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4歳上500万下

“血統表”と“現実”のすり合わせ、“競走馬の個性”の解釈

《京都2歳S ほか 2歳戦》Cri du Coeur

京都2歳ヴァナヘイムは内回りでも問題がないタイプで、内回りの方がレースは流れるので賞金は加算してくれるのではないかと思います。萩Sでも3着馬は離しており、全く悲観する内容ではありませんでした。

しかし勝ったプラチナヴォイスは、フロックでも何でもなく、普通に強い。エンパイアメーカー×マンハッタンカフェで母母がWoodman×ウインドインハーヘアのスターズインハイアーズ。Mr.Prospectpr4×4、Sex Appealプレイメイト4×4、Le FabuleuxとBurghclereでDonatelloのクロスもできます。

ベストアプローチは2012年のモルニ賞とミドルパークSを制したRockless Abandonの半弟で、4代母Chapel of DreamsはStorm Catの全妹。自身はMr.Prospectpr5×5、Hopespringseternal≒Terlingua5×5、まぁMiswaki≒Wiener Wald4×3といってもよいMiswaki増幅です。初戦で負かしたアドマイヤローザ(ハービンジャー×アドマイヤテンバ←クロフネ×アドマイヤグルーヴ)は先週の未勝利を楽勝しています。

カデナの瞬発力はスローになりこの時期の重賞ではプラスに働くそうですが、Seattle Slewが入るのであんまり内回りでは推しにくいです。マカヒキと同じディープ×フレンチ+Alycidonで、Seattle Slewもディープと相性は良いですから、非社台系ディープPOG以外に縛り無しのPOGでも指名しています。勝ったらまぁ、嬉しいですが(笑)

アダムバローズは、米血が豊富で馬っぷりは抜群です。ただこのメンバー相手に2000だとどうでしょう。

 

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東京2Rサクラメジャーは、好素材が揃ったオンリートゥモローの新馬戦の5着馬で、4着シャンティローザとともに上がり最速タイ(34.1)

スワンズウッドグローヴ牝系の中でも最も活躍馬を輩出しているサクラセダンの分岐で、あのストライドの走りは仏風のサクラセダンらしさもあり、Princely Gilt系のサクラユタカオーらしさも感じました。ダイワメジャー産駒でも母の斬れで走るタイプ。

 

東京5R新馬には、バレッツセレクト2歳セールで46万ドル(約5000万円?)で落札されたライバーバードがデビューを迎えます。

Mr.Prospectpr4×4、Hopespringseternal≒Terlingua4×5と父The Factorの母父Miswakiの血統構成を増幅した配合。母Broadway LullabyはStaight Dealの牝馬クロスを含むPremiership≒Belonging3×3というすごい配合になっています。

Miswakiを増幅した場合は、他の部分でパワーを補う方が良いイメージがありますが、本馬の場合は父父がDanzig×Rubiano×ForliのWar Front、さらに先述したようにPremiership≒Belonging3×3も硬派なパワー血脈です。

もう1頭のバリングラはFastnet Rock×Montjewという、ブラヴィッシモと同じFastnet Rock×Sadler's Wells系ですが、Sir Ivor6×5を持っていることがどう作用するか。

 

京都3Rメイズオブオナーは非社台系ハーツPOGの指名馬で、母キャサリンオブアラゴンはHoly Roman Emperor×Monevassia(=Kingmambo)ですのでラヴズオンリーミーの半妹にあたり、Holy Roman Emperorはデインヒル×SecretariatなのでStorm Catとも血統構成は近くて、つまりラヴズオンリーミーとキャサリンオブアラゴンは相似。

母はNorthern Dancer3本に加えてSecretariat持ちというのはヌーヴォレコルトと同じ。早期から結果を出せる配合ではあります。

 

京都4Rのクリデュクールとサトノグランは社台系ハーツPOGの指名馬

クリデュクールは、母母父がDevil's BagなのでHalo3×4、母父はIn The Wings←Sadler's Wellsなので、トニービン(Hornbeam)のNasrullahHyperionを増幅していますし、3代母もこの組み合わせを持っているというのが良い。さらに、その3代母父Hero's HonorはLa Troienneの牝系なので、Busanda≒Searching6×7(War Admiral×La Troienne)というパワー補強ができるのも良いです。

Haloのクロス、Devil's Bag内包、Special内包、Busandaのニアリークロスというのはワンアンドオンリーと同じで、早期から動けるハーツクライ産駒の配合です。

初戦は内有利の馬場状態で終始外を回っての0.4秒差なら悪くありません。そこそこ走ると思っているんだけどなぁ。

サトノグラン新馬時も書きましたが、3代母Spring LightがTudor Minstrel(Son-in-Lawを持つ)とHornbeam経由のHyperion5×5、ここでトニービンを増幅しており、ワンアンドオンリーと同じようにHalo3×4とBusanda6×8でパワーを補強。

新馬をみた感想は、手元にある東スポの本誌松波さんが書いている「トモが薄い状態でも目を引いた好馬体」そのもので、明らかに「良い馬」という感想を持ちました。左にヨレてからは伸びてくれず、力を出し切っていません。ただ、現状平坦替わりはプラスと思いますが内回りというのはどうでしょうか。

サイレントアスカの母クイックリトルミス、ナンヨープルートの母ハイカックウはまだ若く、有望な繁殖牝馬だと思います。

 

京都5Rの新馬の注目は何といってもパンサーバローズ

ファシグティプトン・フロリダセールで30万ドル。ハードスパン産駒らしい短距離馬だとは思いますが、母のGone West×Storm CatによるSecrettame≒Terlingua2×3は日本向きでしょう。POGという観点から言えば、期間内に2勝を期待できる馬です。あわよくばファルコンS端午Sやあたりも。

アポロオーランドはKitten's Joy×Storm CatなのでLady Capulet≒Terlingua3×3、これなら母母はパワーがほしいところで、Alydarが入っているのは心強い。ただその母母はNasrullah5・5×4でもあるというのは気にいらないなぁ。

 

京都6Rの方は、良血ラビットランがデビュー。Courtly DeeにAlydarDixieland BandTapitと配され生まれました。繁殖としても非常に有望。

 

東京9Rカトレア賞は、トークショウの仔コーカスの連勝にも期待したいですが、前走内容的に天才田辺騎手騎乗のファンヴィーが過剰不人気になりそう。

中山ダ1200のデビュー戦は、追い詰められてから楽に差を広げたように、着差以上の完勝。前走は真面目に走ったのはラスト200mくらいで0.4秒差。レース振りからも距離が伸びるのは良さそうですし、黒岩師の「能力はかなり高いものがある」というコメントも心強い。

 

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【参考】

『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)

望田潤さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

栗山求さんの連載「血統SQUARE」http://www.miesque.com/motomu/works.html

『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)

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