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4歳上500万下

“血統表”と“現実”のすり合わせ、“競走馬の個性”の解釈

日曜の注目馬 ~ シャケトラとバリングラの器の大きさ

今年の京成杯は例年にも増して混戦模様で難解です。

コマノインパルスRed GodHalo4・5×4で、初戦がインで我慢して最内抜け出し、前走が大外追込と競馬センスはみせています。バゴ×母系リアルシャダイというのは代表産駒オウケンサクラと同じ。血統通りパワー寄りですから東京<中山ではあるでしょう。ただ葉牡丹賞ホープフルSのメンバーレベルは疑問符です...

その葉牡丹賞で後方から馬群に突っ込んで末脚を伸ばしてきたアサギリジョーも当然穴人気。少しトモが緩くジャングルポケットらしからぬスラッとした馬体は母母のPrincequillo6×5の影響でしょうか。母系のPetingoの影響もあるのかレイデオロには劣るもののなかなかのピッチ加速で、葉牡丹組で今回買うならこっちも。

ホープフル組は母のパワーが伝わったマイネルスフェーンは、この枠から再度の内差しに徹すれば好走可能、ベストリゾートは胴長で東京向き、メリオラは4角4番手から粘った内容は悪くないですがさすがに足りませんか。

イブキルーラーシップ産駒らしい胴長でストライドで走るので、"内回り中山2000の内枠"というのは明らかなマイナス。中京で勝利して、新潟2歳Sで内枠で1番人気に捲し立てられたモーヴサファイアを思い出します(^^;)

サーベラージュは、Northern Dancer×Fall Aspenという超良血Northern Aspenが3代母で叔母にレジネッタ。肩が立ったピッチ走法で初中山ですが立ち回りは巧いでしょう。

サンティールは、愛知杯で好走したサンソヴールの半弟。母母サンヴィクトワールはRibot6×4で前走をみても立ち回りが抜群に巧い。ハービンジャー3騎ならこの馬が1番手。

ガンサリュートは、母がRoberto5×3のクロフネ産駒で、馬体をみてもRobertoらしさは感じます(うっすら馬のかたち?がディーマジェスティっぽいとか思ったり)。休み明けは気になりますが、中山が合っていることは間違いないでしょう。

ポポカテペトルも前走は何度か詰まって不完全燃焼、兄が兄だけに中山替わりは歓迎で戸崎騎手騎乗というのも色気を感じます。マウントロブソンは使いながらどんどん進化していきましたが、現時点ならロブソンより上な気もします。

ここまでアサギリジョー、サーベラージュ、サンティール、ガンサリュートマウントロブソンらを好評価してきましたが、もし一発ズドンがあるとするならばバリングラな気がします。父の内包するNijinsky譲りの胴長体型で、母はSadler's WellsのNasrullahHyperionを3代母のNever Say Die×Hyperionで増幅させていて東京での新馬戦の斬れ方はドゥラメンテに似たものを感じました。だから中山向きではないのですが、堀師は「初戦もそうでしたが、前走でもまだ集中して走っていない感じ」ということでチークピーシーズ着用で本気で走ったら...という期待があります。ここでも負けても素質は相当なものがあるでしょう。

 

日経新春杯シャケトラは血統配合的にマカヒキ/サトノダイヤモンド/ディーマジェスティ/エアスピネル/リオンディーズに劣らないほどの馬だし、馬になるとさえ思っているのでここでどんな走りをみせるか。少なからずHaloらしさは感じるので初京都外回りがマイナスになるということもないと思います。

derby6-1.hatenablog.com

 

ミッキーロケットは母がナスキロを重ね続けられて自身はラストタイクーン≒Caerleon3×3、Nureyev4×4という相似配合。ナスキロらしさはあるので京都はマイナスではありませんが、古馬になっての成長力は他の4歳に比べると劣るのではないかとも思います。

レッドエルディストは成長過程が他馬より遅いですが、素質は劣りません。トモがまだ緩いということであれば京都外回りも良いでしょう。

叔母シュガーハート(キタサンブラックの母)のアドマイヤフライトは京都巧者、アイルランドTの内容は悪くありません。一昨年の当レース(3着)だって前走は札幌記念14着でした。

 

紅梅Sは圧倒的にアロンザモナに期待。初戦のセンスあふれる勝ちっぷりが忘れられませんが、あの俊敏な動きはHabitatの影響でしょう。前輪駆動の走りとなると京都外回りは◎、前走は出遅れて4角で大きな不利の割にはよく走りました。桜花賞でも賞金をとれる馬に思います。西浦厩舎の紅梅Sというと、好素材だったアルマオンディーナの無念が思い出されます...

ラプソディーアもHaloらしい機動力を持ったディープブリランテの好配合馬、オンリートゥモローSir Gaylordクロス譲りの緩さがあるので京都外回りはプラスですが、この時期のオープンを勝ち切るとなるともう少しパンとしていてほしい。

 

ニューイヤーSは、マイネルアウラートブレイブスマッシュミッキーラブソングも肩が立ったぴっそう走法で中山マイルは合いそう、しかし大箱ばかりを使われてきたグァンチャーレのこのコース替わりは待っていました。急坂がどうかですが状態も抜群との事なので期待。

休み明けのアングライフェンは、このブログでも何度も取り上げていますが母母がシネマスコープシネマスコープステイゴールドの相性は良いはずで、ピッチで走るこの馬が東京の準OPを楽勝した時に少なくともローカルGIIIはいけるだろうと思いました。明け5歳、まだまだこれから成長します。

 

京都6Rでは社台系ディープPOG(10頭指名)のキャリコがデビュー。母モシーンはオーストラリアのGIを4勝、Northern Dancer4・5×4でしかもデインヒルとNureyevですからディープに合わないわけがありません。しかし母はSir Tristram(父Sir Ivor)5×4でもあり、デインヒルパワーが出ているか、Sir Gaylord緩さが出ているかはパドックでのお楽しみ。母の所有者でもあり、本馬の馬主だったP.S.スライ氏に勝利を捧げることはできるでしょうか。

 

京都5R サトノクロニクル 社台系ハーツPOG

中京7R メイズオブオナー 非社台系ハーツPOG

 

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【参考】

『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)

望田潤氏のブログ

 血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog

栗山求氏の連載『血統SQUARE』

http://www.miesque.com/motomu/works.html

『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)

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