4歳上500万下

血統好きが大学生のころ書いていたブログ(今でもたまに更新)

土曜の注目馬 ~ ナカヤマフェスタとFlower Bowl

ディープインパクト(系)×Pacific Princess

中山5Rの新馬(芝1600)と6Rの新馬(ダ1800)にはアーザムブルーセダブリランテスと、キズナラストインパクトやモンドインテロが出た好相性の「ディープインパクト(系)×Pacific Princess牝系」が連続出走。特にアーザムブルーは、母エレンウィルモットがファレノプシスの全妹(ファレノプシスはディープの仔を産んでいない)。そして、ディープ×Pacific Princessやディープ×Robertoというスタミナ寄りの配合は先述3頭然り牡馬の方が結果が出やすい。

 

ナカヤマフェスタとFlower Bowl

中山9R霞ヶ浦特別のラベンダーメモリーは、母父がFlower Bowl≒Aureole≒My Host4×5・5のマヤノトップガンで、これはナカヤマフェスタの配合のキーであった、ディアウィンクのHis Majesty2×4と脈絡。牝<牡の配合であり、今回は相手も強く古馬になってからの馬ででしょうがオープンまで行って不思議はないです。

ちなみにこの「ナカヤマフェスタ×マヤノトップガン」という配合馬で競走馬登録されているのは2頭で、もう1頭は2戦して10着→7着の2歳馬マリノカーニバル(牝)です。まぁラベンダーメモリーだって初勝利まで6戦、1200を4戦続けて使われていましたからね。この配合の牡馬がみたい。

 

阪神10RオリオンSのヴォージュはこのブログでも何度も取り上げていますが、ナカヤマフェスタ×タニノギムレットサンデーサイレンス3×4

サンデーサイレンスのクロスは、ナカヤマフェスタ×タニノギムレットという一見するとパワー&スタミナ寄りの配合でこそ活きるのではないか...という仮説を持っていて、ヴォージュもサンデーに似た黒鹿毛で字面の血統らしからぬしなやかさがあります。

そしてタニノギムレットGraustark(=His Majesty)3×4ですから、やっていることはラベンダーメモリーと同じ。「ナカヤマフェスタ×タニノギムレット」3頭いて、牡馬はこの馬だけです。

前走修学院Sはハンデも効いていましたが、4角ではかなり外目を回っていましたし、西村師は「今はすごくデキがいい」。

3歳でここまでやれていれば5歳で宝塚。

 

中京10R長良川特別のエクセレントミスズは、現3歳世代で自身を含め3頭中3頭が勝ち上がった「ナカヤマフェスタ×ヘクタープロテクター」という配合馬。牝系はBurghclere→インヴァイトですのでFlower Bowl≒Burghclereともいえ、やっぱりFlower Bowlはすごい。

BuckpasserWoodmanの影響か、母のRivermanMill Reefの影響かこちらは胴長で斬れているように映るので大箱の中京は良さそうです。陣営は「500万なら今のデキでも勝ち負けしてほしいところ」。

 

Flower Bowlが開花するのは古馬になってから(最近だとサンビスタだって6歳の秋にチャンピオンズCを勝った)でしょうから、ヴォージュを筆頭にこれからが楽しみです。

Flower Bowl~ナカヤマフェスタといえば中京7Rのゴールドポセイドンは、母ディアエスペランサがロックオブジブラルタル×ディアウィンクという化け物配合のステゴ産駒牡馬ですから3/4ナカヤマフェスタで、大化けの可能性アリです。

 

チャレンジカップ

タガノエルシコ、カワキタフウジン、シベリアンスパーブ...

やっぱり軽量で所謂「重めの差し馬」というのがこのレース。

となると、ブラックスピネルも悪くはないんですが、条件に完全合致するのはシルクドリーマーですか。

デウスウルトも一昨年の2着馬で池添騎手ということで注目ですが私は前走カシオペアSで狙っていた(小回り×内枠×道悪:13番人気4着)...。

ケツァルテナンゴも前走中日新聞杯は好内容で、もちろん休み明けは割り引きですがここまで人気暴落なら食指が動く。

単の魅力があるのは叩2でブリンカーの効果が見込めるタッチングスピーチかな。

 

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【参考】

『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)

望田潤さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

栗山求さんの連載「血統SQUARE」http://www.miesque.com/motomu/works.html

『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)