューは美しくしなやかに斬れましたね。

エーポスの母ストライクルートにはMill Reefがあっても、エーポスにはリスグラシューのようなしなやかさは感じません。それは硬いHyperion的体質が発現し、母父Smart Strikeが内包するOuting ClassとSpecial(~Fairy King〈=Sadller's Wells〉)とトニービンのナスペリオンNasrullah×Hyperion)的な、つまりエアグルーヴドゥラメンテジャングルポケット的な重厚な後肢を中心とした斬れが身上だからでしょう。

前脚のストライドが伸びないのは少なくないTeddyの血によるもので、ジャングルポケット前脚の出がいいとはいえなかった。体型的に2400は長いですが、3歳春なら能力でカバーできることは歴史が証明しています。オークスでも期待できる馬だと思います(血統的には無関係ですが、世界を渡り歩くディアドラだって2歳冬にはつわぶき賞〈中京1400〉を走っていました。オークス◎、9番人気4着)。

ま、枠的にもアエロリットのような脚を余す5着を想像しますが(外枠自体は悪くない)。

チェーンオブラブハーツクライにナスペオンですが、牝系は米血が強く配合的にもパワーが強い。血統的にも大成するのはエーポスのほうだと思いますね。

 

レースはレシステンシアがJFのようなペースで行くとリアアメリ的「足が溜まらない」敗戦する馬も多いと思うんですが、ここまで人気が落ちるならリアを頭で行ってみたくなりますよね。デアイングタクトマジックキャッスルが強かったらゴメンナサイ。

最後にウーマンズハートは以前こんなふうに書いていますが、いまのイメージでは、桜9着→オークス5着

▼ハーツといえば3歳牝馬で期待しているのがウーマンズハートで、細身のしなやかな馬体はリスグラシューを想起させ、明らかにマイラーではない。そんな馬がハイペースの阪神JFで先行して4着に残ってしまったのですから素質は恐ろしい。当然オークスで◎だ!と思うのですが、成長速度が同期のダイワメジャーやディープと比べて遅いので意外と勝ち切れなかったりして...なんて考えるのです(これもリスグラシュー的ですね)。

derby6-1.hatenablog.com

NZT、阪神牝馬S ~ (Stage Stuck〈=バレークイーン〉×Caerleon=フサイチコンコルド)×ハーツクライ!/ダイワメジャー×欧州本格派

コロナ禍でも、マスコミは仕事がある。オンライン取材があったとはいえ、仕事量は変わりません。ただ昇級とボーナスはなくなってしまいました、、、

 

週末の簡単な重賞展望くらいは更新したいんですけどね。

 

NZTは◎ハーモニーマゼラン

母スターズアイランドはアーバンシー2×3!本馬はダイワメジャー×Sea the Starsで「ダイワメジャー×母父欧州本格派」のセオリーをクリア。アーバンシー2×3ということはMiswaki3×4でもあり、MiswakiNasrullahTom FoolというHalo的な血を内包していて、これがダイワメジャーのHaloと呼応。

走りを見ても粗削りながら先行して持続力溢れる「抜かせない」走りは父を彷彿とさせ、上級で活躍できる父産駒らしい。牧調教師の「どんどん力を付けている」というコメントにもニヤリ。先行押し切りを期待(→東京〈NHKマイル〉では切れ負けして6着?)

ペールエールダイワメジャーにしてはストライドで走るタイプで、アドマイヤマーズ的。中山がプラスとは言えないが地力はあるので人気落ちの今回。

オーロラフラッシュはSadller's Wells3×3、デインヒル3×3

走りはFair Trial的ピッチ走法で器用。中山の4角をコディーノのように無駄なく回ってきそうだ。

 

阪神牝馬は◎ノーワン、○アマルフィコースト、どちらかが絡めば良しという組み方で。

ノーワンは母母Stage Struckがバレークイーンの全妹で、そこにCarleonが配された母プレイガールはフサイチコンコルドと同血!そしてハーツクライという良血。

