4歳上500万下

“血統表”と“現実”のすり合わせ、“競走馬の個性”の解釈

何年経ってもFairy King=Sadler's Wells≒Nureyevの斬れ、パワー

アイビーステークスは、フラットリーとタニノフランケルの良血2騎が人気を集めていたが、エイシンフラッシュ産駒のコスモイグナーツが逃げ切った。彼は、私が新馬の血統に関して作文するほど競馬に対する気力が優れていたとき、以下のエントリーのコメント欄で触れている。

 コスモイグナーツも母がNijinsky4×5(=Flaming Page5×6)だから悪くないが胴長モッサリ。

【Road to Classic2018】2017-2018勝ち上がりメモ - 4歳上500万下

エイシンフラッシュが持つ日本的なスピード(Red God≒Stay at Home)を増幅した配合といえる。OP特別を勝つ、この馬のレベルならこれでもう十分結果は残した。

derby6-1.hatenablog.com

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フラットレーは、バウンスシャッセの全弟だから説明不要なのだが走らない方がおかしいといえるハーツクライの正当な配合だ。母リッチダンサーがNorthern Dancer5×3で自身は3/4Northern Dancer、さらにFairy King(=Sadler's Wells≒Nureyev)を持つから、これが父の持つトニービンの、さらにいえばその母父Horebeamと呼応し、HyperionNasrullahによる重厚なジャングルポケットエアグルーヴのようなトニービン直仔的な斬れを呼び戻している。シュヴァルグラン的シュンドルボン的である。

問題はその成長曲線である。仮に来春第一線で戦えるような馬に成長したとすれば、もしかするとワンアンドオンリー世代が訴えかけてきているように、「晩成なハーツクライ産駒がクラシックを制するということは、逆にいえば世代レベルがそんなに高くない」という可能性がある(この観点から、スワーヴリチャードが活躍した今年の3歳世代のレベルも低いのではないかと括っている)。

 

Fairy King(=Sadler's Wells≒Nureyev)といえば、富士ステークスで好走したクルーガーである。相馬眼の「相」の字もない私にはこの馬が良い馬にみえて仕方がないのだが、彼はキングカメハメハ×ディクタットでNureyev≒Sadler's Wells4×4である。Northern Dancerだらけのキングカメハメハに母父ディクタットで3/4Northern Dancer、そして残りの1/4にあたる母母Asticaがドイツ傍系というのがまた美しい。今日はNureyev≒Sadler's WellsのNasrullahHyperionトニービン直仔的斬れというよい、Nureyev≒Sadler's Wellsのパワーが走らせたという感じだ。パワーが発現しきったならばもう少しスピードが出てきて前で競馬が出来るようになるであろう。いずれにせよ彼の素質がどういう着地をするのか興味深い。いま、私の頭にはモーリスという馬名が浮かんでいることも付け足してこの項を終えたい。