土曜競馬いろいろ
フェブラリーSは色々なところで書いたり喋ったりした通り。ヒヤシンスSは熟考したいメンバー構成だし、熟考することでたくさん学べそうなメンバー構成なので、起きて頭が冴え渡っている時間帯にやろうかなと思ってます。
土曜の競馬を観ていて考えたを簡単にまとめます。
まずは重賞から。
ダイヤモンドS
◎⑯フェイムゲーム
〇①スピリッツミノル
▲④マイネルメダリスト
△⑤マドリードカフェ
△⑩トゥインクル
デキ一息でも軸は◎フェイムゲームで良いのではないか。
しかしこの馬場ならKey to the Mint4×4の〇スピリッツミノル、最強スタミナ&パワー血脈アサティスを母父に持つ▲マイネルメダリスト、AllegedとTom Rolfeを通じるRibotのクロスを持つマドリードカフェ、ノーザンテースト3×2、3代母はBimelech3×3を持ちパワー優勢の△トゥインクルの逆転も大いに考えられる。
きゃめろっとさんの競馬予想|ダイヤモンドステークス GIII - 2016年2月20日東京11R|競馬予想のウマニティ - サンスポ&ニッポン放送公認SNS
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重馬場のダイヤモンドSはトゥインクルが圧勝。ノーザンテースト4×2(予想はミス)、3代母Her.BはBimelech(Black Toney×Teddy)3×3で、Rivermanを配された母母ストロークトはBimelech5×4・4と継続するなど、米血パワーを増幅。ここからは重馬場のエリ女を制したレインボーダリアや、中京記念2着などと活躍しているアルマディヴァンなど重馬場巧者が出ています。
トゥインクルのこの成長曲線はノーザンテースト4×2によるものが大きいと思いますし、これからどんな馬になっていくのか。天皇賞も良いですが、オールカマー→天皇賞orJC→有馬記念が似合いそうな馬かなと思います。
スピリッツミノルを見ていて(ワンアンドオンリーにも同じことがいえるかもしれない)、スタミナや持続力があるのは誰もが分かっていて、でも望田先生が書かれていたように、スピードがあるからこそ、そのスタミナやスタミナや持続力が活きるのだなぁと改めて思いました。
ホッコーブレーヴは完全なステイヤーではないので、重賞レベルでこう勝負するとなると昨年、一昨年の日経賞や、一昨年の天皇賞(春)のような、言い方は悪いかもしれませんが「着拾い的な」競馬が合っているのでしょう。昨年の天皇賞(春)は珍しくスタミナが必要とされるレースになりましたが、例年通りの天皇賞なら状態面だけ万全ならまた◎を打ちたい馬です。
京都牝馬S
◎⑥ウキヨノカゼ
〇⑤フレイムコード
人気勢では〇ウキヨノカゼが最上位。Caerleonとオジジアンを通じるLa Troiennneの牝馬クロスが生じ、BurghclereとSadler's Wellsを通じるFair Trialらしい捲りが巧い馬。こういうタイプは道悪も苦にしないだろう。
◎フレイムコードの父タヤスツヨシはダービー馬だが、母母MajicのBusanda≒Better Self2×2のパワーが強すぎて種牡馬としてはダート馬を多く輩出した。母父オペラハウスはSadler's Wellsの重厚さを受け継ぎ、その母ColorspinはAbernant≒Court Martial4・4×5で愛オークスを制し、「道悪のオペラハウス」は競馬ファンの常識でもある。上がりの掛かった府中牝馬Sでは4着と好走しているし、近2走は展開が向かなかった。牝馬限定でこの馬場なら狙ってみる価値はある。
きゃめろっとさんの競馬予想|京都牝馬ステークス GIII - 2016年2月20日京都11R|競馬予想のウマニティ - サンスポ&ニッポン放送公認SNS
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ここは激ムズでした。ただただクイーンズリングは強いですね。距離はマイル以上あった方がいいくらいだと思うので、天皇賞秋とか出てこないかなぁ。
1400mでスプリント色の濃いメンバーが集まるけれども、最終週で荒れた外差し馬場という難しい条件の重賞になっていきそうですね...。
Razyana≒Secret Assert4×3
東京の新馬(ダート1600m)は人気のダノンバウンドが楽勝しました。
この馬は3代母がアサティスの母であり、父GraustarkとNumbered Accound(Busanda≒Striking2×3など)の強靭なスタミナとパワーを伝えるSecret Assertという馬。ダノングランツの母はGrand Slamを通じでGraustarkを持つのでGraustark5×3、また父はハービンジャーですので、His Majesty=Graustark5×6・4となります。また、Graustark=His MajestyとBuckpasserでSecret Assertデインヒルの母Razyanaで3/4同血クロスともなっています。デインヒル≒Secret Assertといえないこともないのかなぁ?
馬体も見るからに「パワー」という感じでした。
血統情報:5代血統表|ダノンバウンド|JBISサーチ(JBIS-Search)
“永井血統”
小倉の新馬戦(芝2000m)では、スズカフェニックス×サンレイジャスパー(byミスズシャルダン)という「永井血統」であるスノーマンが勝ちました。
母サンレイジャスパーは7頭しかデビューしていないミスズシャルマンの代表産駒で、小倉記念に優勝。他にも他にも4回の重賞2着があります(ようやく知ってる馬が母になっている☺)。母の兄弟にはマイラーズCと毎日王冠で2着となったサンレイレーザー(父ラスカルスズカ)や障害重賞2勝のサンレイデュークなどがいます。
しかしスズカフェニックス×サンレイジャスパーで新馬勝ちとは...すごいなぁ。
ベーカバド産駒
東京5Rではベーカバド産駒、アップクォークが勝ちました。
ベーカバド産駒で勝利を挙げたのは10頭目。10頭を列挙してみると(カッコ内はNothern Dancer+Nasrullah+Princequillo、Nasrullah+Princequillo、Nothern Dancer)
タイセイエクレール(母母プレイリースカイ←Gone West×Nothern Dancer)
ゴッドカリビアン(フレンチデピュティ、Chief's Crown)
エスペランサリュウ(母Nothern Dancer4×4)
チタンクレバー(Caerleon)
ポートレイト(マリスターⅡ←NijinskyとNasrullahとRound Table)
ホッコーモモタン(フレンチデピュティ)
ペイシャオブマーシ(ラストタイクーン)
ホッコーモモタン(ダンシングブレーヴ)
ベーカバドは、Nothern Dancerを1本しか持っておらず、これらの馬を見ても分かる通り、Nothern Dancerを持たない母の産駒で勝利したのはアップクォークが初めてです。それでもMr.Prospector×ナスキロ血脈のMiswakiですし、ナスキロ血脈を持っていないエスペランサリュウは母がNothern Dancer4×4
ベーカバドの父父Green Desert、Nothern Dancerとナスキロ血脈、やっぱりここに行く突くのでしょうか。
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ウマニティさんでのコラム、今週はフェブラリーSを書いています。
【フェブラリーステークス】血統考察 byうまカレ|競馬コラム|競馬予想のウマニティ - サンスポ&ニッポン放送公認SNS
今週のうまゼミ!!
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【参考】
『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)
望田潤さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
栗山求さんの連載「血統SQUARE」http://www.miesque.com/motomu/works.html
『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)