4歳上500万下

血統好きが大学生のころ書いていたブログ(今でもたまに更新)

サラッと重賞回顧 ~ きさらぎ賞、東京新聞杯

印を付けたり、買い目を決めたりする「答」を出すことに魅力を感じないというか、「答」に行きつくまでのプロセスが1番楽しいというか、1頭1頭の馬を自分なりに解釈をして、さらーっと展開を考えて「こんなレースになるかなぁ」程度に想像してレースを観るだけで僕は十分。ただ需要があるのは「答」だったりするので、その辺のギャップに苦しんでたりしますが、これは良い苦しみでしょう。深く考えずにいこう。

 

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きさらぎ賞

◎②レプランシュ

〇⑨サトノダイヤモンド

▲③ロイカバード

△④ロワアブソリュー

★⑧ノガロ

〇サトノダイヤモンドはディープインパクト産駒の教科書的配合で完成度が高い。まだ良馬場での走りをみたことがないが、体質が柔らかいので外回りの末脚比べでも対応可能だとみたいし、レベルが高い1戦だとは思わないが、ここでは力が抜けているのではないか。

◎レプランシュは母がファビラスラフインの半妹で、母母は4000mのGI勝ち馬。京都外回りは高低差4.3mの下り坂で惰性を付けていけるため、長い脚を使える馬が好走しやすく本馬のフランス血脈もレーヴドリアンやダンスーズデトワール、グレイトフィーヴァーなど京都外回りでは好成績を残している。ファスリエフが入る分、筋肉量が豊富で2000までの馬だろうがこの舞台替わりで一矢報いたいところ。

▲ロイカバードはFair Trial絡みのニアリークロスを多く持つので、福寿草特別でのコーナーの加速こそが持ち味で、未勝利こそ同舞台で勝利しているものの、重賞レベルでは脚が上がっても驚けない。

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実は、馬キュン!収録前に一緒に出演する加藤くんと殴り合いのけんかをしました。初めて人に殴られて顔から出血しました。◎レプランシュには自信があったし、ロイカバードのあのコーナーでの加速や走法はFair Trialによるものと思っていて、その過程が正しければ武騎手は重賞であれば4角で強気には動かないだろうし、外回りであれば最後に脚が上がるだろうと考えていました。一方加藤くんはロイカバードを推していたのでその乖離から殴り合いとなりました...

嘘です。殴り合いになんてなっていません、僕は同世代で初めて「すごい」と思った人間なので加藤くんを信じるんですw

とはいえ、サトノダイヤモンドの力が抜けていたというのは誰がみても明らか。全体的なペースもあるでしょうが、1分46秒台になったことは過去10年で1度もありませんし、それをワンステッキで楽勝ですからね。母系のパワーで完成が早く、ある程度カチッとしていて、それをHaloクロスで中和していて、体格にも恵まれている、といったイメージ。しかしこれだけ欠点が少ないとなると、少し懸念点がるリオンディーズやハートレーには皐月賞で負かせるんじゃないかな、と思ってしまいますね。

レプランシュ毎日杯NHKマイル路線、ロイカバード若葉Sが良いでしょうかね。僕にはそんなイメージの馬に思えます。

derby6-1.hatenablog.com

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東京新聞杯

◎③エキストラエンド

〇②ダノンプラチナ

▲⑪ダッシングブレイズ

△①グランシルク

△⑥スマートレイアー

〇ダノンプラチナは今の日本のマイル路線ではモーリスのNo.2だと思っているし、富士S香港マイルの内容からもここでは明らかに力が抜けているのも重々承知。ただ、陣営が太め残りを認めていることと、内が有利な馬場の2点から今回に限っていいえば2着どまりの可能性も否定できない。

エキストラエンドディープインパクト×母カーリングという良血馬。Mill ReefSicambreを内包しているから広いコースの方が合うタイプだろう。しかしCourt Martialという内回り向きの血を持ち合わせているから、エキストラエンドも中山の京成杯AHでも好走することができる。マイルCSでは昨年5着、一昨年4着と能力はGIでも通用するものがあるし、馬群の中で競馬をさせた方が良いという気性、体質強化でようやくハードなトレーニングができようになってきたことなど今回は強調材料が多い。岩田騎手起用も陣営の勝負気配を感じる。

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望田さんがブログのコメント欄で書かれていましたが、スマートレイアーは母母父グルームダンサーAlzaoやダンシンググルーヴと共通項が多いGlushing Groom×Lyphardなんですよね。だからもちろん斬れるんですが、Lyphard4×4・5でもあるので内1400の阪神牝馬での走り、内2000の秋華賞での走りなどをみていると、Court Martial的なのかなと思っています。だから牝馬限定のGIは微妙に適性がズレてしまうんですよね。ロゴタイプらにも言えることですが、古馬の内2000GIがあっても良いのではないかと、こういう馬が勝つと思いますよね。吉田隼人騎手の好騎乗は見事でした!

エキストラエンドはやっぱり能力が高いし、体質強化というコメントが出た時に本当に嬉しかったです。条件が噛み合えば間違いなくGIで馬券にはなれますね。ダノンプラチナは太めの分とイン伸び馬場が響きましたかね。

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春菜賞は、前走中山マイルで◎だった、Danzig3×2のカトルラポールが11番人気で優勝。いくら東京とはいえ、1400ならこういうタイプがサンデーサイレンスを持つ差し馬を封じ込めるんだなぁと勉強。こういう馬が東京で抜け出して勝ち切ると、アイビーSのグラスワンダーが頭をよぎりますね。

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ワンブレスアウェイは能力高いと思うんですが、気性が難しいとはいえ1400の馬ではないんじゃないですかねぇ。

 

【参考】

『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)

望田潤さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

栗山求さんの連載「血統SQUARE」http://www.miesque.com/motomu/works.html

『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)