4歳上500万下

血統好きが大学生のころ書いていたブログ(今でもたまに更新)

第60回有馬記念 回顧

第60回有馬記念

◎⑫リアファル

〇⑤アドマイヤデウス

▲⑧ワンアンドオンリー

△③ラストインパクト

△⑦ゴールドアクター

△⑨サウンズオブアース

△⑬ルージュバック

△⑮ゴールドシップ

◎リアファルはスタミナが豊富だから中盤を緩ませずに逃げるだろう。叔父アロンダイト、3/4兄クリソライトが証明するようにスタミナ勝負ならこのメンバーでも引けを取らないし、何せ母のBold ReasonNever Bendの影響なのか肩が立っているから内回り替わりは他馬より圧倒的なプラスだ。ダイワスカーレット以来の逃げ切り濃厚だろう。

 

このリアファルの流れならばレースは縦長。となると捲る△ゴールドシップには厳しい展開となる。

 

〇アドマイヤデウスはFall Aspen、トニービンアドマイヤラピスからHyperionを強く受け継ぎ、かつWoodmanのパワーがあるから内回りでも器用な脚を使える。だから字日経賞のパフォーマンスが示す通り舞台は絶好でデキが戻っていれば、ウインバリアシオンのような好走となるだろう。

 

ワンアンドオンリーHyperion、Fair Trial、Nasrullahという主要血脈をしっかりと受け継ぎ、Busanda≒Courtly Dee6×5のパワーで締めた好配合。しかし器用さがなくストライドで走るから、ダービーやドバイのように直線の長いコースで持続力を活かす形がベスト。しかし今回はデキ上昇に加え、JCは久しぶりに厳しい流れを経験したことでズブさの快勝も見込める。父も覚醒した4歳冬に、父のように抜群の出ごたえで4角を回ってくるワンアンドオンリーの姿が浮かぶ。

 

△には内枠の器用な馬を中心にピックアップ。

きゃめろっとさんの競馬予想|有馬記念(グランプリ) GI - 2015年12月27日中山10R|競馬予想のウマニティ - サンスポ&ニッポン放送公認SNS

 

捨ててしまい、あー!と思いましたが、実際に今回僕が買った馬券は、ワンアンドオンリー単勝100円に、◎リアファルから、〇アドマイヤデウス、▲ワンアンドオンリー、△ゴールドアクターの馬単とワイドでした。印に忠実な馬券で悔いはありません。

 

僕がゴールドシップを生で観るのは昨年の有馬記念に続いて2回目。目の前で返し馬を見ましたが、芦毛ということを抜きにしても非常に柔らかい馬だと思いました。

 

また、一完歩が非常に大きい馬で圧倒的な持続力とスタミナが武器の馬でした。

レースの公式ラップが、12.0-11.9-11.5-11.3-12.2ですし、映像を見ても最後まで脚は上がってはいなく、最後もゴールドシップらしいレースで意地は見せたといえるのではないでしょうか。勝利するにはもう少し前半流れてほしかった、ただそれだけです。

 

どんなコースでも、どんなペースでも最強という馬は滅多にいません。だけれども、エピファネイアのJCや、アーネストリー宝塚記念など「これだ!」という完璧なレースがひとつ光り輝いていればそれで良いのだと思います。ゴールドシップも、皐月賞菊花賞天皇賞(春)などいつ見ても痺れる完璧なレースがあります。ありがとう、そしてお疲れさま。

 

こんな予想でしたから、展開としては明らかな読み間違いなんですが、リアファルはスタートして200mくらいでルメール騎手が異常を検知。もし無事だったらどんなレースをしていたのでしょうか。3角からペースを上げていく姿が浮かびますが...とたらればを考えるのが競馬の楽しみです。命に別状はないということで良かった。

 

ゴールドアクターは中川調教師もコメントしているように「あまりにも予想通りの展開」だった、全てが上手くいったことも確か。今後は楽ではない戦いが舞っているでしょうが、結末としては種牡馬スクリーンヒーローの躍進、吉田隼人騎手のGI初制覇など良い有馬記念だったといえるでしょう。

 

2着サウンズオブアースは4角でのリアファルの後退でややスムーズさを欠いたことが敗因ですが、うまゼミ!!でも、「よう分からん、どこれでも走れる」と話したようにやっぱりDixieland BandSecretariat、2面性を持った馬という認識で良いんでしょう。もうひとランク上の馬になれる成長力があるはずなので5歳シーズンは楽しみです。来秋はメルボルンでしょうか。

 

上位馬の敗因については述べるまでもないと思うのでここは4歳牡馬の2頭(アドマイヤデウスとワンアンドオンリー)について軽く触れて終わりにしたいと思います。この本格派牡馬たちには5歳シーズンに更なる期待をしたいです。

 

アドマイヤデウスはさすがにこの流れで弾けるほどの瞬発力はないけれども、大きくは負けていなく好走でもなく凡走でもない。岩田騎手が「このレベルで勝ち負けするためにはもうワンパンチ足りない」というコメントを残していますが、日経賞のパフォーマンスから力は足りていると思っているし、もしその言葉が事実だったとしても成長力は保障されている血統だし、来年の宝塚記念あたりで再度期待したいです。

 

ワンアンドオンリーはアドマイヤデウスよりも更に器用な脚≒速い脚がないから、この流れではどうしようもありません。だけれども、こちらも大きく負けていないし、最後の脚は十分に見せてくれました。

昨年のJC、今年のJCを見ても力は足りています。テンの速さが無いので、おそらくベストは「直線の長いコース、小頭数、先行」というストライクゾーンの小さい馬で、条件が揃って状態が良ければ今春のドバイくらい走れるのですから、やっぱり能力は足りています。来年はもっと長い距離での先行策を見てみたいので、阪神大賞典天皇賞(春)路線を希望。小頭数で広いコースが良いから、欧州も合うと思います。ただ2400以上が良いので、となるとドバイシーマクラシックキングジョージ、コロネーションカップですか(笑)

字面上は短距離血統だけども、歴史的に重要な血脈がしっかりと父母共に遠目にクロス(組み合わせのクロス)されていてBusanda≒Courtly Deeで締めている牡馬でフットワークが大きい、というのがたまらなく好きですね。

 

結末としては良かったのだけれど、自分好みの馬の良さが活きないレースでもあったので、何かこう飲み切れない部分があります。思い起こせば昨年の有馬記念もそうでした。これも競馬、特に日本競馬なのですが、純粋にレースを楽しむという点では小頭数のタフなコース=欧州の方がやっぱり好きですね。レースを楽しむといっても色々な楽しみ方があるわけで、多頭数で展開を読んで...というのが楽しいという人もいますから人それぞれですね。

 

実はこれ、新潟への帰省中の新幹線で書いています。トンネルが多くWi-Fiが繋がりにくいです。家に帰ったらホープフルも調べ直したいと思いますが、ハートレーは母がSecretariat3本、しかし母父がGraustark持ち、母母がHeliopolis7×4を持っているんですよね。

 

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窓からは雪が見えます。