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4歳上500万下

“血統表”と“現実”のすり合わせ、“競走馬の個性”の解釈

フェブラリーSを考える

レース考察2016

今年も中央競馬のGIがはじまりますか。中高生の頃はもう楽しみで楽しみで、自分の予想を紙に書いて先生に渡したりしていましたが、そんなにドキドキしなくなってしまったなぁ。新幹線や飛行機に乗る時にテンションが上がらなくなったのと同じようなことですよね。

 

血統を見ていると、ダートの活躍馬の方が「すごい配合」といえる馬が多いような気がします、エスポワールシチーとかバーディバーディとか。それは日本が芝メインの形態であることも影響しているんでしょうが、芝よりもダートの方が生産の側としても一発を狙いやすそうだなぁと思いますね。

 

天気予報を見ると土日雨マークなんですよね。そこら辺も少し意識しながら簡単に考察します。

 

3連覇を目指すコパノリッキーは、Nureyev、Fall Aspen、トニービンHyperionをベースとする持続力を、当然ながら中距離よりも厳しいペースになるマイルで活かしているという、スタイルとしてはダイワメジャーのようなイメージ。ただ、その持続力はスピードがあって先行できるからこそ活きるんですよね。だから東京マイルはベストだろうし、この舞台ならそう簡単には止まらないはず。出負けして内で包まれたら~、近2年よりペースが速くなりそう~なども気になりますが、昨年と比べてここを狙い澄ましたローテでないという点が1番気になりますね。

それでも逃げ宣言しているモンドクラッセもコーリンベリーも、東京マイルならスローに落として逃げたいタイプなので、外枠でも引いて彼らを見つつの競馬なら、勝機はあるかもですなぁ。昨年は内枠でも外から逃げたアドマイヤロイヤルを活かせての外目2番手と上手くいきましたが、「3」回目というのはそう上手くいかないよというのが歴史です。

 

昨年もそうでしたが、リッキーが持続力を活かして粘り込む流れならば相手は差し馬だと思うんですよね。東京ダート、しかも雨で更に時計が速くなる可能性となれば、Secretariatを持っている馬がいいんじゃないでしょうか。

近年を振り返っても、

インカンテーションA.P.Indyシニスターミニスター

ベストウォーリアマジェスティックウォリアー≒Mr.Greeley1×2ともいえる...)

ベルシャザール(セレクト)

ワンダーアキュート(カリズマティック)

テスタマッタA.P.Indy→Pulpit→Tapit)

カジノドライヴA.P.Indy→Mineshaft)

サンライズバッカスStorm Catヘネシー

こういう、Secretariatに代表されるような、東京でこその感がある差し馬は、今年はベストウォーリア、ホワイトフーガ、モーニンですかね。ホワイトフーガは石坂厩舎の2頭と比べると機動力も兼備しているかな。

 

ベストウォーリアは先述したように、マジェスティックウォリアー≒Mr.Greeley1×2といえるようなすごい配合で、ダート馬にしては体質が柔らかく、東京でこそ、逆にいえばいかにも小回りを捲れなさそうな(大井1200は直線が、盛岡1600はバックストレッチが長い)、いかにも東京でこその差し馬。

ホワイトフーガDeputy Minister系×フジキセキのニックスで、母母父がMr.Prospector×SecretariatGone West系のZafonicで、おまけにBallade牝系。Ballade牝系はヴィルシーナダノンシャンティなどやはりスピードが魅力ですし、Ballade牝系×フジキセキダノンシャンティと同じでもあります。距離短縮はプラスだし、馬場も軽い馬場の方が合っていると思うので久しぶりの東京ならかなりのパフォーマンスアップが見込めるんじゃないかなと思っています。高木師がコメントしているように砂を被っても平気で、馬群から抜け出す競馬が出来るのも◎

モーニンサンライズバッカスと同じStorm Cat(母父Secretariat)→ヘネシーヘニーヒューズの父系で母系にCozzeneだからいかにも東京向きの差し馬。距離延長というのが気になるので△までだとは思いますが。

 

差し馬ではないですがSecretariat5×5を持つ広いコース向きのアスカノロマンと、いかにもダ1700が得意そうな走り方をするモンドクラッセという前哨戦の東海Sでワンツーを決めたタイプの異なるアグネスデジタル産駒2頭。東海Sはスローペースだったので差は僅かでしたが、もう少し流れていればアスカノロマンが突き放していたと推測できます。

またアスカノロマンは母父がタバスコキャット(母父Sauce Boad←Key to the Mint)で、Ribotのクロスも持つので厳しいペースでこそ持ち味が活きるタイプ。ただ陣営がかなり先行したい旨のコメントを出しているのがどうか。ナスキロのSecretariatのクロス+Ribotクロスはある馬に似ています。

 

それが3年前に5歳で東海Sを制し、フェブラリーも持っていったグレープブランデー。母父のスピードもあるのですが、AllegedPleasant Colonyを通じるRibotのクロスの影響で、晩年になりマイル前後の厳しいペースでこそ持ち味が活きるようになりました(16年根岸S10番人気3着、15年武蔵野S5着、15年フェブラリーS11番人気4着、14年武蔵野S11番人気3着)。ただ母母はナスキロのクロスを持っているのでエルムSの好走はあるもののどちらかといえば東京向きのイメージがあり、舞台は合ってると思うんです。勝ち切るイメージはありませんが。

 

やはりモンドクラッセがハナに行くというコメントを出している=コパノリッキーが番手からの競馬になる以上、先行馬は厳しくなりそうですよね。となると母系HyperionGone Westケイムホーム、東京マイルはかなり合うであろうタガノトネールもここは微妙。

 

ロワジャルダンスキーパラダイスにキンカメなので、パワーとFair Trialといった感じで小回りを捲るのがベストな走りにうつります。それでもスキーパラダイスLyphardやAlibhai)の持続力があるのでハイペースだったチャンピオンズCは、ずーーっとバテずに脚を使い続けていたら4着まで来ちゃったよ、という、トーセンジョーダン天皇賞秋のようなレース。しかしこういうタイプを直線の長いコースで乗りこなす(ブラックホーク安田記念、ブレイブスマッシュのサウジアラビアロイヤルカップ)のが抜群に巧い横山典弘騎手が乗られるから迷うんです。それでも1800での捲り&粘りがベストの馬だろうから、東京マイルで勝ち切ることはないと思いますが。

 

ノンコノユメはCourtly Dee直仔のトワイニングにMy Bupers牝系なので、パワーは文句なしでしょうが、母ノンコはアグネスタキオン×母母父Lyphard、なので、HyperionとLady Jurorにもなっていて持続力も担保されています。軽い馬場の方が良いタイプですから、サンビスタが勝つような中京ダであれだけやれていれば、マイルは少々短いもののちょっと逆らえないですかね。父系Courtly Dee牝系種牡馬×母系My Bupersといえばワンアンドオンリーと逆の牝系の出会いです。

 

枠順次第ですが、ノンコノユメ ー ホワイトフーガを本線にしようかなぁと思う火曜の夜。

 

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【参考】

『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)

望田潤さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

栗山求さんの連載「血統SQUARE」http://www.miesque.com/motomu/works.html

『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)

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