4歳上500万下

競馬の愉しみ―それは「血統表」と「現実」のすり合わせ、競走馬の「個性」の「解釈」

雑感 ~ 第39回ジャパンカップ「それはもう、アイリッシュダンス」

▼もう何度も書いていますが、斬れる女性的な馬より、スタミナがあって頑強な男性的な馬が好きです。牝馬になりますがダイワスカーレットとか、キタサンブラックとか。斬れる馬でもショウナンパンドラミッキークイーンのような女性的な斬れではなく、ジャングルポケットエアグルーヴドゥラメンテのような重厚な(望田さんのいう“野太い”)斬れです。

その男性的な因子はトニービンLyphardやNureyev≒Sadler's Wellsですが、突き詰めれば両者に含まれるHyperionとSon-in-Law

つまりハーツクライなわけで、アイリッシュダンストニービン×Lyphard)なわけです。もちろん、長距離や急坂や道悪やハイペースでパフォーマンスは上がる。ハーツクライの先行した有馬記念や、ワンアンドオンリーの先行したダービーや、捲って斬れるサウンズオブアーストーホウジャッカルを「抜かせなかった」神戸新聞杯なわけです。

どの要素を抜きにしてもその馬は語れませんが、完成したハーツクライアイリッシュダンス(的な要素=トニービン×LyphardHyperionとSon-in-Lawが前面に出ていた)だったし、キタサンブラックサンデーサイレンスでもサクラバクシンオーでもなくHyperionとSon-in-Lawいっぱいのウインドインハーヘアだった。

シュヴァルグランも、もうアイリッシュダンスです。名牝系Grourious Songに名種牡馬が配され続けて本格化。2年前のJCはもちろん、1番人気の推された昨年の春天横綱相撲ったら強い。もっとも印象的なのは昨年の有馬で、外枠が嫌われていましたが稍重の締まった流れで3着に突っ込んできたのは底力が成せる業。こういうタイプが簡単に衰えることはありません。

望田さんいわく、昨年のJCはこの馬には時計が速すぎたし、道悪アスコットもさすがに厳しかったし、インターナショナルSは逆に距離が短く、リズムに乗れなかった。

有馬で3着に来たといっても直線だけの競馬だったし、宝塚で走らないことからもベストは大箱でしょう。この本格化した名血「男馬」が、この鞍上で、遠征帰りで嫌われているのは狙い目だと思うんですよね。

たしかにJCは6歳以上が成績悪いですが、道悪だった2001年は6歳馬タップダンスシチーの逃げ切りでした。

 

レンブーケドールワグネリアンはさすがに道悪の東京2400だとつらい気がするし、レイデオロも有馬で負けて強しとはいえ良希望だったでしょう。スワーヴリチャードはハーツでも母系のスピードが出ているような。そうでなければ安田記念中山記念は使わないはず。

となると、次点はユーキャンスマイルルックトゥワイスになります。

▼あとは...エタリオウはレースを振り返る限り末脚に徹した方が良さそうだし、GIを取ったステイゴールド産駒に比べると母系の重厚さが足りない配合ではあります。

ムイトオブリガードタイセイトレイルのアル共ワンツーはどちらもシンコウラブリイの牝系なのでピッチ走法。だから東京ならスローの方が良くて、どちらも前走は位置取り含めうまく行き過ぎな気が(タイセイに関しては“ハーツの本格化”」という見方もできますが)

ダンビュライトはまぁ...いろいろ全部プラスに働くでしょう