ナンヨーイザヨイ ~ エイシンフラッシュの日本適性を継承。Mr.Prospectorのスピードとは何か
ちょうど昨日、マンハッタンカフェとエイシンフラッシュの独血の話を書きました。マンハッタンカフェでいえば、いかに「Halo≒Boldnesian的な血」を、エイシンフラッシュでいえば「Mr.Prospector≒Red God≒Stay at Home的な血」を増幅して日本向きの軽やかなスピードを拾い上げるかが重要だ、ということでした。
そして、「Halo≒Boldnesian的な血」「Mr.Prospector≒Red God≒Stay at Home的な血」とはなにかというと、Nasrullah(≒Royal Cherger、3/4同血)と、Sir Gallahad(=Bull Dog)と、Blue Larkspurと、Pharamond(=Sickle)である、と。
昨日書いたもの以外で代表的な「Halo≒Boldnesian的な血」「Mr.Prospector≒Red God≒Stay at Home的な血」といえば、Flaming Page(Nijinskyの母!)です。そしてマンハッタンカフェとNijinskyの相性の良さは、レッドディザイアやヒルノダムールの血統表をみれば分かります。
血統表を載せるのは面倒なのでしませんが、Flaming PageはBull Dog=Sir Ghallahad、Blue Larkspur、Pharamondを持っていて、日本におけるNijinsky産駒の名馬マルゼンスキーのスピードはまさしくFlaming Page≒Buckpasser3×2で証明できます。
函館2歳に出走するナンヨーイザヨイは、母シャルルヴォアがスペシャルウィーク産駒のNijinsky≒Far North4×3(Northern DancerとFlaming Pageの3/4同血)、Flaming Page≒Buckpasser5・5×5という見方もできます。
エイシンフラッシュの日本適性――あの閃光の斬れ――の源である「Mr.Prospector≒Red God≒Stay at Home的な血」を増幅させることに成功しているのです。もちろん、これがHalo(→サンデーサイレンス→スペシャルウィーク)とも脈絡してスピードが発現しているわけです。