早熟のスプリンターという血統背景ではなく、スプリンターズS阪神カップのパフォーマンスは悪くなかった。京都牝馬は前残り、前走は馬場が合わなかったと師。良馬場で内枠から馬群を縫えば恥ずかしい競馬はしないだろう。

アマルフィコーストは重賞で好走しても人気しないタイプだが、ダイワメジャー×High Chaparalというハーモニーマゼランと同じ「メジャー×欧州本格派」で、母はKris4×3。人気しないのだから、難しく考えずに「弱いメジャーエンブレム」だと思って推し続ける

フェブラリーSから派生させた雑感 ~ 「5歳ハーツ」を夢見て

umanity.jp

まぁ、実際には購入していないんですけどね(笑)

▼馬券に関しては自信満々&財産に余裕があるという条件をクリアした時に買いに行っています。ちなみに昨年は◎アドマイヤマーズのNHKマイル(馬単的中)と◎シャドウディーヴァのオークスだけでした。今年はAJCCでブラストワンピースとラストドラフトのワイドを分厚く当てましたよ。

▼フェブラリーは“先行馬少なくインティの楽逃げ”なんて言っている時ほどハイペースになるのがGIだ、という学びがあるので◎サンライズノヴァでした。ロゴタイプの安田的「田辺スロー」がある田辺騎手とワイドファラオ福永騎手の先行意識が効きましたか。

負けて強しだったのはタイムフライヤーで、やはりジャスタウェイリスグラシューやスワーヴリチャードのような「5歳ハーツ」。成長して先行できるというのも同じですよね。それがアダになってしまいましたが。

▼ハーツといえば3歳牝馬で期待しているのがウーマンズハートで、細身のしなやかな馬体はリスグラシューを想起させ、明らかにマイラーではない。そんな馬がハイペースの阪神JFで先行して4着に残ってしまったのですから素質は恐ろしい。当然オークスで◎だ!と思うのですが、成長速度が同期のダイワメジャーやディープと比べて遅いので意外と勝ち切れなかったりして...なんて考えるのです(これもリスグラシュー的ですね)。

ヴェロックスAureoleMonsun経由の「馬群を嫌う気性」がネックで敗れてしまいました(そもそも大箱向きなので小回り1800は△、良馬場向きでもある。もちろん賞金加算必至というのもわかります)。大阪杯も小回り&内有利な馬場で外目追走だと厳しそうだし、春天は長いし、宝塚も小回り...。となると秋天なわけですが、何が一頭斬れる馬にやられそうでダノンプレミアムコースですかね。もどかしい。あ、彼こそ「5歳ハーツ」で来年には敵なしHyperion先行マンになってるかも?

▼ん~、ハーツクライ的な馬が好きなんですね。でもリスグラシューはしなやかすぎるし、ジャスタウェイは強すぎる(?)。だからやっぱりワンアンドオンリー。何度も書いてますが、ダービーもいいけど神戸新聞杯サウンズオブアースを「抜かせない」。これぞHyperionダイワスカーレット的持続力☆

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クリスタルブラック ~ 柔剛のバランス

レース回顧は時間がある時に。ひとまず表題について殴り書いておきます。

 

ディープインパクト×Storm CatAlzaoSir Ivor)は柔らかすぎるので、残りの1/4の部分である母母には、Storm Catの血統構成の中で最もパワーのあるEight Thirtyを増幅する血がほしい――これはある程度確立された理論です。

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Eight Thirtyを増増幅する血とは、ニアリーであるMan o'War→War RelicやWar AdmiralやGold Example

キズナはMan o'Warだし、ダノンキングリーはWar Relicだし、アユサンにいたってはEight Thirty≒Good Example≒War Relic

クリスタルブラックキズナ(ディープ×Storm Cat)の「柔」をタイキシャトル(のなかでもCaerleon〈母Foresserがナスキロ血脈〉)で継続しているが、特筆すべきは「剛」の部分の増幅です

クリスタルフラッグの3代母Star PitcherはWar Relic3×3のIn Reality2×3!

