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4歳上500万下

“血統表”と“現実”のすり合わせ、“競走馬の個性”の解釈

フェアリーステークス回顧 & ロイカバードの配合

東京の友人はみんな成人式ですか。私の地元はゴールデンウィークです。待ち遠しい…

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第32回フェアリーステークスGIII

◎⑩ラブリーアモン

〇⑫リセエンヌ

▲⑭アルジャンテ

△⑥ビービーバーレル

△⑬クードラパン

◎はエルコンドルパサーらしいピッチ走法で走るから基本的には東京<中山だ。父ソングオブウインドはスタミナと粘りが持ち味の社台のファンシミン牝系、母父はメジロライアン、母系は名ステイヤーライスシャワーに遡る牝系で脈々とスタミナが受け継がれる興味深い配合をしている。フェアリーSは昨年のヴァーミリアン産駒ノットフォーマルのように、マイルの字面以上に少し長めの血統、また、ニシノアカツキ(父オペラハウス)、ウキヨノカゼ(父オンファイア)のように地味目な血統が走るレースでもあるという点も良い。前走はウムブルフがいなければ3着馬に6馬身差を付ける圧勝、サンマルデュークで勢いに乗る鞍上にも期待したい。

〇▲は似たようなイメージだ。特に▲母はサンデー系の種牡馬との配合だとPromised Landのクロスになるから、3/4兄ナイフリッジのように緩い差し馬になりやすい。本来こういうタイプは中山で軽視したいが、距離ロスをしてでも外目で惰性を付けて行けば昨年のローテッドのように好走することができる。外枠はプラスだろう。

△ビービーバーレルは母父Silver Hawkの代表産駒であるグラスワンダーを彷彿とさせる掻き込み走法で走るから中山替わりは歓迎のクチ。ただ飛びは大きいので外目を先行したいところだ。△クードラパンは今回控える競馬とのこお。キューの血統はこういう競馬の方が合うかもしれない。

きゃめろっとさんの競馬予想|フェアリーステークス GIII - 2016年1月11日中山11R|競馬予想のウマニティ - サンスポ&ニッポン放送公認SNS

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中山芝の重賞はこれで有馬記念ゴールドアクター(父父父)、金杯ヤマカツエース(母父父)、そしてビービーバーレル(母父)とSilver Hawkの血を引く馬が3連勝。

この傾向が春開催まで続くかは分かりませんが、母父Silver Hawkのシルバーステートの名が頭をよぎりました。Silver Hawkはフランスの牝系で、母がPharos3×5、Rabelais5×5・5(Pocahontasの多重クロス)などスタミナに富み、父がRobertoです。

ビービーバーレルは走法的に内で窮屈になるのは避けたかったでしょうから、逃げたのは正解。あのスピードはどこから来るのだろうと色々と考えて見ましたが、母系に眠るHaloや、Hoist the Flag、4代母Bev BevのFlaming Page≒Dinner Partner2×2でしょうか。5代母がTom Fool産駒で、そこにNijinskyが配されているので、Menow、Bull DogというTom Foolを増幅しています。能力的にクラシックは厳しそうですが、レースを引っ張る重要な存在になるかもしれません。

2着ダイワドレッサーネオユニヴァース×スウェプトオーヴァーボードで、母母エアリバティーがジャングルポケットと同じトニービン×NureyevですからHyperionが豊富です(ポインテッドパス、エアリバティー)。フォーティナイナーのパワーも発現されているので器用な走りができ、中山は問題なく、マイルでスピードの持続力が活きました。ダイワメジャーエリモピクシー産駒、昨日のダイワリベラルなどHyperionは2000以下の距離で生きることが多いように思います。今年の距離短縮馬(芝のみ)はこの馬だけでした。

もう上位入線馬は全てインコースの先行馬。◎ラブリーアモンは差し馬勢では最先着の6着、〇リセエンヌが7着、▲アルジャンテが8着と外差し勢には厳しいレースになってしまいました。

 

