4歳上500万下

血統好きが大学生のころ書いていたブログ(今でもたまに更新)

今日の雑談と、ドバイミーティング見解

毎日杯スマートオーディンは本物ですね。POG馬のアーバンキッドも頑張ってくれました。これでマカヒキ、アーバンキッドの2頭で春のGI戦線はPOG的には楽しめそう。桜花賞にもラベンダーヴァレイが出てくれますし、チェッキーノも賞金は持ってますからね。

驚いたのは6番人気4着に好走したジャングルポケット産駒レインボーフラッグ。母母ラゲラがTudor MinstrelAbernant≒Court Martial5×5・5・5、そこにジャングルポケットなのでLady JurorとHyperionが豊富でなかなか奥のある馬だなとはあすなろ賞の時に思っていましたが、いきなりの好走。力みすぎる気性もFair Trialが強いからかなぁなんか思ったりして、注目し続けて損は無さそうです。

 

日経賞はスローでもっと激しいペースアップが3角~4角であるかなと思いましたがさすがに実力馬があの隊列を作ると前で決まりますね。これで今のところ天皇賞は◎アルバート、▲ホッコーブレーヴです。

 

中山5Rではビッシュがヒプノティストを差し切りました。これで今年のディープ×Acatenangoはサトノキングダム、ビッシュ共に2戦2勝です。この配合の、オークス、ダービー出走が現実味を帯びてきました。

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君子蘭賞ではカイザーバルが制しましたが、ワークフォース産駒のサウンドパラダイスが3着に好走。パドックで見てもあんまり父の産駒っぽさを感じさせないんですよね。スキーパラダイスの牝系ですから、将来的にはダートの牝馬限定交流重賞も狙えるんじゃないかなぁと期待しています。

 

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さて、いよいよ今夜はドバイミーティングです。

僕は中学生の頃から競馬を観てきましたが、1番わくわくするのは海外のビッグレースなんですよね。日本競馬は芝が中心ということでブリーダーズカップ開催よりも、凱旋門賞デーと今回のドバイミーティングが1番好きです。

 

出走馬解説は、いなりわんさんのブログ『いなりわんの競馬・徒然草~海外競馬情報と名牝・牝系~』がベストだと思うので、URLを貼らせていただいて、血統面から有力馬を簡単に考察してみたいと思います。

 

UAEダービー

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UAEオークスの1、2着馬が上位人気ですから(といってもレベルは高そうだが...)、ラニはチャンス十分だと思うのです。

ちなみにPolar Riverはハートレーの母父Congrats×エンパイアメーカーと、日本のファンもオッと思う組み合わせでした。

昨年は、ディアドムスは2角で接触してしまい戦意喪失、ゴールデンバローズは距離が長かったですし、タップザットは健闘の部類。ラニのこの距離延長は間違いなくプラスですし、アウォーディーもみてもアムールブリエをみても強靭なスタミナを伝える繁殖牝馬ヘヴンリーロマンスですから、スタミナを活かす強気の競馬なら3着内の可能性は高いだろうし、もしかしたらもしかしてもと思うんですよねぇ。

ユウチェンジは芝の走りだよなぁ(^^;)

 

ドバイターフ

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1番人気のTrysterは、Shamardal×Rivermanで、Secretariat≒Sir Gaylord5×6、Red God≒Halo≒Sir Ivor6・7・5×5ですが、Riverman5×2の影響か前脚が伸びきらない走りをしています。スローペースならこの馬とリアルスティールの一騎打ちなのではないかなと思いますね。母がRiverman×Shareef Dancer、日本適性もそれなりにありそうです(笑)

リアルスティールはパワーで突進するタイプなので、直線の長いメイダンならばスロー希望、それでもこのメンバーならどんなペースでも勝負になると思います。

逃げが予想されるVery Specialは母がTom Fool5×5とPetition5×5を持ちます。確かに逃げ馬になったのは納得。

昨年は欧州競馬の展望文や回顧文を書いてたんで良く分かるんですが、The Corsicanがそこそこの人気ですからね。これはリアルスティールには本当にチャンス大。

 

ドバイシーマクラシック

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1番人気はPostponedですが、Dubawi×Dubai Destinationらしいドスドスした走りで欧州馬という感じ。しかしドゥラメンテの斬れを持ってすれば楽々とまではいきませんが、しっかりと差し切れる馬だと思います。

