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4歳上500万下

“血統表”と“現実”のすり合わせ、“競走馬の個性”の解釈

暇なので。ディープインパクト×Acatenango、エイシンフラッシュ産駒、ノンコノユメ

配合

先週の週刊競馬ブックのアジア競馬会議のレポートに、ドイツの長距離指向やオーナーのこだわり?のようなことが書かれていて、ちょうどサトノキングダムも出現したし、社台SSのスタリオンパレードで「エイシンフラッシュやっぱりイケメン」と盛り上がっていたので色々とドイツ血統をまた調べ出してました。

 

ディープインパクト×Acatenango

もう様々なところで取り上げられていますが、ディープインパクト×母父Acatenangoは9頭中6頭が中央で勝ち上がっており、ワールドエース、エックスマークという2頭のオープン馬、アドマイヤシーマとサトノキングダムはダービーまでに2勝を挙げていますし、ペルレンケッテも1600万で1番人気に支持されています。

Acatenangoは血統表を4分割してみてみると、父父Literatが純独血統で、3/4は独血統ではないんですよね。Literatが独血の中でも超一流の独血で、この部分は栗山求氏の「血統SQUARE」で分かりやすくかかれていて超超超超超面白いです。

Acatenango自身はHyperion4×5、母AggravateはTetratema(父The Tetrach)5×3、ニックスの根拠はここでしょうかね。ワールドエース、エックスマークなど柔らかさ、もっといえば気品を感じさせる馬が多いです。

サトノキングダムはディープインパクト×Acatenango×ダンシングブレーヴLyphardらしさを逸脱した2頭によるAlzaoダンシングブレーヴを持ち、母系にはTraffic Judgeなどケンタッキーダービー馬Animal Kingdomを輩出するパワーがありながらも東京1800で軽やかに斬れます。すんごい奥がありそうで、個人的には現状はダービーはキングダムとリオンディーズの2択(笑)

derby6-1.hatenablog.com

 

エイシンフラッシュ産駒

「イケメン」エイシンフラッシュの血統をもう1度よく考えてみると、

父父KingmamboMr.ProspectorとNureyevとGraustarkという、パワーなイメージ

父母Allegretta(Galileo、Sea the Stersの母母)は、独最強馬のLombardを父に持ち、Alchimist4×4、Aster(牝)4×5など独血で、Bahram5×4、Hyperion5×5、母父父がDonatello×HyperionのAcropolisで、スタミナ~というイメージ

母父Platiniはメルクウィンク銀行賞(GI、芝2400m)を制し、バーデン大賞(GI、芝2400m)では2年連続の2着、93年のジャパンカップにも雷一氏、レガシーワールドコタシャーンウイニングチケットに次ぐ4着でスターオブコジーンには先着しています(てか、Platini14番人気だったんだ...)。ポイントは母Prairle Darlingではないかと思っていて、この馬は父父がRed GodNasrullah×Menow×Bull Dog)、母父がNorthfields(Nothern Dancer×Occupy←父Bull Dog)です。このスピードがあるので母父Platiniはエイシンフラッシュやブランドベルクといった日本のスピード決着に対応できる馬を輩出しているのではないかと思うんですよね。

母母Midnight Feverは父Sure BladeはB級マイラー(でも母父褒めGuardがForli×Bold Ruler)で、母Majoritatが純独血。

 

父母Allegrettaや母母母Majoritatのスタミナも伝えるでしょうが(あの春天の追い込みはこのスタミナが出たんだろうなぁ(^^))、ポイントとなるのはPlatiniの持つRed GodNasrullah×Menow×Bull Dog)とNorthfields(Nothern Dancer×Occupy←父Bull Dogではないかと思うんです。この2頭は「Nearco系、母系にBull Dog持ち」という共通点があります。ですから、そういう血を持つ繁殖牝馬との配合がエイシンフラッシュには合いそうです。

たとえば、Nijinsky持ちの種牡馬スペシャルウィークダンスインザダーク)の産駒の繁殖牝馬などです。Nijinskyは父Nothern Dancerに母Flaming PageがBull Page(父父Bull Dog)×Menowなので、父Nearco系母系にBull Dog+Menowという点ではRed Godとかなり脈絡します。スペシャルウィークがそうですが、Bull Dog、Menowらをクロスしているマルゼンスキーはさらに良いでしょうね。ブエナビスタなんかはスペシャルウィーク産駒で、独牝系なので面白そうですよね。

 

と、書いてて思ったのですが、このNothern DancerやNasrullahに代表されるNearco系に、Bull DogやMenowのスピードって、まさしくHaloであり、別にエイシンフラッシュだけでなく、日本競馬全てにいえることなんでしょうね。だから独血に、Halo≒Red God的な血を供給してあげれば活躍馬が出る、つまりマンハッタンカフェ的な種牡馬になっていくのかなと思い始めました(^^;)

 

エイシンフラッシュって、スローペースになりやすい日本競馬においては東京向きと解釈できなくはないけど、本質的には機動力とスタミナがあるタイプから、機動力を活かした有馬記念2着やスタミナを活かした天皇賞春2着がこの馬の本来の姿なのかなと思いますね。いや、まぁダービー1着も本来の姿なんだけどもさ。色々と教えてくれますこの馬は。

 

ノンコノユメのこと

ノンコノユメはCourtly Dee直仔のトワイニングに、アドマイヤオーラ(クロスクリーガら)やディープスカイ(サウンドスカイら)など母父ロイヤルスキーの影響かダート化が進むアグネスタキオンに、My Bupers牝系ですから、芝<ダートというのは当たり前だと思うんですが、軽い馬場、時計の速いダートで切れが増しますよね。

時計の掛かるダートが得意なタイプは、デインヒルアサティスのようなムッキムキなイメージが合って、時計の速いダートが得意なタイプは芝馬らしくスラッという馬体のイメージがあります。

ノンコノユメがそういうタイプに出たのは、母母父クリミナルタイプが父がNasrullahを持ち、母がCount Fleetを持ち、母父アグネスタキオンがRoyal Cherger、母父ロイヤルスキーがNasrullah3×4、父トワイニングMr.Prospector系×母父Never Bendと、代々NasrullahらThe Tetrach血脈を積み重ねられてきたからなのかな~と思いました。しかもNasrullah、Royal Cherger、Count Fleet、Gold Diggerと色んな血から受け継がれているのも良かったりするのかな。

 

derby6-1.hatenablog.com

 

今年も花粉がつらすぎます(-_-)

 

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【参考】

『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)

望田潤さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

栗山求さんの連載「血統SQUARE」http://www.miesque.com/motomu/works.html

『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)

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