ウインブライトで、ステイゴールドの、サンデーサイレンスとPrincely Gift+仏血?の、凄い芝向きの柔軟性を再確認。やっぱりステイゴールドは凄い種牡馬だなぁ~
日曜重賞の回顧は、後回しにして、取り急ぎフラワーCだけ。
ファンディーナと、新馬から取り上げているデアレガーロ、そして外差しが効く馬場ならばハナレイムーンの素質とサンティールあたりも楽しめそう。
ハナレイムーンは、「ハウオリの仔」、「母母ノースフライト」というイメージの方が強いですが、ディープ×キンカメ、中距離質の重厚な斬れです。
東京6Rを制したハナレイムーン(ディープインパクト×ハウオリ←キングカメハメハ×ノースフライト)は、キロハナの全妹。今調べたらハウオリは、2016年産まで5年連続でディープインパクトを配されています。馬主さん的にもクロウキャニオン臭がしますね~
母ハウオリはキングカメハメハ×ノースフライト(トニービン)なのでHornbeamのクロスでNureyevもこことNasrullahとHyperionで脈絡。ハナレイムーンもそれらしい重厚な斬れで楽に差し切りました。マイルで弾けるタイプではなく(とはいってもシュンドルボン的にそこそこ走るんだろう。シュンドルボンだって3歳の頃はダート1400や札幌1500を走っていた)、晩成ですがオークスに出てきたら面白い。でも410キロのディープ牝駒、長い目で。
ハナレイムーンもこの時期に、ここまで走れるのですから素質は素晴らしいですね。古馬になってのエリ女でしょう。ノースフライトはマイラーでしたがこのHyperionは間違いなく中距離で活きてくるはずです。
《回顧》クイーンC / 共同通信杯 ~ やはりハーツクライのBusanda≒Better Self≒Striking=Busher=Mr. Busher - 4歳上500万下
ただ、デアレガーロとサンティールはRibotのクロスで肩が立ったピッチ走法ですから長い脚は使えない可能性アリです。
デアレガーロはシュプリームギフト=ベステゲシェンクの3/4妹で、マンハッタンカフェのAlleged4×3、牝馬でも2000でデビューさせたということはスタミナが伝わっているのでしょう。母スーヴェニアギフトは、Stop the Music≒Boldnesian4×5と、マンハッタンカフェの配合のポイントであるHalo≒Boldnesianを増幅しています。母父Souvenir Copyの母母Sophisticated GirlはTom Fool3×3でもあります。
土曜の3歳戦 ~ ヴゼットジョリーとジョーストリクトリの母系で光るHyperionとLady Juror(Son-in-Law) - 4歳上500万下
ただ妙味も含めそれ以上に注目してみたいのはシーズララバイ
母シースプレイはLyphard4×4のハーツクライ産駒で、そこにファルブラヴ(←Fairy King=Sadler's Wells≒Nureyev)が配された本馬は、トニービンのNasrullahとHyperionを増幅し、父の内包するSeattle Slew→Slewpyと母の内包するRivermanではナスキロラトロ(NasrullahとPrincequilloとLa Troienne)とCount Fleetまで呼応しています。
走法はやや肩が立ったピッチ寄りなので、2走前の若竹賞でも巧く立ち回っていますし、今回が叩3走目でもあります。今年のウインクルサルーテポジションがこの馬だと思うんですがね~
ディーパワンサは1800は長い馬体に映りますし、「内で巧く立ち回ってちょこっと脚を使う」という競馬では勝てない馬場状態のようですから厳しいとみています。
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【参考】
『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)
望田潤氏のブログ 血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog
栗山求氏の連載『血統SQUARE』http://www.miesque.com/motomu/works.html
『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)