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4歳上500万下

“血統表”と“現実”のすり合わせ、“競走馬の個性”の解釈

日曜の注目馬 ~ GIで揉まれたRobertoピッチ

derby6-1.hatenablog.com

副題は、その日最も注目・期待している馬を書いていますが、昨日はジョーストリクトリが快勝。新馬で目を付け、京王杯でも将来性を見込んで推していたのでこれは嬉しい。

ジョーカプチーノ×キングヘイローなのでHalo≒Boldnesian≒Drone≒Sir Ivor4・6×5・4・5、また母系にもTom Foolを持つのでAlanesian≒Flaming Page≒Tom Fool≒Attica7・6×6・6・7ともいうHalo/Tom Foolの増幅具合で、マンハッタンカフェ、いや現代の日本競馬は本当にこの血の影響下にあります。

しかしジョーストリクトリの面白いところは3代母Sudden FlashがTudor Minstrel4×5というHyperion×Lady Jurorという重厚な欧血のクロスを持っているという点。

ジョーカプチーノも母ジョープシケはフサイチコンコルド(←バレークイーン←Sadler's Wells)×トウショウボーイ(Hyprion3×4)とHyperionとLady Jurorを含みますから、先述したHalo/Tom Fool的な「軽い」血に加えて、重厚な血も薄くクロスされていて全体的に薄い相似配合系になっているというのが他の馬と一線を画すところです。

中京の長い直線を重厚なストライドで走る姿は父のNHKマイルCを観ているようでした。目指せ父と同じファルコンSマイルCです。

 

マンハッタンカフェといえば、京都最終で穴を空けたショウナンタイザンの血統もなかなか。梅田師が「能力は相当」とずっと褒めていて、今回も「このクラスでは能力が抜けている」とコメントしていました。

強いクロスを持たずNorthern Dancerも持たないマンハッタンカフェにNorthern Dancer4・4×4の母はTom Fool≒Flaming Page6×5・5でもあります。これくらいは走って当然といえる血統です。

 

マンハッタンカフェのHalo/Tom Fool増幅》

derby6-1.hatenablog.com

 

若駒Sは最低人気のアダムバローズが逃げ切り、これで京都2000は2戦2勝。母は米血過多ですが、どうも走りを見ていると同じUnbridled's Songを母父に持つトーホウジャッカルダコールのように前駆の脚捌きが軽やかです。だから「3角4角を下って平坦」という京都が合うのでしょう。トーホウジャッカル菊花賞春天での好走、ダコールの平坦巧者ぶりと同じことです。Unbridled's SongはThe Tetrarchが豊富で柔らかい血ですから。

ダノンディスタンスは和田騎手と手が合っています。すみれS大本命となりました。

 

若竹賞ウインブライトが、「ひょっとしてスプリングSも...」と思わせる勝ちっぷり。体質はステイゴールド的に柔らかいですが筋肉量も豊富、お尻も大きめというのはスプリンターの母の影響でしょうか。母母がNijinsky3×3、自身がダイナサッシュ≒アドマイヤマカディ3×3、全姉ウインファビラスも先週頑張りましたし、やっぱり血統というのはすごいです...

マイネルズイーガーアイルハヴアナザーというよりはマイネカンナの仔といったところで、体質は柔らかいしサッカーボイらしいPrincely Giftらしい前脚の伸び具合で圧倒的に芝<ダですね。

 

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AJCCは、特異な条件、中山外回りの2200

このブログで何度も取り上げ、私にしては珍しくグッズ(クリアファイルを愛用)も持っているワンアンドオンリーは、前走JC8着で満足しました。しかしデキは相変わらず良さそうですから、惰性で伸び続ければもしかするともしかしてくれないか...単勝100円買いに行こうかなぁ。

胴長のルミナスウォリアーは大箱向きと思いますが、東京でヨーイドンとなると文が悪いので条件的にちょうど良さそう...と誰もが思っているでしょう。

ゼーヴィントは、果たして簡単に重賞を取ってしまうのか、それともモンドインテロのようにもがくのか。Robertoのスタミナが覚醒するのはもう少し後な気がしていますが。

以下3頭は厳しいとは思いますが万が一来られたら嫌なので書いておきます。

ヤマニンボワラクテは「結局OPレベルまでか」と思われてそうですが、前走は不向きな距離の割には名手のファインプレーもあり頑張っていたし、条件はベストに違いです。昨年からのこの人気下落は気になるとこお。

マイネルフロストPrincely Giftの影響か少し大飛びなところがあるので(内回りでも4角をラチ沿いで回るのではなく、少し惰性を付けたいタイプ)中山外回りは合っていてAJCCは2年連続で4着です。近走は着順ほど悲観する内容ではなく、陣営も「気持ちの持続力が課題」とのこと。急に気持ちが入っても驚けません。

ホッコーブレーヴPrincely Giftの影響で大飛びというより、前脚の出が綺麗で「向こう正面~3角下り、3角~4角が緩い」中山外回りや京都にめっぽう強いのは、日経賞2着や春天3着を見ての通り。9歳馬が夏振りのレース、常識的には厳しいですが一応書きます。

まぁリアファルが決めてくれるのが1番しっくりきます(笑)

 

東海Sは、フェブラリーSに向けて好メンバーが揃いました。

アスカノロマンはナスキロストライドで大箱向き、だから中京や東京ではよく走りますが、ハイペースで異常な強さを見せるSauce Boatが母父(ワンダーアキュートなど)なのでフェブラリーS、チャンピオンズCといった激流で結果を残しています。昨年も勝っているのでもちろん良いんですが、緩いペースになると「アレッ?」という負けもあるかもしれません。