ウマニティさんの「みんなのコラム」に書いたものを再稿します。

ビービーバーレル

父パイロは中央ではシゲルカガやワディなど短距離馬もいるが、他にもエンキンドルやブルーボサノヴァや地方で活躍しているパーティメーカーなどがおり、Pulpit×Wild Againらしく持続力のある中距離血統。本馬がパイロ×Silver Hawkの字面以上にスピードがあるのは4代母のFlaming Page≒Dinner Partner2×2(Menow、Bull Dog、Blue Larkspurが共通)というクロスの影響のように思える。このスピードをパイロ×Silver Hawkで持続させているというイメージだ。母父の代表産駒であるグラスワンダーを彷彿とさせるような掻き込み走法だから中山は合うはずで、ここを狙い澄ましたローテションにも好感が持てる。

ダイワドレッサー

母リバティープリントは芝1200mで新馬勝ち、続くダ1200mの呉竹賞も制した。母母エアリバティーはジャングルポケットと同じトニービン×Nureyevという配合で、Hyperionの血が濃い。父ネオユニヴァースの母ポインテッドパスHyperionが濃い配合だから、血統表の半分がHyperionが凝縮されていることになる。Hyperionは持続力が武器だが、その持続力はダイワメジャーやクラレント、直近の例だとダイワリベラルがマイルに短縮して勝利したように短い距離で活かされることが多い。本馬は母父がフォーティナイナースウェプトオーヴァーボードなのでパワーが優って肩が立ったピッチ走法で走るからコーナリングも巧いはずだし、前走の葉牡丹賞は前が詰まってほとんど追えずの競馬で参考外。思えば昨年も距離短縮のノットフォーマル→ローデッドで決まり、今年の距離短縮馬(芝限定)はこの馬のみだ。

ダイワダッチェス

母ファルネーゼはダ1200m~1400mで3勝を挙げた。母母ユーキャンドゥイットはMr.Prospector≒Native Royalty2×2(Raise a NativeNasrullahが共通)という強いクロスを持ちアメリカのGIIIを2勝した。本質はダート短距離血統というべきだが、3代母→母母→母とNasrullahを継続して取り組んでいるから芝のスピード決着に対応できているのだろう。とはいえパワーが優りピッチ走法で走る馬だから中山替わりはプラスだ。

【フェアリーステークス】血統考察 byうまカレ|競馬コラム|競馬予想のウマニティ - サンスポ&ニッポン放送公認SNS

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さて、京都の福寿草特別ではロイカバードが連勝を決めました。

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2013年のセレクトセール当歳で2億5200万で取引されました。母アゼリはBCティスタフなどGIを10勝した名馬です。

母父ジェイドハンターはMr.Prospector×ハイインロー(母父Lyphard←母父Court Martial、母系にもHyperion)、母母父Ahonooraはスプリンターで、母がCourt Martial≒Farthing Damages3×3を持ち、ロイカバードの4代母もForecourt≒Court Martial4×3です。ディープインパクトも母系はFair Trial、Court Martialですから、やはりロイカバードのコーナーでの凄まじい加速はCourt Martial的といえるのではないでしょうか。

イメージとしては、ハレルヤボーイやライズトゥフェイムですかね。

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Mr.Prospectorが入るためか、この2頭よりはしなやかさを感じさせるのですが、武豊騎手が「キズナのような走りをする」というのは、やはり頑強さを感じているからなのでしょう。血統的にも母母がスプリンターのAhonoora×トライマイベストという配合ですから緩さはあまり感じられません。

ただ、キズナと比べると筋肉量は少ないです。脚も短く見えますからコーナリングを活かすダービー<皐月のタイプではないでしょうか。

次走のきさらぎ賞はスローであれば加速力の違いで勝ち負けできるかもしれませんが、今のところクラシックで勝ち負けする馬には見えません。

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3日間開催も終わり、そろそろテスト対策を始めないと...

【参考】

日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究(笠雄二郎著)

血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog

栗山求 Official Website

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