土曜の3歳戦 ~ ヤングマンパワーやフルーキーくらいにはなれるバリングラ
今日は注目馬が少なく、新馬未勝利では京都5Rのスイーズドリームズくらい。決めてほしいです。
フリージア賞は、東京2000という舞台設定だけあって、将来性が高い馬たちが集まりました。
中でも素質を買っているのはムーア騎手騎乗のバリングラ。Nijinskyが入るので胴長で、母はNasrullahとHyperionのクロスなのでドゥラメンテのような重厚な斬れ方をします。東京の中距離というのはベストなはずで、気性面の幼さをみせなければ(この鞍上だし)...というところ。
この馬もフルーキーやヤングマンパワーのように「デインヒル系の牡馬が短距離に出にくい」の典型例ですね。
エリンソードはエリンコートの仔ですが、ルーラーシップに母系にはRiverman、Nijinskyと入るので胴長&脚長で、大箱での競馬は初めて。どうして新潟内回り1400でデビューしたのかが分かりませんが、大箱中距離がベストでしょう。
ディープ産駒のナンヨープルートは、タイキフォーチュンやクラリティスカイやストレンジクォーク&アップクォーク兄弟と同じパテントリークリアの牝系で、ナスキロ的な前脚の出方は感じるのですが、母母がStriking=Busher≒Busandaなだけあってパワーも感じるという感じ。何故か気になる馬です。
ハートオブスワローはアルテミスSでも期待しましたが、大箱向きの差し馬。アルテミスもラストはかなり脚を使っていました。ただ相手が強く、馬体の成長がみられるかどうか。
マイネルズイーガーはアイルハヴアナザー産駒ですがマイネカンナの仔だけあって、Princely Gift的な前脚を伸ばして走っています。だから案外長直線でも大きく評価を落とす必要はないのかなと思います。
ダイヤモンドS、フェイムゲームとアルバートは大箱向きのステイヤー。ステイヤーといっても大箱で行われる天皇賞(春)は、大箱向きのステイヤーが活躍する展開になる可能性は非常に少ない(2015年ゴールドシップ×横山典弘騎手の例はあるが)ので、東京2500のGIIと、ダイヤモンドSが輝ける場となっています。「らしさ」をみせてもらいたい。
京都牝馬S、ベルルミエールはフレンチビキニの仔で1400の方が合っていると思うので期待ですが、やっぱり阪神内回り1400の阪神牝馬でこそなんですよ...
ダンツキャンサーは母父サクラバクシンオーらしさのある走りで京都外回りは合っています。爆穴ならこの馬かなぁ。
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【参考】
『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)
望田潤氏のブログ 血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog
栗山求氏の連載『血統SQUARE』http://www.miesque.com/motomu/works.html
『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)