4歳上500万下

“血統表”と“現実”のすり合わせ、“競走馬の個性”の解釈

第60回有馬記念 見解①

1年前の毎週月曜日といえば、前の週に行われたレースを事細かにチェックして、JRA-VAN NEXTの一言コメント欄にメモをして...という生活をしていましたが、今年の夏からそれまでほど細かくチェックすることはしなくなりました。それ以上に、メインレースに出るような馬を調べることに力を注ぐようになっていったんです。それでもメインレースと2歳戦は血統と馬体を中心に細かく見るし、次の週のレースのこともある程度調べたりしていると1週間はあっという間に過ぎていきます。今、隣に積み重なっている2014年の新聞をみて改めて時の過ぎる速さを感じたところです。

 

予想には感情を入れないようにしている、のではなく、感情がないといった方が良いかもしれません。基本的にオープンクラスまで出征してしまうと、特別な思いを抱くことは無くなってしまいます。だから現状のシークレットパスとか、あそこら辺がちょうどいい。人生を変えたブエナビスタでさえ、最後の1年は1度も◎にしなかったと思います。

 

有馬記念、というより、ゴールドシップがいるレースはこれが最後。引退が寂しいというか、「ゴルシが捲るから~」というところからスタートするグランプリ、ここスタートの予想をしなくなることが寂しく感じます。それでは現状で期待している順に。

 

リアファル

母父エルコンドルパサーはSpecial=Lisadell4×4・3(Nureyev≒Sadler's Wells3×2)が配合のポイントで、Special=Lisadellは父Forliが内包するFail Trial≒Riot3×3によるLady JurorのSon-in-LawのスタミナとLady Josephineのスピードという2面性を伝えるが、リアファルの血統の場合は、母クリソプレーズがアロンダイトの全姉で、兄クリソライトがダートの長丁場を得意としており、自身の走りや戦績からもパワーとスタミナを受け継いでいるということができる。父ゼンノロブロイはI Passを内包していることから、パワー型のダート馬を輩出することもあるが、リアファルは母もBold Reason≒Never Bend5×3だからやはり肩が立っていてストライドが伸びきらない走り方をしている。だから小回りは抜群に巧いだろう。菊花賞はリアルスティールとほぼ同位置で同じタイミングで仕掛けることになりスタミナ勝負に持ち込めなかったが、今回はゴールドシップに捲り切られないポジション、つまり後続を離した均一ラップでの逃げ、つまりスタミナ勝負だから、そうなればゴールドシップと共に馬券になる可能性が高いとみているがどうか

 

ゴールドシップ

決して捲りが得意な馬ではなく、体質が非常に柔らかく大きなフットワークで走るから持続力で右に出る馬はいなく、その持続力を活かすには日本では、直線が長いコースでは乗り方を工夫しないと他の馬も一緒に伸びるからイマイチで、だから他の馬が仕掛けていない残り1000から仕掛けて、究極の持続力勝負にし易い内回りの方が安定した結果が出ている。昨年は仕掛けが遅く、4角2番手のジェンティルドンナが34秒2で上がるレースになってしまったが、今回はこの馬の特性をいち早く理解し、皐月賞で神騎乗をしてみせた内田騎手だから、昨年のようなことはないだろう。スタートとかは知らん(笑)

 

アルバート

ラブリーデイと同じペルースポート牝系で、アドマイヤデウスと同じ父ティンバーカントリーで母母父がノーザンテーストだからHyperionは豊富だが、やはりWoodmanの影響か四肢は太い。しかしアドマイヤデウスよりもしなやかさがあり、東京向きといわれれば東京向きかもしれないが、それは差し馬らしいともいえ、ゴールドシップなレースにおいて買いたいHyperionはこちらの方がもしれない。日本に対応してきた若手アッゼニ騎手にも期待したい。

 

