日曜の注目馬 ~ Halo≒Chieftainの瞬発力
金鯱賞、さすがKingmambo≒Ameriflora2×2のヤマカツエースも強くなりました。大阪杯の阪神内回り2000というのはかなり条件的には良いですね(昨年の鳴尾記念は開幕週で終始大外を回されていた)。
最も強調したいのはナスノセイカンが「7・8番手でレースが出来ていた」ということ。Lyphard4×4・5のハーツクライ産駒が32秒台の末脚で差し切るというのがそもそも普通ではないので、こういうレースができるようになってきたということは目黒記念とアル共制覇が現実味を帯びてきました。
ナスノセイカンはハーツクライ×ホワイトマズル×タイトスポット(His Majesty×Lyphard)でLyphard4×4・5、母母ナスノフローラはHis Majesty=Graustark2×3というディアウィンクばりのすごい配合でどこからどう見ても晩成。陣営は「末脚を活かす競馬でどこまでやれるか」とコメントしていますが、「末脚を活かす競馬」しかできていないということは本格化手前であり、前受けしてこの血統のスタミナを活かす競馬ができるようになれば目黒記念やアル共くらいは持っていってもおかしくない馬でしょう。
ルージュバックはやはり内枠がアダになってしまいました。内も伸びる中で外差し勢で目立つ末脚をみせたステファノスはさすがですが、やはりGIとなるとワンパンチ足りない印象はあります、配合も含めて。
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フィリーズレビュー、レーヌミノルが強敵ですがHalo≒Chieftain4×4・6らしい内回りOKな斬れがあるカラクレナイは非常に好みで勝って同条件、桜切符に期待します。ジューヌエコールもあの気性ならばマイル<1400でしょう。
人気のないところで注目しているのはラーナアズーラ・ヤマカツグレース・シグルーンの3頭。
ラーナアズーラはグランデ牧場の衣斐さんのグレンデオーナーズの少輔馬でいつも着順以上の強さを感じます。
ヤマカツグレースはヤマカツエースの半妹でデインヒル≒Ameriflora3×3、デインヒル牝馬らしいスピードは阪神外周りマイルよりも阪神内回り1400でこそでしょう。休み明けながら「体が減っていそう」というコメントは気掛かり...
シグルーンも肩が立っていますからこの内回り替わりというのは気になります。
中山牝馬は、外差しも効いてきている中山ですがやはり内周り1800となるとFair Trial豊富なトーセンビクトリー(気性的にも休み明けは良さそう)と、肩が立ったピッチ走法のシャルールに期待したくなります。
クインズミラーグロとヒルノマテーラはどちらもRibot→Tom Rolfeクロスのマンハッタンカフェ産駒でどちらも昨年内回り替わりで穴を空けました(クインズミラーグロ→カウントダウンS、ヒルノマテーラ→マーメイドS)。ですからこの条件替わりは注目です、特にクインズミラーグロは昨年も4着でした。
まぁ外差しである程度流れればマジックタイムやパールコードで堅そうですけどね...
今日は他に注目馬があまりいませんが、阪神8Rにはスイープトウショウの仔トウショウビクターとオータムメロディーの仔マエストロが出走します。あと、ピラミマの仔カレンオプシスもいますが。
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そう、世の中は就活シーズン到来ですが、私も競馬関係ではない仕事に就こうと考え絶賛就活中です(競馬界に戻ってくる可能性ももちろんアリ)!
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【参考】
『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)
望田潤氏のブログ 血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog
栗山求氏の連載『血統SQUARE』http://www.miesque.com/motomu/works.html
『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)