インカンテーションA.P.Indy系らしいストライドで走るので大箱向き。中京や東京での実績は語るまでもありません。前走よりは格段に状態も良いですから好勝負してくれるとフェブラリーが更に盛り上がります。

一方グレンツェントピオネロは走法では大箱向きというわけではないけれど持続力があります。中山1800であれば、先述2頭よりも上にとらなければならないタイプです。中京なら互角とみても良いかもしれませんが東京マイルとなると厳しいでしょう。

ロワジャルダンはこの血統ですからキャプテントゥーレ的に持続力を活かして息の長い活躍をするんでしょうが、もうひとつ引き出しがある馬だと思うんですよね。東京マイル寄りはこちらの方が合っていますが大外と言うのは残念。でも覚醒するなら今秋という気がしています。(そういえば、確か昨年の東海Sの前日にロワジャルダンに騎乗予定だった浜中騎手が落馬し、横山和騎手に乗り替わって出遅れてしまったんですよね。)

モズライジンはRobertoピッチなので大箱のスローというのは合いそうな気がします。GIで揉まれて重賞で3着くらいは合っても良い。カゼノコもピッチ追い込みで、小回りの方が向いている追い込みなので大箱スローなら掲示板があっても。大箱スローならメイショウウタゲも肩が立ったピッチ走法で小回りでの捲りは抜群。内枠なら大注目だったんですが。

derby6-1.hatenablog.com

 

中山6Rの新馬(芝1600m)のセイウンキラビヤカは気にしていたリーチザクラウン産駒。マルゼンスキー≒Caerleon4×3・5、Mr.Prospectpr4×5、Six Crowns4×5という相似配合。ちなみにマルゼンスキー≒Caerleon4×2のニシノオウカンは福島で新馬勝ちを飾っています。

 

京都6Rの新馬(芝1800m)、ブルークランズルーラーシップ×ランズエッジ(ダンスインザダーク×ウインドインハーヘア)なのでラストタイクーン≒Alzao4×3、このニアリークロスはルーラーシップ×ディープインパクトのカリンパが新馬勝ちを飾っています。ただ、Northern Dancerが多すぎるというのがどうでしょう。

モンテヴェルデは冒頭で述べた、Halo/Tom Foolを増幅したマンハッタンカフェ産駒。母モンターニュドールはヘネシー×ネガノですからTerlingua≒Hopespringseternal3×3、First Rose≒Tom Fool6・5×5です。自身はHalo≒Boldnesian3・5×5と、Alanesian≒First Rose≒Tom Fool6×7・6・6

母がナスキロのクロスですから京都外回りも合いそうです。

もう1頭のマンハッタンカフェ産駒、アタッケミノルは母父がDixieland Bandで自身はAlleged4×3、雨や内回りで。もしかすると猛烈なピッチ走法の可能性もあります。

 

中京5Rの新馬(芝1600m)、ディープ産駒のクロバットランは、母がNorthern Dancer6×4、Storm CatBlushing GroomCaerleonを持つので配合は良いです。

サウンドラブリーフィリーズRを制したサウンドバリアーの初仔で馬名的にもさぞかし可愛いんでしょう。

 

京都5Rの未勝利は面白い血統の馬が集まっています。

アレラーモルーラーシップ産駒の中でも注目していた馬。ルーラーシップ×リビアーモ(byアドマイヤベガ)でトニービン3×4、ノーザンテースト4×4

ルーラーシップ産駒でトニービンノーザンテースト(or Nureyev)両方のクロスを持つと、どういう馬になるのかというのは大変興味がありました。

同じルーラーシップ×アドマイヤベガアドマイヤプリヴは、Halo≒Moonscape2×3のアドマイヤベガらしいサササッという軽やか脚捌きで内回り1600の未勝利を制し、クラシックに乗れないかと注目しています。

しかしアレラーモは父譲りの胴長体型で、ストライド、大飛びで走るタイプに初戦をみる限りではうつり、内回り1400というのは忙しすぎる条件でした。まぁ今回も再度の内回りなのですが、1度叩いてどんな走り、馬体で出てくるか楽しみです。素質はかなり高いと思うのですが。

(トニービンとHalo≒Moonscapeを併せ持ったアドマイヤベガはやはり素晴らしい種牡馬だった。本当に早逝が悔やまれます。あのダービーでの脚捌きはHaloらしいく、ロゴタイプなんかと似ているなと私なんかは思います。でも、「トニービンのスタミナ、底力だけでなく日本向きのスピードも伝える」という点ではルーラーシップも同じだと思うんです。)

メイショウミハルはメイショウカドマツの全妹でCourtly Dee、フォーティナイナー、Kris.Sと付けられた良血アルペンローズの仔

タートルボウル産駒のシュヴァルノワールオークスエリモエクセル経由のHabitatクロスで京都芝で激変する可能性はゼロではない。

 

中京最終のメイショウガーデンもHalo/Tom Foolを増幅したマンハッタンカフェ産駒でなかなか良い馬です。

 

缶ビール飲みながら書いたので書き過ぎた(~_~;)

 

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【参考】

『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)

望田潤氏のブログ 血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog

栗山求氏の連載『血統SQUARE』http://www.miesque.com/motomu/works.html

『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)

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