セントジェームズパレスS、各国ギニー馬の配合的共通点
今日はロイヤルアスコットのDay Oneです。
明日はいよいよエイシンヒカリは圧倒的1番人気で出走、少し寂しいメンバーを考慮しても、アスコットの10FのGIをディープインパクト×Storm Catが制したらとんでもないことです。めちゃくちゃ勝ってほしいですが少し懐疑的ですね僕は(^^;)
今夜のメインは3歳ベストマイラーを決めるセントジェームズパレスSですが、きっちりとGalileo Gold、Awtaad、The Gurkhaという英愛仏の2000ギニー馬が出走。それぞれ父は違いますが、3頭には配合的な共通点がありました。
望田先生のこのエントリーから、ナスキロ+αを良く考えるようになって(La TroiennneとかTom Foolとか)、そうするとForeign CourierやNijinsky→Caerleon、マルゼンスキーの素晴らしさが実感できるようになりました。
The Gurkha
仏2000ギニー楽勝のThe Gurkhaは、Galileo×Danehill Dancerのニックスで、キーは母母父Slew o' Gold
Seattle Slew×Buckpasserですからナスキロラトロ+Tom Fool、Hopespringseternal≒Slew o' Gold4×3のニアリークロスです。
Hopespringseternal
La Troiennne
Slew o' Gold
Awtaad
愛2000ギニーでGalileo Goldを破ったAwtaadは、Cape Cross晩年の産駒で、母父はShamardal
ShamardalはStorm Cat→Giant's Caisewayのラインだから、Foreign Courierのナスキロ+Tom Foolの部分を増幅できています。
さらにキーは、Seattle Slewの母My Chermerに、Nijinsky、Rivermanと配された3代母Alshoowg
これはナスキロラトロ+Tom FoolでForeign Courier≒Alshoowg3×3のニアリークロスです。
Foreign Courier
Alshoowg
Galileo Gold
Galileo産駒ではなく母父がGalileoの英2000ギニー馬Galileo Goldは、父Paco Boy(下ネタに聞こえるw)が、Cape Crossと同じGreen Desert系、英ダービー馬Harzandと同じ必殺Foreign Courier≒Hopespringseternal4×5
さらに母はMiswaki≒Machiavellian3×2でもあり、ナスキロラトロ+Tom Fool的な血まではいかなくても、Nasrullah+Tom Foolを引いているのもAwtaadと同じです。
さてこの似たような配合の3頭の頂上決戦を制するのはどの馬か。
これはGalileo×デインヒルのFrankelにも活かせるだろうし、
このナスキロラトロ+Tom Fool的な血を考えていると、やっぱりジョコンダⅡはステイゴールドでもディープインパクトでもなく、大きく見ればナスキロラトロ+Tom Fool的な血のラストタイクーン≒Rossini3×2となる2016年産のキングカメハメハだと思うんですよね(母父Storm Catのロードカナロアだったらもっとすごそう)。
また、ディープ産駒でMiswakiを持つディープブリランテでMiswaki増幅するのはプラスではないのではないかな~などと話を広げていけるのが面白いですね。
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【参考】
『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)
望田潤さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
栗山求さんの連載「血統SQUARE」http://www.miesque.com/motomu/works.html
『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)