4歳上500万下

“血統表”と“現実”のすり合わせ、“競走馬の個性”の解釈

土曜の注目馬 ~ ナスノセイカン×横山典騎手 / シャケトラ×田辺騎手

フラワーCシーズララバイが好走しました(*^_^*)

 

 

毎日杯は特筆することもなくディープでしょうが、京成杯のときも書いたようにガンサリュートは母がRobertoのクロスでやはりトモなどはRobertoらしさは感じるので内回りでこそでしょう。

 

日経杯はナスノセイカン×横山典弘騎手、シャケトラ×田辺裕信騎手という願ってもいないコンビが誕生。どちらも血統的配合的に非常に注目している馬で、何度も書いてきました。前者はこの枠でまた先行集団~中団での競馬を(右手前でのコーナリングは課題)、後者はここでどれだけやれるか(本当に良くなるのは5歳だろうが)。

 (金鯱賞)最も強調したいのはナスノセイカンが「7・8番手でレースが出来ていた」ということ。Lyphard4×4・5のハーツクライ産駒が32秒台の末脚で差し切るというのがそもそも普通ではなかったので、こういうレースができるようになってきたということは目黒記念とアル共制覇が現実味を帯びてきました。

ナスノセイカンはハーツクライ×ホワイトマズル×タイトスポット(His Majesty×Lyphard)でLyphard4×4・5、母母ナスノフローラはHis Majesty=Graustark2×3というディアウィンクばりのすごい配合でどこからどう見ても晩成。陣営は「末脚を活かす競馬でどこまでやれるか」とコメントしていますが、「末脚を活かす競馬」しかできていないということは本格化手前であり、前受けしてこの血統のスタミナを活かす競馬ができるようになれば目黒記念やアル共くらいは持っていってもおかしくない馬でしょう。

土曜の注目馬 ~ それぞれの " 素質が開花するとき " - 4歳上500万下

 

日経新春杯に格上挑戦するシャケトラは、以上の配合ポイント抑えており、しかも抑え方も凄く、マンハッタンカフェの最高傑作になり得る可能性がある馬に思います。

母サマーハは、Northern Dancer4×4、Hail to Reason4×4、Halo≒プレイメイト3×3(Royal Cherger≒Nasrullah、Sir Gallahad=Bull Dog、Pharamond、Blue Larkspurが共通)と緊張した配合。

これだけでシャケトラ自身は "Blue Larkspurを押さえた" Halo≒Boldnesian≒プレイメイト3・5×4・4で走るだろうといえるのですがこれで終わりません。

サマーハはSingspiel×Woodman×Far Northという配合で、Far NorthというのはNorthern Dancer産駒で母母がFlaming PageですからNijinskyと3/4同血です。Woodmanの母父はBuckpasserですから、つまり、シャケトラはAlanesian≒Buckpasser≒Flaming Page6×5・6(Sickle≒Pharamond、Bull Dog=Sir Gallahad、Blue Larkspurが共通)でもあるのです。

しかも、それをFar North(Flaming Page系)、Woodman(La Troienne~Striking系)、Singspiel(Soaring~Ballade系)という世界的な名牝系でやっているということが凄い。

シャケトラの配合 ~ 名牝系でBlue Larkspurを抑える - 4歳上500万下

 

ディーマジェスティは良く「Robertoの旬は短い」(ラブリーデイとか)というようにJCで落とした調子を戻せているのかが懸念されます。

アドマイヤデウスも一昨年の覇者ですから当然なんですが、「(外差しの効く)中山2500」というのはかなり楽しみ。

 

 

