【新馬メモ】シンハライト、ワンブレスアウェイ、クィーンズベスト、ラベンダーヴァレイ
シンハライト(ディープインパクト×シンハリーズ)
アダムスピークの全妹。母父SingspielはインターナショナルSやジャパンカップに勝った。高速馬場のジャパンカップを勝てたのは母父Haloだったからか。父In The WingsはSadller's Wells×Shiley HeightsでBold Reason≒Never Bend3×4のパワー、またSingspielもSoaring牝系でもBallade系だからLa Troienneを持つ。ディープ産駒が3歳春で活躍するのに適した血統といえる。シンハライト自身はHalo3×4で内回りを上手く立ち回る器用さがあり、ヴィルシーナを想起させるものがある。外回りならパワー加速を活かすためスローになった方が良いタイプだろうか。
ワンブレスアウェイ(ステイゴールド×ストレイキャット)
キャットコインの全妹で母ストレイキャットはゼンノロブロイの半姉。Nothern Dancer≒Icecapade5×4・5、母母父マイニングの母I PassがBusanda≒Better Self2×3というWar AdmiralとLa Troienneを持つニアリークロスを持っているからステイゴールドの緩さ補完は出来ているといえば出来ているのか。走りは外回り向きだが、特筆するヨーロピアンな血が無いので2400の持続力勝負になったら何かに差されてしまいそう。だが3歳春なら問題はないか。2000m前後がベストにうつる。
お馴染Ballade牝系で、叔父にフレールジャック=マーティンボロがいる。母はフジキセキ×Nureyev×Blushing Groom×Haloと字面だけでも一流の種牡馬が配されており、Halo3×4、Wild Risk4×5を持つ。クィーンズベスト自身はNureyev≒Sadller's Wells5・3×3、Mr.ProspectorもあるのでNureyevとSadller's WellsのSpecialと呼応してNashua≒Nantallahにもなる。牝馬にしては大柄な498キロで、骨太でお尻も大きい。やはりパワーで走るという印象で、東京の2000mならばスローに落として加速力勝負がベストだろうと、岩田騎手もハナを切ることを決めていたようなスタートと、ゴール後の首振り(笑)レッツゴードンキに近いイメージだ。
ラベンダーヴァレイ(ディープインパクト×クロウキャニオン)
ボレアス=マウントシャスタ=カミノタサハラ=ベルキャニオン=パラダイスリッジの全妹で、今見たら14年産も15年産もディープインパクト。母父フレンチデピュティのパワーと、母母クロカミはCaerleonにNever Bend持ちだからカーラパワーと似ている。426キロという馬体重は兄弟のデビュー戦の中で最軽量で、それは兄弟たちよりもフレンチの母Mitterandやカーリアンの母Foresserのナスキロらしさを受け継いでいるとはいえないか。桜花賞に限れば馬格のあるディープが良いので強気なことは言えないが、この体重でも兄弟で最も早いデビューだった(しかも輸送)体質の良さを考えれば...と思わせてくれる馬だ。(と過剰評価なのはPOGだから)
本格的に血統をやり始めてまだ1年も経たないので、血統の知識や解釈の更新スピードがものすごいんですね。今年のPOGを見てても、まだデビューしてないのに「なんでこの馬選んだんだろう」的な後悔がすごく多いです(^^;