4歳上500万下

“血統表”と“現実”のすり合わせ、“競走馬の個性”の解釈

血統的にも好楽しみな旧エリカ賞、ワークフォース3騎とナムラシングン、マイネルハニー。

阪神最終週の芝2000の500万、旧エリカ賞である土曜阪神7Rは誰がみても好メンバーですが、血統的にも面白い馬が集まりました。

 

ディープのお坊ちゃまのことも書きますが、まずは3頭出しのワークフォースから。ワークフォースが勝った凱旋門賞は中学3年生のときでした。ナカヤマフェスタが2着となったあの極悪馬場でのレースで、若き金沢少年は「これが欧州本格派か。」と感銘を受けたのを覚えています。

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ワークフォースの血統をざっくりというと、Nureyev≒Sadler's Wells4×2のパワー、MiesqueGraustark)の持続力、母母Eva Lunaのスタミナ(Alleged×ヴィミー)、Allegrettaのドイツ異系といった感じで、要するにパワーとスタミナ。まさに日本競馬と対極にあるといえます。

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だからワークフォースから大物が出るならば、パワーで捲ってスタミナで粘るというダービー<皐月賞型なのだと思います。ただ、パワーとスタミナだけでは厳しいので、日本向きの軽いスピードが要求されます。となると、Nasrullah血脈や、Mr.Prospectorのクロスを取り入れたいところ。非常に難しいですがワークフォース産駒の皐月賞馬が見たい!

 

ということで1番期待しているのは、牝馬ですがクィーンズベスト。ハルーワソング一族で、母ラスティングソングはHalo≒Red God3×4・4を持ち、自身はNureyev≒Sadler's Wells5・3・3と、父の配合の核心部分を継続して、母からスピードを取り込んでいる配合で牝系も超一流。ガツンと掛かってしまう気性はWild Risk7×4・5の影響かもしれませんが、掛からない馬よりは良いし、岩田騎手が継続騎乗してくれるのはありがたい。デビュー前から、この血統で牝馬なら忘れな草賞狙いと思っていましたし、パワーがあるから京都→阪神替わりも歓迎。エリカ賞を勝ち、同じ牝系のヴィルシーナよりも更にパワー寄りというイメージですね。

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キャノンストームも母がサンデーサイレンス×ファレノプシスだから文句なしの良血。Pacific PrincessはDamascus×Acropolis、母FujiはHyperion≒All Moonshine3×3などとにかくCanterbury Pilgrimが豊富だから優れたパワーとスタミナを伝えます。

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まぁファレノプシスなのでブライアンズタイム経由になるため、やっぱりパワーが強いのですが、サンデーサイレンスSecretariatStorm Cat)が母系にあるのはワークフォースにとっては大きいでしょう。新馬戦は外回りで勝利しましたが、パワーが優った掻き込み走法なので本来は内回り向きなので舞台替わりは歓迎です。外枠が残念ですがこちらも楽しみ。

 

もう1頭のグローリーミストは確か産駒初勝利だったような気がします。母父ジャングルポケットなのでNureyev≒Sadler's Wells5・3×4、しかしこの馬の場合は叔父がグランプリボス、つまり母母がサンデーサイレンス×Secretariatのロージーミスト。この母はグランプリボスもそうでしたが非常に柔らかい体質を伝えるので、グローリーミストも体質は柔らかく、軽さを感じます。ただ、あまりにも軽すぎてワークフォースのストロングポイントも消しってしまっているかなというイメージ。間違いなくダ<芝だとは思いますが、やはり上記2頭に比べると1枚落ちますね。

 

クィーンズベストはオークスに出れるんじゃないかなぁとは思いますけどもね。忘れな草か、フラワーカップあたりが適鞍じゃないですかね。

 