日本馬3頭に関しては今までのブログを引用。

 ドゥラメンテは、左回り<右回りなのではないかと思っています。通常、左回りでは道中左手前、直線を右手前で走るはずです。右回りではその逆。未勝利戦やセントポーリア賞では、残り1Fくらいまで右手前で走り、そこから左手前に手前を替えてさらに脚を伸ばしました。一方、右回りの皐月賞では、道中右手前で走るので、得意の左手前を温存することができます。だからこそ温存していた左手前で走る直線であの爆発力ある末脚を使うことができたのでしょう。前走の日本ダービーでは、サトノラーゼンに接触した2分4秒地点、残り375mあたりで左手前に替えたように見えます。そこから一気に突き放しましたし、デムーロ騎手も談話で「手前を替えてからの脚が凄かった」と話しています。
また、この馬はHornbeam(トニービンの母父)と牝祖パロクサイドの、NasrullahHyperionによるニアリークロスを持っているので、東京の大一番で強かった種牡馬トニービンの再現性が高い配合で、非常に持続力があります。となると、ベストは左手前で持続力を活かせる「直線の長い右回り」である可能性が高く、気が早いですが凱旋門賞の舞台(今年はシャンティイ)はベストパフォーマンスを出せる条件だと思っています。(

【中山記念】血統考察 byうまカレ|競馬コラム|競馬予想のウマニティ - サンスポ&ニッポン放送公認SNS

 

 ジャパンカップ2着のラストインパクトは、母スペリオルパールがナリタブライアンビワハヤヒデの半妹、キズナらと同じPacific Princess牝系に父ディープインパクトという超良血馬。しかし、先日亡くなった母父ティンバーカントリーのパワーとスタミナもしっかりと伝わっているので、広いコースで末脚を伸ばす競馬も出来るけれども、内回りで上手く立ち回ることもできるというどっちつかずのタイプ。こういうタイプがGIを勝ち切るにはブエナビスタのように能力が抜けているか、馬場状態が向いたり、超好騎乗といった注文がつきます。ここはドバイの前哨戦で距離も短いので静視が妥当ではないでしょうか。(

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 ワンアンドオンリーは、父ハーツクライの母アイリッシュダンスの持つHyperionとFair Trialを母父タイキシャトル、母母父Danzigで継続し、Halo4×3で日本向きのスピードを取り入れ、牝祖Courtly Dee、ハーツクライの牝祖My Bupersの強力な米パワー血脈で締め、だけれども父のように胴が長いため先行して粘り込む形に特化した体形をしているから先述したHyperionとFair Trial、突き詰めればHyperionとSon-in-Lawによる粘り腰を発揮できる馬です。母ヴァーチュがタイキシャトル×Danzigという短距離血脈なのに突き詰めればクラシックディスタンスでこその馬で、血統の奥深さを教えてもらった馬ですね。

だから広いコースで先行が最も合っているはずで、そういう競馬ができた時(日本ダービー神戸新聞杯ドバイシーマクラシック)は必ず結果を残しています。直線に坂がほしいタイプでしょうから京都はベストコースではないものの、2000以上距離が合って先行しやすい小頭数という点では良いでしょう。あまりに瞬発力勝負になると京都大賞典のようなことになりかねませんが...。まぁこの馬はドバイシーマとジャパンカップでこそですね。(

ワンアンドオンリーとサトノクラウンが出走ということで - 4歳上500万下

 

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ドゥラメンテは道中左手前を温存できる右回りの方が良いのだろうけれど、2400路線であれば世界最強だと思っているので力でねじ伏せてくれると信じています。ダービーのようにまた直線の途中で左手前に替えるのか、このあたりにも注目ですね。

ラストインパクトはJCのように完璧なレース運びが出来れば2着までは可能性あり。

ワンアンドオンリー何度も何度も何度も何度も何度も書いてきたように、ようやく2400m以上の広いコースの小頭数がやってきました。状態は良いという話なので、ハナを切れれば昨年のような粘り込みの可能性は十分だと思います。

 

ドバイワールドカップ

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California Chrome(僕のプラウザChrome)は母がDance Number≒Polish Numbers2×2という名牝Numberd Account絡みの強力なニアリークロスを持ちます(マチカネハツシマダみたい)。あのパワフルな馬体は、この血統のなせる業ですよね。ハイペースで飛ばしてもそう簡単には止まりません。

一方のFostedA.P.Indy≒Avenue of Flags3×3(Seattle SlewSecretariatSir Gaylord≒Bold Bidderが共通)で、Tapit産駒らしいやや怠慢なストライドで走ります。こちらも底力があります。トラヴァーズは本当にすごいレース。

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Mshawishは母がStorm Bird3×3、Mr.Prospector3×4、自身はSir Gaylord≒Secretariat5×5、El Pradを増幅させた配合だから芝でやれていたのも納得です。ただ上位2頭は強いぞ...

ホッコータルマエはやはり2000の底力勝負になると厳しく、スローに落として逃げたいところでしょう。個人的には正直衰えも感じています。ここはCalifornia ChromeFostedの一騎打ちの3着希望!

 

 

芝レースのメンバーはそこまでレベル高くないので、リアルスティールドゥラメンテには是非とも勝利していただいて、またまたまた日本馬強しというところを見せつけてもらいたいです。(個人的にはドゥラメンテが直線でいつ手前を替えるか、替えないのか、かなり注視します。)

 

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【参考】

『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)

望田潤さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

栗山求さんの連載「血統SQUARE」http://www.miesque.com/motomu/works.html

『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)