4歳上500万下

“血統表”と“現実”のすり合わせ、“競走馬の個性”の解釈

今週の新馬戦 ~ ディープインパクト=ブラックタイド×Nashwan、ニチドウジョリーズ産駒、コンデュイット×Nile Lily牝系など

好きな種牡馬は?と聞かれたら、今ではコンデュイットワークフォースでしょうね。あと最近はベーカバドもポテンシャルは高いかなと思っています。どちらも少し工夫すればかなり走る馬を出せる種牡馬で、血統を研究する面白さを教えてくれていますね。

 

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土曜

東京2R(ダ1400)ラーリオの父Ice BoxはPulpit×タバスコキャットという組み合わせで2010年のフロリダダービーを制しました。Pulpitは北米のチャンピオンサイアーTapitの父として有名でA.P.Indy系ですから直線の長いダートが合う馬が多く、母父タバスコキャットは母父Sause Boadの影響か厳しいペースでパフォーマンスが上がる馬が多いように思います。ラーリオはSause Boad経由でGraustark7×4、Mr.Prospector4×4、Storm Bird≒Vice Regent5×4、血統と馬主さんだけではテスタマッタのような馬をイメージしていますが、さてどんな馬だろう。

ペネトラーレは500万で頑張っているニチドウリュンヌの半弟で、この母ニチジョウジョリーズはなかなかすごい配合をしているんですよね。

血統情報:5代血統表|ニチドウジョリーズ|JBISサーチ(JBIS-Search)

ジョリーズヘイロー(Halo≒Sir Ivor1×2!)産駒で、Halo≒Sir Ivor≒Boldnesian2・3×5・4、Nasrullah≒Royal Chergerでみてみると5・6・5×5・6です。もっと産駒が走ってよいような気がしているのですが、おそらく欧血が少ないということが欠点なのでしょう。とするとジャンポケ産駒のニチドウパレードが最も出世ことも納得できます。だからペネトラーレの父キンシャサノキセキというのは微妙かもしれません。

ピースフルゲランは母がサクラバクシンオー×メガミゲランなので3/4ハクサンムーンで、そこにダノンシャンティ。ダートではないような。コクリュウカフェは5代母がSomethingroyalですね。

 

日曜

東京4R(芝1600m)、ディープ産駒のハンナは母リップスポイズンが独産ですが、両親は独産ではありません。リップスポイズンはSadler's Wells≒Nureyev3×4、3代母がCourt Martial4×4、母系にBold Lad(IRE)も持っています。そこにディープですから、Court Martial6×8・8、Bold Lad(IRE)のもつAlycidonとともにBurghclereと強く脈絡します。Court MartialもSadler's Wells≒NureyevもBurghclereも突き詰めればFair TrialとHyperionですからなかなかポイントを突いた配合といえそうです。

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緩さが出るHabitatや、Woodmanのパワーがどれほど発現するかが気になるところですか面白そうです。この母は15年産と16年産がヴィクトワールピサ産駒なんですよね。ピサ産駒からはCourt Martialのクロスをもつ母をもつジュエラーが出現しましたから結構合っていると思うんです。

ワークフォース産駒のレネレイトは父から継続してSadler's Wells=Fairy King≒Nureyev5・3×4、母系にエリシオを持ち、Alibhai系でノーザンテースト経由のファンシミン牝系なので、牡馬であれば本格派で面白そうだなと思たのですが、こちらは牝馬牝馬だとファルブラヴに代表されるように軽さを出して来るのがFairy Kingという血ですからどうなるでしょう。

ベーカバド産駒のハーモニーフォルスGreen Desert≒Chief's Crown3×3(DanzigSir GaylordSecretariat)です。

血統情報:5代血統表|ハーモニーフォルス|JBISサーチ(JBIS-Search)

これはゴッドカリビアンと同じ手法で、当たり前のことなんですがベーカバド産駒はDanzig×Sir Ivorという組み合わせのGreen Desertをいじったら結構走ります。

総賞金1位エネスク→母系にダンシングブレーヴ(Drone)、HabitatSir Gaylord

2位タイセイエクレール→母系にGone WestSecretariat

3位ゴッドアリビアン→Green Desert≒Chief's Crown3×3

 

京都6R(芝1800m)、パッと目に入ったのがブラックタイド×NashwanというサダムギフテッドブラックタイドディープインパクトNashwanは同牝系で、Burghclere≒Height of Fashion3×3という3/4同血牝馬クロスができ、Halo≒Sir Ivor≒Red God3・5×4にもなるので注目していたんですが、ブラックタイドでもいましたか。ちなみにディープインパクト×Nashwanの現役馬は3歳のブレイクマイハートがいます。すぐ未勝利は勝てる馬です。

ブレイクマイハート|競走馬データ- netkeiba.com

サダムギフテッドの全兄は地方1勝。

ティーアイアーチ|競走馬データ- netkeiba.com

ディープインパクトよりもブラックタイドの方がBurghclere自身が持っているもの(つまり斬れよりもジリ脚というか小回り向き適性というか...)を伝えていると思うので、案外タイドの方がこのクロスは良いのかな~なんて思ったりもしていますがどうでしょう。

シルバーポジーはトリップの全妹、母ビーポジティブはSS×Hyperion凝縮のフェアリードールなので血統的にはもちろん走って不思議ないです。ワークフォース産駒イメージングは母父がマンハッタンカフェなのでAlleged4×5にもなりますが、Nureyev≒Sadler's Wellsもしっかりと継続。ただAllegedをクロスしているのであれば牡馬の方が走るイメージがありますがどうでしょう。

 

小倉6R(芝1200m)にはライジョーというコンデュイット産駒が出走します。母ケイケヤキニホンピロウイナー×ケイウーマンという血統馬で、コンデュイットを配されたライジョーは、ケイウーマンRivermanと同牝系ですから、Mill ReefRiverman≒Friendly Finance5・5×5・3(Shirley Heights≒Mill Princess4×4とも表記できる)、なんといっても母父がHabitatのスピードとHyperionの持続力・成長力を併せ持つ名マイラーニホンピロウイナーというのが良いですよね。ただ、モンテクリスエスに代表されるようにダートもこなすパワーもあるのがこの血統なのでどう出るか。1200デビューということは上手くスピードが伝わっているとみたいですが。良いマイラーにならないかなぁ。

ライジョーの血統詳細|競走馬データ- netkeiba.com

 

そう、土曜京都5R(未勝利、芝1800m)では、キャプテントゥーレアグネスセレーネー1×3?のアグネスルシファーvsオータムメロディー産駒マエストロvsロードプレミアムがありますね。さすがにロードプレミアムが勝ってくれるかな~

 

しかし裏開催の小倉芝1200でデビューするコンデュイット産駒について考察してるブログはおそらく世界でここだけではないでしょうかww

 

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【参考】

『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)

望田潤さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

栗山求さんの連載「血統SQUARE」http://www.miesque.com/motomu/works.html

『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)