ナムラシングンはすごい血統で、父のHalo3×4を継続する形で、4・5×5、さらにMachiavelian=Coup de Genie3×3、Much Too Risky≒Stufida3×4というクロスを持ちます。Machiavelianと本馬の牝系は、元をたどればNothern DancerやHaloやデインヒルのAlmahmoud系ですが、本馬の場合はNothern Dancer、デインヒルのNatalmaの分岐で、ここからはバゴやアントニオバローズなど活躍馬が多数。前走の走りをみても分かりますがA.P.Indyの影響か雄大なストライドで走り、大物感を感じさせます。阪神2000は不向きだと思いますが、流れが速くなれば差し切ってもおかしくないほどの能力はあると思っています。

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マイネルハニーは母父ナリタブライアンというだけでも感慨深いけど、なかなかすごい配合をしている。3代母クインリマンドがアグネスレディーの全姉で、Nothern Dancerを持たないマツリダゴッホに母がNothern Dancer3×3、Flower Bowl≒Acropolis=Alycidon5・5×6

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自身がHail to Reason4×5、Flower Bowl≒Acropolis=AlycidonBlenheimHyperion、Clarissimus)6×6・6・7、Bold Ruler5×5

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全体的な能力の底上げに成功し、筋肉量も豊富で体質もなかなか柔らかい。走らせても(父オールカマーと比較してみたのですが)父らしい走りで、父よりも距離適性は若干短く2000までの馬だとは思いますが、内回り替わりは非常に興味深く、馬券的な意味では推しておきます。

 

新馬戦楽勝のサトノダイヤモンドは、レース後ルメール騎手が「パワーも合ってストライドも大きい。今年乗った2歳馬の中では1番じゃないかな」とコメント。体格にも恵まれていて、ストライドも大きく、柔らかい。誰が見ても良い馬だと思います。

母マルペンサはアルゼンチンのGIを3勝、Halo4×3を持つので、ディープインパクトの配合の核心部分であるHalo≒Sir Ivorを継続して3・5×5・4となります。母父Orpenはモルニ賞を勝ち、愛2000ギニー3着、その父LureがDanzig×Alyderで、母系にHoist the Flagも持つのでパワーマイラーだったと推測できます。母母Marsellaは柔らかい中距離馬のサザンヘイロー産駒で、母系にDonatello、Son-in-Lawなど重厚な血を持っているのも

良いです。

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配合的にも馬体的にも父のストロングポイントを受け継いでいて、完成が早い配合でもあり、完璧です。懸念点を挙げるとすれば、これから大舞台で本当の底力勝負になったときにどうか。牝馬の方が良い血統だったりするかと思います。まぁここは難なく突破するんじゃないでしょうか(^^;)

 

メイケイレジェンドフーラブライドの3/4弟で、ステイゴールド×メジロマックイーンのニックス。晩成血統で兄弟で新馬勝ちはこの馬が初めてということからも素質はあるとは思いますが、マルゼンスキーの影響か、体質も結構硬めで肩が立ったピッチ走法。舞台は合うけれども、ここは嫌ってみたい。

 

フロムマイハートはChief's Crownで父のトニービンも内包するHyperion、Fair Trial、Nasrullahを同時に取り込めて、ノーザンテーストを持っているのも良いですね。これならオープン級で息の長い活躍ができそう。内回りも問題なく、好走はするでしょう。

 

コンデュイット産駒、コスモヴェッキオは叔母がウィキウィキというなかなかの良血で、体質も柔らかいしスピードもあるし父の産駒にしては走っているんですが、瞬発力がまるでない。ゆきやなぎ賞を逃げよう。

 

ヴレとかもなかなかの良血なんですがね~。クィーンズベストとマイネルハニーは非常にこの舞台が合いそう、ナムラシングンがこの条件でどこまでやれるか、サトノダイヤモンドがどれほどか、こんなところでしょうか。枠見たらスパーキングジョイも良いですしね。とにかく能力的にも血統的にも平場にしてはかなりのメンバーが集まったかと思います。ではこの辺で。

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