4歳上500万下

“血統表”と“現実”のすり合わせ、“競走馬の個性”の解釈

《展望》興味深い配合馬が多い第52回フローラS

derby6-1.hatenablog.com

今更ですが、なかなか続きを書く気力が湧かなかったもので(笑)

 

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ホウオウパフュームは、母マチカネタマカズラがKingmambo×El PradoでNureyev≒Sadler's Wells3×3、ハーツクライの、トニービンの、NasrullahHyperionを増幅させたシュヴァルグラン的配合で、このNasrullahHyperionというのはジャングルポケットの斬れやエアグルーヴの斬れの源である...というのは望田血統の定番。そりゃあ追込馬の開幕週の多頭数競馬ですから簡単な競馬ではありませんが、そこは天才田辺裕信騎手が変態的に内を狙うのか、それともデニムアンドルビー的に力勝負に出るのか、見応え十分です。

 

一線級の馬よりも、フローラSで穴人気しているくらいの微妙な立ち位置の馬の方が好きで、書き甲斐があります。今回特筆したいのはレッドミラベル、タガノアスワド、アドマイヤローザ、ビルズトレジャー、ニシノアモーレ、レッドコルディスの4頭。

 

レッドミラベルは好繁殖ダンスーズデトワールの仔で、ステイゴールドとの組み合わせであれば3代母ラストカマーのKris×母母父ハイハットで発生するHyperionとDonatelloのクロスが大きな役割を持ちます。しっかりと450キロと馬格に恵まれたのも好感です。好枠を活かしてオークスを走ってもらいたい1頭。

 

タガノアスワドは、ネオユニヴァースの割に脚長で牝馬らしいしなやかさを感じますが、母のSir Gaylord≒Secretariat6×5などが影響しているんでしょう。陣営もコメントしているように、揉まれる競馬をしていないこと(輸送も)が気がかりで、さすがにファンディーナに肉薄したことで過剰人気無きがします(^^;)“京都外回り小頭数”というのもかなり好条件だったように思いますし。

 

ホウオウパフュームのところで言及したNasrullahHyperionといえば、アドマイヤローザがそうです。ハービンジャーNasrullahHyperion血脈(母母エアグルーヴ)を持って来たのは、最近で言うとペルシアンナイトと同じ。間隔が空いているのが気になりますが、東京2000での走りには非常に興味があります。

 

ビルズトレジャーは、望田先生がホープフルSで◎にしていましたが、クロスが濃い目の父ダノシャンティ×母父エルコンドルパサー、残りの1/4である母母に異系となるメジロドーベルを持って来た配合。外差しが届くかどうか微妙ですが、確実に脚は使ってくるでしょう。こういうタイプはGIの激流で更にパフォーマンスを上げれるんですがね~

 

レッドコルディスは、叔父にウォーニング、コマンダーインチーフ、4代母が英オークス馬Nobless、しかも配合された種牡馬Raise a Native、Roberto、DanzigSmart Strikeと一流で、全兄ヴレから注目している血統。でもやっぱり母はRobertoが入ってMr.Prospector≒Slightly Dangerous2×2(Raise a NativeGold Digger≒Bramaleaが共通)なのでパワーを感じる走りで、もちろん前走も負けて強しでしたが東京2000(しかも8枠)というのは厳しいかな。それでも走りには注目したい馬です。

 

コンデュイット産駒のニシノアモーレは、確かに相手は弱かったですが新潟の新馬を4馬身差圧勝、流れも向きましたが5か月ぶり&牡馬相手の京成杯でも最後は目立つ末脚をみせ、今回は休み明け3走目。父名で過剰不人気でしょうが、ニシノフラワーアグネスタキオンコンデュイットと一流“競走”馬の血統です。外枠から大味な競馬でどこまでやれるか注目します。

 

兄ジューヴルエール(夏の北海道での思い出)や姉ツクバアスナロ(アルテミスSでの剛脚4着)の妹が兄姉を越えようと走る姿を想像するとすごくわくわくします(^^;)

 

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【参考】

『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)

望田潤氏のブログ 血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog

栗山求氏の連載『血統SQUARE』http://www.miesque.com/motomu/works.html

『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)

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