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4歳上500万下

“血統表”と“現実”のすり合わせ、“競走馬の個性”の解釈

《京王杯2歳S/ファンタジーS/他2歳戦》クリアザトラック≒(マカヒキ+ディーマジェスティ)

僕は昔の競馬の知識なんてほとんどなく、80年代以前は空っぽ、だけれども今から遡った時に、2000年代後半よりも2000年代前半よりも1990年代後半が1番面白いなと感じるんですね。

 

ナリタブライアンvsマヤノトップガン阪神大賞典

サクラローレルvsナリタブライアンvsマヤノトップガン天皇賞(春)

マヤノトップガンvsマーベラスサンデーvsサクラローレル天皇賞(春)

エルコンドルパサーvsエアグルーヴvsスペシャルウィーク(vsMontjew)のジャパンカップ

グラスワンダーvsスペシャルウィーク宝塚記念

グラスワンダーvsスペシャルウィーク(vsテイエムオペラオー)の有馬記念

そして(順番違いますが)あのサイレンススズカvsエルコンドルパサーvsグラスワンダー毎日王冠...

 

下記のエントリーで書いたように、今の競馬は否定しませんが、これほどレースそのものが面白いと感じるのは、能力差が大きかったことと、レースが流れやすかったからなのかなと思いました。

また、東京最強のエアグルーヴ、捲りの鬼グラスワンダーもみても、その方が血統予想というものも当たりやすかったのかな~というのは、先日のJBC諸競走を観ていて感じたことでもあります。

小回り適性の高いアウォーディーホッコータルマエで決まったJBCも、レッツゴードンキがらしい競馬で2着に粘ったレディスクラシックも。

大箱でも小回りでもスローなら、同じような馬が好走しますからね...

 

derby6-1.hatenablog.com

 

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京王杯2歳Sは、有力馬の中で確たる軸馬が見つかりません。レーヌミノルレヴァンテライオンの坂有東京1400替わりはやはり不安ですし、かといってコウソクストレートモンドキャンノが外枠から正攻法の競馬で押し切れるとも思えません。

しかし、穴馬もこれだ!と1頭に絞れるわけでもなく、気になっているのは3頭います。血統的にはジョーストリクトリとタイムトリップ。

 

ジョーストリクトリは、ジョーカプチーノ×キングヘイローという配合で(これだけで「ほ~ん」ってなる)、父父マンハッタンカフェを非Northern Dancerとする3/4Northern Dancerという配合系。

ジョーアラマートは、Northern Dancer+ナスキロでみればダンシングブレーヴ≒Topsider2×2、ナスキロでみればSir Gaylord≒Drumtop5・5×3、Tom Fool≒Attica6・5×6でもある相似配合系。

自身は、Caerleonダンシングブレーヴ4×3(Northern DancerとナスキロとTom Fool的な血)に加えて、3代母Sudden FlashHyperion×Lady Jurorの重要血脈Tudor Minstrel5×4で、父が内包するバレークイーントウショウボーイの欧血も増幅、Sudden FlashのWar Relic2本、Tom FoolRibotBold RulerLaw Societyも増幅してもいる全体的にすごい相似配合。

新馬戦は坂を上がってから一気に伸びて、父同様マイルまでなら走れそうなレース振り。陣営の強調する1度使っての上積みコメントからは、中1週での参戦は計算積みだったのではないかとも推測させます。

父もそうでしたが、重厚な欧血の影響を感じさせる「あ、単なる一本調子のスプリンターではないんだな」という走法やスピードの乗り方は重賞でもやれるんじゃないかと思わせるんですよね。

 

タイムトリップの前走は菊川師がコメントしているように「マークがきつかった」なかでの勝利で着差以上のもの。

ロードアルティマGone Westの3/4弟でTom Fool4×4、母父Secretariat、タイムトリップ自身はナスキロらしい前脚の出方で、芝刈りで内伸びにでもなっていれば、この鞍上ですし、この馬の軽く、いやらしい逃げがハマるかもしれません。

 

触れないわけにはいかないコンデュイット産駒2頭出しは、どちらも母がStorm Cat持ちで、Hopespringseternal≒Terlinguaのナスキロ+Tom Fool(的な血)のニアリークロスができます。ダイイチターミナルの方は、望田先生も書かれていましたが、ちょっと短距離馬体型で、やはり東京となればドウディの方を狙いたいですね、これは全然あるでしょうよ。

 

ファンタジーSは、折り合いの不安はあるものの、デインヒルやSadler's Wellsには手を触れずに、Hopespringseternal≒Weekend Suprise≒Terlingua5×4・5などでMiswakiを増幅させてソウルスターリングとはタイプの異なる斬れるFrankel産駒ミスエルテに決めてもらって暮れのGIを盛り上げてほしいところ。

相手筆頭は、京都向きではないんですがヤマカツグレースってのは阪神1400のフィリーズレビューを狙える馬だと思っているので素質で賞金加算を期待。

京都外ならば、母がHaloクロスのディアドラ、母父チーフベアハートブラックオニキスが正解だったか~なんて結末も考えられますが...

 

京都7Rのメイクデビューにはクリアザトラック(=カミノタサハラボレアス=ラベンダーヴァレイ)が登場。この馬は配合だけなら今年のディープでNo.1だと思っていて、それは母系にDamascusが入るのも、Vaguely Nobleが入るのも牝馬<牡馬だとうということと、もちろんマイラーで終わる可能性もあるけれども、3歳春で頂点に立つにはこれくらいスピードとパワーが強い母の方が良いということ(マカヒキだってNHKマイル狙いで指名しましたから)があります。でも内マイルデビューってことはなぁ...

あとあれですね、ディープ×Margarethen牝系ということではディーマジェスティ、ディープ×フレンチデピュティ+AlycidonAureoleという点ではマカヒキと被ります(笑)

 

東京3Rのフィーリングハートゴールデンサッシュサッカーボーイ2×3だけど厳しいかな。でも戸崎騎手に乗り替わっているのは気になる。

 

東京6Rのメイクデビューのカケルテソーロってのはファシグティプトンフロリダセールの出身のMizzen Mast×ヘネシー×Crafty Prospector

ヘネシーは父Storm Catの母TerlinguaがSecretariat+Tom Fool的な血、母Island KittyがMahmoud4×4でTom Fool持ち

Mizzen Mastは父Cozzeneの母Ride the TrailsがCount Fleet、Sir Gaylord持ちで、自身はTom Fool持ち

NasrullahTom Fool、突き詰めるとMumtaz BegumとTom Fool、もっといえばThe TetrarchTom Foolを増幅した配合といえます。

単調な先行馬かもしれませんが、Cozzeneヘネシーといえば、モーニンがまさにそうです。

 

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【参考】

日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)

望田潤氏のブログ 血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog

栗山求氏の連載『血統SQUARE』http://www.miesque.com/motomu/works.html

覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)

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