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4歳上500万下

“血統表”と“現実”のすり合わせ、“競走馬の個性”の解釈

“ディープ×2歳×ノーザンファーム” を母名順で10頭見ただけなのだが

そろそろ2歳馬も見始めないといかんということで、さすがにディープインパクト(172頭)、キングカメハメハ(110頭)、ダイワメジャー(93頭)、ハーツクライ(180頭)はすべてチェックしようと思っています。もちろん新種牡馬の推測もやりたいですが時間と気力があるかどうか...

試しに、ディープインパクト産駒の2歳馬(2015年産)のノーザンファーム生産”を10頭くらいみたみたのですが、ディープインパクトは他の種牡馬よりも成功パターンが多いスーパーサイアーですから、他の種牡馬のように“これは良い配合ではない”ということでバッサリ切れるものが少なく時間が掛かります。

 

 

Burghclereのニアリークロスを持つ牡!

パシフィックギャルの半弟アイランドファッションの2015は、ディープとの配合でBurghclere≒Tropicana3×5(Donatello、Hyperion、Fair Trialが共通)となり、このニアリークロスは牝より牡で開花することが多いですから気にしておきたい1頭。

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ショウナンアデラを想起させる

現3歳の半姉イルーシヴハピネスはFrankel産駒だったイルーシヴウェーヴの2015は、母父がElsive Quality×DayjurのElusive Cityなのでナスキロ(NasrullahPrincequillo)とTom Fool的な血が豊富(Pharamond=SickleやBull Dog=Sir Gallahadなど)。母母にもRed GodNijinsky+ナスキロ血脈があります。

ディープインパクトの“柔軟性”を、“怠慢”に変えてしまうことのあるSir Gaylordのクロスも発生するのですが、これはイルーシヴウェーヴのNorthern Dancer5・5×5や、Elsive CityのLa Troienneの豊富さでカバーできるかもしれません。

今、こういう難癖を付けましたが、Sir Gaylordのクロスでサトノアーサーが、しかもディープ×Elsive Qualityでショウナナデラが出ていますからね(笑)

またこういう柔軟性に特化した配合ならば、牝馬の方が大成する可能性は高いので牝馬で生まれてきたということもプラス(ショウナンアデラになるか、アフェクテューズになるかは神の配剤だが、牝の方がアフェクテューズになる可能性は低い(変な文章ですが、言わんとしていることは分かるでしょう...)。

堀厩舎ですしPOGでは人気になるんでしょうかね~

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昨年流行のNorthern Dancer×Halo血脈

ウィラビーオーサムの2015は、まず母父Awesome Gamblerの母Wedding MarchがDeputy Minister×Haloというところに目がいきました。Northern Dancer×Haloといって思い浮かぶのはマカヒキサトノダイヤモンドを輩出したサザンヘイローですからね(正しくはHalo×Northern Dancerだが)

ただAwesome GamblerはTom Rolfe4×5で、ディープが配されればPocahontasの牝馬クロスが3本発生するわけですが、Tom Rolfeというのは硬派なパワー血脈ですのでディープの柔軟性を打ち消してしまう可能性もあります。ただ、所属予定の高野厩舎はパワーを開花させるのが巧い厩舎ではありますが...

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サトノダイヤモンドを想起

ウォッチハーの2015には驚かされました。“母がアルゼンチン産で、母母Wallyがサザンヘイロー×Ligical”です。もう1度言います、“アルゼンチン産で、母母Wallyがサザンヘイロー×Logical”です。

そうです、サトノダイヤモンドも母マルペンサがアルゼンチン産で母母Marsekkaがサザンヘイロー×Logicalです。

マルペンサとウォッチハーの違いは、ウォッチハーの場合母母のサザンヘイロー×Logical以外の1/4である母母Well SunがHyperion、Lady Jurorという重要な欧血が豊富であるということです(ウォッチハーの2015は牝馬ですからそれほど重要ではないが)。

また、マルペンサはOpen産駒でHaloのクロスでしたが、ウォッチハーはLa Troienneパワーが豊富なMutakddim産駒、ここがどう出るかですがSeattle Slewを持つので、カデナを想起する人も多いでしょう。

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他にもアゼリにクリソプレーズも当然良いです。

 

 

冒頭にも述べたように、ディープインパクトと言う種牡馬は大種牡馬ですから、成功パターンが他の種牡馬に比べて格段に多いです。「あ、これはあのGI馬と同じことをやっている」とフィルターに引っかかることが多いんですね。

ここから、「80点の配合(3歳春に2勝する可能性高そう)」か「120点になる可能性を秘めた配合(未勝利で苦しむかもしれないけれど、2冠馬になるかも)」を分けて、いざPOGで発表するわけですが、これが毎年苦しいのです...

 

しかし10頭見ただけでこれだけあーだこーだ言わせるディープインパクト、さすがです。

 

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【参考】

『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)

望田潤氏のブログ 血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog

栗山求氏の連載『血統SQUARE』http://www.miesque.com/motomu/works.html

『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)

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