今日の新馬と函館SSあれこれ
東京6Rにダイイチターミナルというコンデュイット産駒が出走します。最初、ダイイチルビーの牝系にコンデュイットが配されたのかなぁと思っていたら、ミルファームを支える繁殖牝馬ベルグチケットの産駒でした。なかなか調教も動いているんですよね。コンデュイット産駒初の新馬勝ちを、ミルファームとともに成し遂げようじゃありませんか皆さん!!(安倍さんw)
配合的にも、母にStorm Catが入るのでHopespringseternal≒Terlingua5×4というナスキロ+Tom Foolのニアリークロス、これはなかなか高精度です。
東京5Rには評判のサトノクロノスが登場。
このトゥアーアイテムリミットの牝馬はPOGでも相当迷いましたが指名せず。母系にSir GaylordとBold Bidderが少し気になりました。トワイニングに母自身はWar Amiral4×5ですからそこまで気にする必要はないと思いましたが。
競馬の面白さは、「結論づけること」以前の「考察」の部分や、レースを振り返っての「考察」にあるから、結論付けずにレースを観たいというのが本音です。
レッツゴードンキはKingmambo≒ジェイドロバリーらしい、パワーを伴ったピッチ走法、ただ短い直線での1200となると少し忙しいかもという印象はあるので、1400なら短い直線の阪神1400、1200なら長い直線の中京1200がベストかとみえます。少しタイプは違いますが、ダイワマッジョーレもそんな感じでしたね~
シュウジは、ハーツクライを付けてもツルマルレオンが出るくらいですから、母カストリアはKingmamboのパワーをキッチリと伝える主張の激しい繁殖牝馬。これはスプリンターらしいですね
オデュッセウスはファルブラヴ産駒でFairy King≒Nureyev、母がスペシャルウィーク×MachiavellianでHalo3×4、そんな中でアーリントンCで0.4秒差10着、京都外の葵Sを制したという「なのに」の勝ち方をしているので、こちらの想像の上をいっている可能性もありそう。函館1200合いそうな馬が揃ってますが、その中でも適性ならトップでしょう。
しかし、ファルブラヴ産駒の函館1200巧者っぷりというのは、ハービンジャーながらスプリンターのカービングパスが輩出されたのと、血統的に突き詰めれば同じ終着点というのが血統の面白いところですよね。
セイコーライコウは昨年のこのレース4着(私は◎)、京都や中山で外枠を引き、物理的に好走不可能なレースが続いていますが、まだ条件さえ整えばやれる馬、捌き次第では3はあるかも(4かな)。
オメガヴェンデッタは、Bold Reason×ヒッチングアウェーというパワーのヴァインゴールドの牝系に、Woodmanのゼンノロブロイだからパワーに寄って短距離馬に。このパワーを上手い具合にHalo≒Drone3×5らが中和してゴリゴリダート馬にはなっていないという感じなんでしょうかね。ホワイトマズルのHyperionも出てきてまだまだ成長してくれるはずですが、1400ベストなんでしょう。
ティソーナは名繁殖になりそうなラドラーダの初仔ん~ただ1200の馬には見えませんよねぇ。笠先生は、「Seeking the Goldが入る馬は1400ベストになりやすい」と仰られていますし。アンタラジーとか
アクティブミノルはスタチューオブリバティなんですが、母がアグネスタキオン×Kingmamboなので、アグネスレディーとMiesqueを通じてLady JurorとHyerionが脈絡、だから意外と粘り強さがあって、Hペースの高松宮記念では好位差しに転じてもジリジリジリジリ伸びてきました。「冬場は思うように体が絞り切れない」とのことですし、この時期なら簡単に止まることはないんじゃないかなとみてます。
ティーハーフは、昨年こそかなりのスローになりましたが、例年のスプリンターズなら3着くらい拾える馬だと持っているし、前走の安土城、良馬場の京都であそこまでやれたのは地力の成せる業、もうそのレベルなら展開問わずやれそう。
アースソニックで高3の時から言っている気がしますが、1200だと少し掛かってしまう、しかし折り合い不安のない直線だと少し置かれてしまって3着...が多いんですね。1300mとかが合っていそう(笑)
さて、今日はオクフェスに行ってきます!
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【参考】
『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)
望田潤さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
栗山求さんの連載「血統SQUARE」http://www.miesque.com/motomu/works.html
『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)