ローズ/セントライト4時間前雑感
昨日は愛すべきコスモヴェッキオが3着。前々走くらいから粘りが違ってきましたから、ここもあのサトノダイヤモンドの500万や葉牡丹賞ほど大敗はしないだろうと思っていましたが、ここまで走るとは。
両トライアルについては以下2つに詳しく語っています。
【朝日杯セントライト記念】血統考察 byうまカレ|競馬コラム|競馬予想のウマニティ - サンスポ&ニッポン放送公認SNS
思えばディーマジェスティは、ダービー週に熱発もあったから春以上に万全の態勢であることも付け加えなければいけないでしょう。調教は抜群でした。ダービーはそれでいてあのエイシンフラッシュ的ダービーの瞬発力勝負で上位2頭に肉薄。隣に置いてある東スポに書いてあるように「準2冠馬」という表現が合います。
中山2200は外回りでおむすび型。3角から4角までが長くだら~んと続くので大逃げが決まりやすいコースでもあります。古くはツインターボ、最近でパッと思い出すのはヤマニンエルブ。
今回はピースマインド陣営が「控える競馬を試してみても」といっているし、キークラッカーもケンホファヴァルトも「ハナにこだわらなくても大丈夫」、それなら前を抜こうとしない気性があるノーブルマーズの「ハナを主張したい」という思惑がハマりそう。
デイリー杯のころから距離は持つと書いてきたし、母系に入るRound Tableは下り坂を下るのが上手な血。中山外回りは4角にかけて下りますから意外と京都的な適性も求められます。ディーマジェスティと同じRobertoのスタミナが伝わっている彼がふと気になりました。
僕はけっこう陣営のコメントを重要視しますが、ローズS陣営の中で気になったのはカイザーバルの岸本助手の「GI馬2頭にもヒケを取らない力を持っている」と、アドマイヤリードの須貝師の「馬の状態はメチャクチャいい」。
カイザーバル陣営はずっと「能力だけならGIでも」と言い続けていて、それはチューリップ賞の内容からも納得できます。今回タッチングスピーチ的大物食いがあるとすれば彼女しかいないでしょう。
アドマイヤリードはステイゴールド×仏血で、いわば「柔×柔」、「斬れ×斬れ」。今回は430キロ台での出走とのことですからまさに父産駒らしい夏の成長でルメール騎手を配してきたのもそういうことでしょう。あとは重馬場をどれくらいこなすか。
レッドアヴァンセとデンコウアンジュは、春は『「非力」だった』という共通点があり、どちらも阪神ではどうしても甘くなってしまっていた。だから夏を超えてグンと成長していれば、本来阪神外回りの末脚比べは歓迎のクチですから好走する可能性は高い。ところが陣営からはそれほど成長を示すコメントが出ておらず、また掲示板止まりか...といったところ。馬場も馬場だし...。
これからKen Watanabeの『怒り』を観てきます。
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【参考】
『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)
望田潤さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
栗山求さんの連載「血統SQUARE」http://www.miesque.com/motomu/works.html
『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)