4歳上500万下

血統好きが大学生のころ書いていたブログ(今でもたまに更新)

今日の競走あれこれ

毎週この時間(24時~27時)くらいに新聞を触りながら出走馬をみていると、湿度が上がって新聞の手触りが変わる時間があるんですね。大体26時です。毎週のように「湿度の変化」でググッてます。

 

だんだんと2歳未勝利戦が増えてきましたが、阪神1Rはプロキシマアドマイヤミヤビに注目。

プロキシマは独血過多ですがノーザンテーストヴァイスリーガル4×4のステゴ産駒。及第点の配合かと。

アドマイヤミヤビはグラナルマダの3/4妹(母レディスキッパークロフネ×デインヒル×ウインドインハーヘア)で、Lyphard+ナスペリオン+Fair Trialという点でアイリッシュダンスウインドインハーヘアは脈絡しますし、父の牝祖My BupersとBuckpasserを通じるBusanda6×7でパワー補強もできています。こちらも及第点の配合で、初戦はクライムメジャーが強すぎただけでクラシック路線に乗っても不思議ない馬なのでここは期待。ちょっとパワーが強い走法にうつったけど。

 

阪神3Rにはシンメイフジの仔がデビュー。一応エテルナミノルやドルメロらが出ているエンパイアメーカー×フジキセキなので書いておきます。

 

阪神5Rの新馬は、何といってもミスエルテに注目が集まります。

Frankelはデインヒルらしい強力なパワーを伝えてくるでしょうから、Sadler's Wellsやデインヒルにはなるべくノータッチで、Frankelの中で最も柔らかい血であろうMiswakiを増幅することが(特に日本では)重要なのではないかと考えています。

その点、ミスエルテは、Sadler's Wellsやデインヒルには手を触れずに、ナスキロ+Tom FoolでみればHopespringseternal≒Weekend Surprise≒Terlingua5×4・5、ナスキロ+BuckpasserTom Fool+War Admiral+La Troiennne)+Mr.ProspectorでみればMiswaki≒Pulpit4×2といえるようにMiswakiを増幅。日本デビューのFrankel産駒の中でも、モズアスコットと並んで注目したいと以下のエントリーでも書きました。

derby6-1.hatenablog.com

池江先生の「尋常じゃない弾力性がある」という言葉は、Miswakiの「柔」とデインヒルの「剛」の絶妙な中和が発現しているからのものと信じています(「柔」だけでば「弾」に繋がらない)。

 

阪神9RききょうSは、能力なら新潟2歳でモタれなければ掲示板だったマイネルパラディかなと思いますが、母がSir Gaylord4×3で、ストライドで走るので内1400は不向き。

ラヴィングアンサーは、非社台系ダイワメジャーPOG(10頭持ち)で指名しています。ロジチャリスと同じダイワメジャー×ロックオブジブラルタルで(まぁロジの場合は母母の持つBlushing Groomが重要なのですが)、母母父ロイヤルアカデミーのFlaming Page≒First Rose2×3というTom Fool的な血が気になったので指名してみたのです。内1400ならこの馬のゴリゴリした走りが1番イメージに合うかなぁ。

望田先生の「プリサイスエンド黄金配合」である○シゲルベンガルトラも注目。

 

秋華賞への最終ステップ?阪神10R夕月特別は、○キンショーユキヒメか▲ギモーヴかなぁという気がしてますが、外回りなら◎ミエノサクシードの連勝に期待したい。

母系にノーザンテーストを増幅するデインヒルAureole、Alibhai(デインヒルとは別にもう1本)を持ち、これは重賞を獲れる可能性がある配合。走りはステイゴールドの代表産駒にはなかなかいないA.P.IndySir Gaylordの影響が強い胴長ストライドですが、プレシャスメイトは超えてほしい(千代田牧場ステイゴールド)。

 

阪神12Rにはエルプシャフトが登場しますが、内回りの内枠だと取りこぼしがあるかもです。ようやく勝利を挙げたトライブキングがAlzao≒Green Desert3×3

 

中山3Rのクィーンズスタイルは非社台系キングカメハメハメハPOGの指名馬で、望田先生が「二兎を追った配合」の例として挙げた、ソルレヴァンテを叔父に持ち、Special5×5とトニービンを通じるHornbeam6×5を併せ持ちます。総合力は強化されるので、前走で大外れはないというところは見せてくれましたが。

 

中山5Rの新馬は内枠から。①クティノスGreen Desertダンシングブレーヴ3×3(Northern DancerとFair TrialとSir Ivor≒Drone)のベーカバドでこれは1勝は挙げてくれそうです。エネスクもHopespringseternal≒ダンシングブレーヴ4×2、アップクォークもタイセイエクレールSir Ivor≒Secrettame3×4で、Foreign Courierを攻めれば大外れはないんでしょうか。というか、自分がForeign CourierやHopespringseternalのナスキロ+Tom Fool+War Admiral+La Troiennneが大好き(笑)嗚呼、サトノクラウンよ...

コットンボウルは母父フジキセキタートルボウルで、Night Shift≒ノーザンテースト3×4、Grey Sovereign6×6で及第点。

ライジングリーズンは、ブラックタイド×キングカメハメメハですから、一応はヴァナヘイムと3/4同血です(なんの意味もない)。

コスモトリコロールタートルボウル×ダイワメジャーなのでNight Shift≒ノーザンテースト3×4、加えてKalamoun4×5もちょっと興味深い。ですが「まだ体力不足で体も緩い」とのこと(^^;

ローズブテキサスは、母がBlushing Groom3×3、自身はKadissya5×3という牝馬クロスを持つタイヘイ牧場の生産(*'▽')

 

中山12Rは、コスモヴァレンチマイネポリーヌという名繁殖2頭がいいですね。コスモヴァレンチコンデュイットの代表産駒マイネヴァリエンテを、マイネポリーヌはマルゼンスキー3×2でコンデュイットマイネルラプティスを輩出しています。素晴らしい。

 

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【参考】

『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)

望田潤さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

栗山求さんの連載「血統SQUARE」http://www.miesque.com/motomu/works.html

『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)