4歳上500万下

血統好きが大学生のころ書いていたブログ(今でもたまに更新)

サウジアラビアRCかんたん考察

京都3Rのマイティドリームは現状京都の方が良いでしょうから、そろっと決めてくれるんじゃないでしょうか。

東京3R、Sea the Stars×Storm CatでForeign Courier≒Hopespringseternal≒Terlingua(ナスキロ+Tom Fool)4・4×3で好みの配合のバトルスピリッツは決めたいんですが、母母Virginia WatersはKingmambo×Sadler's WellsだからNureyev≒Sadler's Wells3×2という強烈な配合。ちょっとパワーが強いと東京では心配ですが、なかなか興味深い配合馬です。

 

東京5Rの新馬戦には、Cape Cross産駒のライジングクロスとアコースティクスの仔がデビュー。

ライジングクロスは、自身が英オークス2着のスタミナ型で、姉アースライズも持続戦になればオークスでも秋華賞でも必ず足を伸ばしてきました。ミッキークロスは父がハーツに変わってHornbeam5×6、さらに斬れが加わった感じで目指せオークス

コースティクスの仔オンリートゥモローは、くりがしらさんが言われているようにSir Ivor5×5は気になりますね。ただ、牡馬より気にすることはないのかなという気もします。馬格があってほしいなぁ。Green Desert頑張れ。

 

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現3歳世代はサウジアラビアロイヤルも、東スポ杯も、スプリングSも、NZTも◎ハレルヤボーイだったんですよね。東スポ横山典弘騎手が、ピッチ走法を活かすため後ろから進めて、追い込んできたときは興奮したなぁ(5着)。

 

ダンビュライトは、母がタンザナイトサンデーサイレンス×キャサリーンパー)なので不良の新馬を快勝したのは順当、ルーラーシップ×Rivermanらしい大飛びストライドルメール騎手も合っています。ただやはりマイルは短いはずで、昨年のイモータルのように中距離馬の格でどこまでやれるか。モーヴサファイアの、新潟マイル最内替わりよりはマシなはずですが(^^;稍重くらいなら、スピード馬の瞬発力が削がれるという点でプラスかもしれません。

 

クライムメジャーは、母クライウィズジョイがNasrullah6・5×5・6・6で、自身は強引ですがHalo≒Moonscape3×5でダイワメジャーにしては体質が柔らかめ。体質を柔らかくして、かつトニービンやTraffic Judgeでノーザンテーストの底力を増幅している、けれどもNasrullahが豊富で芝向きの体質に出たということで、ある程度は確実に走ってくるだろうという配合。

 

同じダイワメジャー産駒のウィンドライジズは、母父がテンビーなので、ダイワメジャー×Caerleonのニックス。デンビー×サクラユタカオーなので柔×柔の母ですが、ここはノーザンテースト≒Nijinsky3×4が効いているのでしょうか、絶妙な体質に出ています。このダメジャを柔らかくした、ウインスラッガー的タガノヴィアーレ的な斬れ(分かりにくい)は東京マイルは合っていそうです。勝ち切るタイプではないんでしょうけど。

 

ブレスジャーニーバトルプラン×タニノギムレットで、母母がエルフィンフェザー(サンデーサイレンス×ダイナカール)。硬派なイメージですが、Secretariatなんでしょうか、緩いストライド走法で重賞レベルの馬ではないように思うなぁ。夏負けで、「どうにか出走にこぎ着けた」(本間師)というのもどうか。

 

馬券妙味、将来性含めて最も注目しているのはバリンジャーノーザンテースト≒Storm Bird3×3と、母系に入るハイハットHyperion×Donatello)でノーザンテーストを増幅。ただ、ステゴに、Secretariatに、母母がMr.Prospector経由のCount Fleet5×4だからやっぱり体質は柔らかくて早期のGIは厳しいだろうとは思います。それでも、ここ2戦の内容から相当な素質は感じますし、「種牡馬ステイゴールド」らしくない、「競走馬・ステイゴールド」らしい中距離で優雅に斬れる馬に成長してもらいたいです。明らかに距離延長はプラス。

 

リーチザクラウン産駒のセイウングロリアスは、Nijinskyノーザンテースト5×4・5・4、母はロイヤルサッシュ凱旋門賞馬サンサンを通じるNasrullahとPrince Roseのクロスも持っています。母父サッカーボーイの影響が強い前脚が伸びる走法で、広いコースは合うんでしょうが、急坂のあるタフな東京よりは、下って平坦の京都向きでしょう。

 

ロジムーンは、Busanda≒My Busher6×6、ピッチ走法ですが、SinndarはGrand Lodge産駒で、Grond LodgeはHabitat経由のSecretariat≒Sir Gaylord3×3、母父Grand Lodgeのダノンフェニックスがそうですが、坂のあるコースは良くないと思うなぁ。

 

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【参考】

日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)

望田潤氏のブログ 血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog

栗山求氏の連載『血統SQUARE』http://www.miesque.com/motomu/works.html

覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)