アドマイヤデウス

ティンバーカントリーが内包するFall Aspenとトニービン、母母アドマイヤラピスからHyperionを強く受け継ぎ、ストライドが伸びない走り方もHyperionらしいもので、Woodmanのパワーも受け継いでいるから少し骨太で捲りも巧く、デキと乗り方がマッチすれば中山2500は日経賞の勝ちっぷりが証明する通り最高の舞台といえる。欲をいえば前走はもう少し粘ってほしかったところだが、朝日杯でもシャドウアプローチがHyperionの底力は証明してくれたし、ゴールドシップなレースになればこの馬の持続力が活きる。鞍上ももちろん魅力的。

 

ルージュバック

母父がDeputy Minister系だし、弟ケイブルグラムのように少しパワーに寄ってしまってもおかしくないが、The Tetrarchのクロスを持つPromised Land5×5などの影響か、非常に柔らかく、しなやかな走りをして、望田さんは「Blushing Groomの美しさが表現されている」と述べられている。Mahmoudが指摘されていたように、コーナーでスムーズに加速できないところがあるのでスローの桜花賞は残念な結果となったが、休み明けのエリ女の内容をみる限り、やはり3歳牝馬のトップはこの仔かミッキークイーンだという走りで、状態面の上積みが見込め、ゴールドシップなレースで内回りにしてはコーナリングの巧さが問われにくいレースになりそうなのもプラス

 

サウンズブアース

3歳春はSecretariatの影響からか緩さが目立つ馬だったが、夏を越して本格化した。京都大賞典であの上がり勝負に対応できたということは、年を重ねてHoist the Flagのパワーも発現してきたということだろうか。とはいえ母父がHyperion5×6・7・6のDixieland Bandだから、持続力が求められた神戸新聞杯などでは好走してきたし、今回も上手く乗れば(JCよりも後ろで遅仕掛け)馬券圏内の可能性はありそうだ。

 

2年前の私なら、「あ、ネオユニの中山替わりだ」といって◎にしていて、その頃の方が予想は当たっているからこの仔で良いかも(笑)

 

ショウナンパンドラ

JCまで自分の中で、「母母ゴールデンサッシュ、ディクタス譲りの持久力があるから2400の持続戦もドンと来い」vs「血統はそうなんだけれど、馬体はパワーが優っていて天皇賞の4着はイスラボニータやステファノスのようにスローペースが向いたもので、距離延長と締まった流れはマイナス」という対立がありましたが、「パワーがついたからこそ牡馬相手のGIを勝ち切れる一流馬になったけれど、基本はロイヤルサッシュらしく前脚が伸びる走りで、ディクタスのスタミナも受け継いでいる」ということで落ち着いた。となれば内回り<外回りだし、中山でも外回りの2200の方がベターだろう。ただ、アルバートとの見解とも脈絡するが、ゴールドシップな流れというのは外回り向きの持続力タイプが好走するので、その条件には合致する。だから悪くない条件・展開だが、JCは鞍上が完璧に乗っての勝利だったこと、状態面の上積みの疑問、この2点を考慮して、印を付けるとしても△以上はないだろう。

 

ラブリーデイ

パワーが前面に出ていて肩が立っていてピッチ走法で走る。だからこそ内回りでは器用なレースをするし、京都大賞典で究極の上がりを叩き出すことができた。しかし母系にトニービンノーザンテーストを持つからドゥラメンテと似た血統構成で、この部分の成長力や底力が効いているのも確か。しかしリアファルがスローに落とさず、ゴールドシップが捲るとなると、是が非でも内枠を引いて脚を貯めたいところだろう。内回りは替わりはプラス、後は2500のこの流れでどう誤魔化すかだが、少々早漏気味な騎乗が目立つ川田騎手がどこまでやれるか。

 

望田さんのブログで気付きましたが、今年のJCは確かに強い競馬だったけれど、ウオッカのJCと比べると中盤がやや緩んだラップだった...というのもポイントですね。妙味を期待するならこの仔を切るしかないのかもですね~

 

まぁショウナンパンドラとラブリーデイを印からは消しそうな気がしますが...。怖いのは2012年のオーシャンブルーパターンですよね。それをやりそうなのがキタサンブラック×横山典弘なのですが、この馬足りるのかなぁ。オーシャンブルーも足りたから足りるんでしょうが、もう少し重厚さがほしいですね。過剰人気するでしょうし。

 

ゴールドアクターはまだ考えてません。

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