札幌2歳S かんたん展望
今日からまだ新潟へ帰省します。東京裁判についての懸賞論文を実家にこもって仕上げようかなと思っております。
今年の札幌2歳Sは低レベルにうつります。
ただまぁ、将来性ならばインヴィクタとタガノアシュラなんでしょう。
〇インヴィクタはハービンジャー×フジキセキのニックスで、やはり体質は柔らかめ。2戦目でどれだけ前向きさが出てくるかですが、このメンバーなら力の違いで好走してもおかしくないのかなという気も。馬主や血統だけでなく実馬を見てもシュヴァルグランに似た雰囲気はありますね。
▲タガノアシュラはグランドサッシュの3/4弟で、母レイサッシュはパラダイスクリーク×ゴールデンサッシュ。グランドサッシュもそうですが、この牝系なのでスピードの乗りは外回り向きなんですがNever bendの影響でストライドが伸びきらないところがあります。コースをあまり問わない万能型になるでしょうけど勝ち切れないタイプですね。
と、やはり今回のメンバーならこの2頭が素質で勝ち切っても不思議はない。
同じように今回のメンバーなら◎トラストが勝ってもおかしくないでしょう。東京2400適性で言えばプレイアンドリアルに劣りますが、このメンバーでこの枠を引けたなら能力的にチャンス十分でしょうに。
△アンノートルはRoberto5×4ですがパワーがあるアイルハヴアナザーにDarshaan、Secretariatとナスキロを詰めた配合で外回り向き。それでも完成度と能力でこのメンバーなら好走して不思議ないですね。
ディープウォーリアはBusted4×6・4で注目していましたが、この重厚さとデザートキングのパワーが出ているようで重々しい走り。2歳重賞では買いにくいですね...。
△コリエドールはクロフネとレクレドールでVice Regent≒ノーザンテースト4×4。悪くないですがチャンピオンとなれる配合ではないですね。
トリオンフはレイクヴィラファームの生産で、ダンスインザダークとモガミのRibotとLa Troiennneでピッチ走法。だから内1800の内枠は◎ですが前走も同じ条件が揃っての勝利で重賞では強くは推せず。
アドマイヤウイナーもワークフォース×ダンスインザダークなのでRibotのクロスで強烈なピッチ走法。重賞で外目をダラダラ走らされたら勝負にならんでしょう。
少し気になるのは△フラワープレミアとジャコマル。フラワーはBold Reason≒Never bend5×4のラトロ肩。洋芝は合うはずですし穴ならこれでしょう(書いていたら◎でも良い気がしてきた)。ジャコマルは3代母スキムがNijinsky≒Buckpasserというマルゼンスキー的相似配合で、そこにEastern Echoが配された母母ミスティックアイズはSearching≒Busanda5×4.マルゼンスキーだと思えば舞台は合っているでしょう(強引)。
札幌1R、連闘のリガスはこれ↓で、ダートの大物の期待があります。
札幌5Rの新馬は、サクレエクスプレスがトリップの全妹で説明不要、ヤマカツグレースは一応デインヒル≒AmerifloraですがLa Troiennneをクロスできていないのは減点。シーサイドローズはディープ×SwainでBurghclere≒Height of Fashion3×4ですがSir Gaylord6×5。面白いですが、典型的な「走る配合」とは言えませんね。
札幌10R札幌スポニチ賞のプレザントケイプっ仔(ペイシャフェリシタ)の洋芝1200は楽しみだし(どうせ人気でしょうが)、内2000ベストのバティスティーニも良い条件で復帰戦を迎えますね。
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【参考】
『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)
望田潤さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
栗山求さんの連載「血統SQUARE」http://www.miesque.com/motomu/works.html
『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)