Eight Thirtyも持つので、Star Picher自身はWar Relic≒Eight Thirty5・5×4・6・6ともいえます

間違いなくStar PitcherのWar Relic≒Eight Thirtyの超一流ダ的「剛」因子が、がキズナの持つEight Thirty≒Man o'Warに作用し、ディープインパクトStorm Catタイキシャトルの超一流芝的「柔」と絶妙なバランスで発現したのでしょう

 

クリスタルブラック自身は1800~2000向きで、まぁダービーは2000ベストの馬が勝ちやすいレースですから、イメージとしては気性的にもダノンキングリーでいいのでは

目標にされたスカイグルーヴよりは競馬がしやすかったわけですが、この完成度で中山1800と中山2000を連勝するとはビックリです。ちなみに、私は真っ先に消しました(笑)。狙いは次のセントポーリア賞とか東京の500万だろうと。

いずれにせよ、上位2頭はダービー、オークスで注目でしょう。

雑感 ~ 第39回ジャパンカップ「それはもう、アイリッシュダンス」

▼もう何度も書いていますが、斬れる女性的な馬より、スタミナがあって頑強な男性的な馬が好きです。牝馬になりますがダイワスカーレットとか、キタサンブラックとか。斬れる馬でもショウナンパンドラミッキークイーンのような女性的な斬れではなく、ジャングルポケットエアグルーヴドゥラメンテのような重厚な(望田さんのいう“野太い”)斬れです。

その男性的な因子はトニービンLyphardやNureyev≒Sadler's Wellsですが、突き詰めれば両者に含まれるHyperionとSon-in-Law

つまりハーツクライなわけで、アイリッシュダンストニービン×Lyphard)なわけです。もちろん、長距離や急坂や道悪やハイペースでパフォーマンスは上がる。ハーツクライの先行した有馬記念や、ワンアンドオンリーの先行したダービーや、捲って斬れるサウンズオブアーストーホウジャッカルを「抜かせなかった」神戸新聞杯なわけです。

どの要素を抜きにしてもその馬は語れませんが、完成したハーツクライアイリッシュダンス(的な要素=トニービン×LyphardHyperionとSon-in-Lawが前面に出ていた)だったし、キタサンブラックサンデーサイレンスでもサクラバクシンオーでもなくHyperionとSon-in-Lawいっぱいのウインドインハーヘアだった。

シュヴァルグランも、もうアイリッシュダンスです。名牝系Grourious Songに名種牡馬が配され続けて本格化。2年前のJCはもちろん、1番人気の推された昨年の春天横綱相撲ったら強い。もっとも印象的なのは昨年の有馬で、外枠が嫌われていましたが稍重の締まった流れで3着に突っ込んできたのは底力が成せる業。こういうタイプが簡単に衰えることはありません。

望田さんいわく、昨年のJCはこの馬には時計が速すぎたし、道悪アスコットもさすがに厳しかったし、インターナショナルSは逆に距離が短く、リズムに乗れなかった。

有馬で3着に来たといっても直線だけの競馬だったし、宝塚で走らないことからもベストは大箱でしょう。この本格化した名血「男馬」が、この鞍上で、遠征帰りで嫌われているのは狙い目だと思うんですよね。

たしかにJCは6歳以上が成績悪いですが、道悪だった2001年は6歳馬タップダンスシチーの逃げ切りでした。

 

レンブーケドールワグネリアンはさすがに道悪の東京2400だとつらい気がするし、レイデオロも有馬で負けて強しとはいえ良希望だったでしょう。スワーヴリチャードはハーツでも母系のスピードが出ているような。そうでなければ安田記念中山記念は使わないはず。

となると、次点はユーキャンスマイルルックトゥワイスになります。

▼あとは...エタリオウはレースを振り返る限り末脚に徹した方が良さそうだし、GIを取ったステイゴールド産駒に比べると母系の重厚さが足りない配合ではあります。

ムイトオブリガードタイセイトレイルのアル共ワンツーはどちらもシンコウラブリイの牝系なのでピッチ走法。だから東京ならスローの方が良くて、どちらも前走は位置取り含めうまく行き過ぎな気が(タイセイに関しては“ハーツの本格化”」という見方もできますが)

ダンビュライトはまぁ...いろいろ全部プラスに働くでしょう