菜の花賞、白菊賞をサラッと。
考えてみると昨夏から自分の中で競馬の見方が変わったなと。それまでは全レース予想、「広く浅く」だった気がしますが、2歳戦を深く掘り下げる、パドックをしっかり見るようになりました。特に2歳戦の500万なんかは、全頭の血統、馬体をチェックするようになりましたが、明らかに予想の精度は上がっていると感じます。
菜の花賞、人気の△コルコバードの母はトパーズSなどを制したダ1800の追い込み馬でRaise a Native4×4、Ribot5×4、パワーが優ってラブリーデイのような走りをするから中山替わりはそれほど気にならないが、距離は短い気がします。
年末の阪神新馬を制した△カフジビーナスは、ローレルブラッドの下ですから母母父がサクラユタカオー。この血は母系に入ると緩さ、怠慢さを伝える（アデイインザライフなど）のでどうか。馬体重が410キロ台というのも、Silver Hawkが躍動している今の中山では微妙なイメージ。
○フィビュラはミトラの半弟で、モンドアルジェンテの全弟。牝系は小岩井のフロリースカップでガーネットの分岐。母エイグレットはノーザンテーストとPricely Giftを持つので、柔らかさと頑強さのバランスがとれ、かつミトラをみても分かるようにノーザンテーストの成長力も伝える優れた繁殖牝馬だと思います。やはり父がクロフネでパワー寄りに振れているので中山も合いそう。
ただやっぱり最近の中山を見ているならば◎カトルラポールに期待したくなってしまう。グラスワンダー産駒で、母はDanzig×Alyderという組み合わせですから自身はDanzig3×2、Hail to Reason4×5、走りをみてもこれはビービーバーレルに似ていてSilver Hawkを感じさせます。大箱向きのマイラーが多いのであればこの馬が凌ぎ切ってしまってもおかしくはないのではないかと。
ゴッドカリビアンはベーカバド産駒にしては怠慢なストライドで走るのでやはり時計の掛かる直線の長いコース＝中京、阪神が向いていた印象。レッドエトワールはNureyev≒Sadler's Wells5・3×5を持つワークフォース産駒ですが、母系にSir Gaylordが入って東京向き、同じワークフォース×フレンチデピュティのダイワダッチェスとは違うタイプとみています。
穴なら▲エクラミレネールでしょうか。
白菊賞は好枠を引いた▲ウインオスカーが良さげですが、ビッグレッド育成の馬は血統だけで読めないところがあります。
△サンライズクロンヌは母がNothern Dancer4×5・5、自身はMr.Prospector4×3・5、Halo4・5×5・5とクロスが濃く早期から走れていますがやはり中距離馬で、前走はタフな阪神の馬場だからマイルを走れていた印象、京都なら内2000がベストなタイプではないでしょうか。脚捌きはHaloらしいものでしょう。
なかなか良血馬が集まっていた中京の新馬戦を制した△ヒルノマゼランは、夏の北海道で2着を撮り続けたグロリアスカフェの全弟で、Ribot7×5・7、Hail to Reason4×4、母はGraustark5×3を持つ。母母フラッシュストリームはタバスコキャットの全妹で、その母父Sauce Boatは父Key to the Mint、母はBlandford3×4、Tourbillon、Son-in-Lawを持ち、スピードの持続力はかなりだろうから簡単には止まらないはず。
エルビッシュはこの血統にしては大きい完歩で走るのでこの枠から昇級で牡馬相手で内回りを差し切るイメージは湧かない。
ならば○スマートスペクターは父らしいピッチ走法というべきか、Halo≒Droneらしいというべきか、内回りは合うしマテラアリオンを差し切ったという事実も評価したい。
そしてマイルでハービーンジャーを積極的にいきづらいですが◎ナイトオブナイツは、ハービンジャー×サンデーサイレンスで母母がシャイニンレーサー（ノーザンテースト×ミルレーサー）だからWild Risk8・7×5、母が3/4フジキセキ＋ノーザンテーストですから、1200でデビューしえいるように結構俊敏な走りをしますし、貯め殺しのないミルコ騎手が鞍上なら。
面白そうな愛知杯は、馬場もみつつこれから考えます。
ヴィルジニアとかないかなぁ...
あ、そうそう今週もウマニティさんで日経新春杯のことを書いています。
【日経新春杯】血統考察 byうまカレ｜競馬コラム｜競馬予想のウマニティ - サンスポ＆ニッポン放送公認SNS
【参考】
日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究（笠雄二郎著）