君子蘭賞はすんごい配合のチャレアーダの2戦目。

土曜阪神4Rの未勝利を初出走ながら制したチャレアーダは、昨年ビッシュとサトノキングダムで2発2中だった「ディープインパクト×Acatenango

阪神4Rの未勝利には名繁殖の仔が多く出走しますが、初出走のチャレアーダに大注目。

そう多くないサンプルの中から、ワールドエースやエックスマーク、現4歳世代は2頭しかいなかったうちの2頭がビッシュとサトノキングダムという「ディープインパクト×Acatenango」。現3歳はこのチャレアーダだけ、そして彼女はディープインパクト×Acatenangoというだけでなく、ウインドインハーヘア≒Unfuwain2×3(Northern DancerとBurghclere≒Heiht of Fashion)というニアリークロスも持っています(ロマンはあるが、あまり結果は出ていない←Hyperion牝馬だと小さく出やすい)。

ディープ牝馬に合うRivermanも内包していますし(逆にHabitatが気になる)、レベルの高いこの世代の牝馬の最終兵器となるよう期待をしておきます。

土曜の3歳戦 ~ ヴゼットジョリーとジョーストリクトリの母系で光るHyperionとLady Juror(Son-in-Law) - 4歳上500万下

しっかり勝ち切ってしまうのだからすごいです。とにかく刺激的な配合。

 今更ながら2月最終週の回顧 をば。 - 4歳上500万下

 

中京10R大寒桜賞のスティッフェリオもちょいと注目している馬。

土曜阪神5Rを逃げ切ったスティッフェリオは、以前も取り上げました。

京都5R(芝2000m)のスティッフェリオは、ステイゴールド×シルアスアティテュードという血統。

母母ザミリアとの間にはゴールドスミスという同期のステイゴールド産駒がいます(新馬勝ち)。このザミリアはSir IvorHabitatを通じるSir Gaylord5×5で、ここがステイゴールドにはちょっと気がかりなんですが、ノーザンテーストと血統構成が近いThe Minstrelを通じるNorthern Dancer4×4というのは効くでしょうし、Green Desertのパワーというのもプラス。

そしてザミリアにMtotoを配されて産まれたのがシリアスアチテュードですが、MtotoはDonatello3×4、しかもMtoto自体がMiranda(=Pretty Polly)牝系でもあり、これはノーザンテースト増幅に繋がります。

ステイゴールドとしてはまずまずの配合です。

土曜の3歳戦 ~ ソウスルターリングとリスグラシューとヴゼットジョリーの樫最大のライバル - 4歳上500万下

菊路線に乗ってこれるかどうか。長い目で。

今更ながら2月最終週の回顧 をば。 - 4歳上500万下

 

中山3Rの未勝利(芝1800m)に出走するネームユアポイズンの母リップスポイズンは注目している繁殖牝馬

Sadler's Wells≒Nureyev3×4、Far North≒Nijinsky4×4(Tom Fool≒Flaming Page6×5・5)で、父がハーツクライのネームユアポイズンはSadler's Wells≒Nureyevでトニービンの斬れの根源NasrullahHyperionを増幅し、Lyphard4×6

Busandaを増幅していないので完成はハーツらしく遅めですが、オープンまで出世できる配合なのではないかと思います。(※追記 プレイメイトDr.FagerでBusandaを増幅していました↓

日曜の注目馬 / シャケトラの配合をもう1度確認 ~ スウェプト×リボンストライプ(=ウイニングチケット)のCourtesy≒Hornbeam≒テスコボーイ - 4歳上500万下

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阪神7Rにはスイープトウショウの仔とハウオリの仔も出走しますが川又騎手騎乗のユウチェンジNasrullahHyperionの斬れですから大箱坂アリ1800という条件でどういう走りをするか楽しみです。同条件の野路菊Sや似ている条件のアイビーS、朝日杯でも好走していますからね~(去年の今頃はドバイにいたのねw)(ハウオリも同じような配合ですが)

 

阪神10R天神橋特別はカイザーバルに決めてほしい。エンパイアメーカーダンシングキイは本馬とフェデラリストが出たように好相性ですからGIを獲ってもらいたい。

 

中京12R岡崎特別のヤマニンマンドールは母ヤマニンエマイユHyperionの塊なのでここからもう一つ引き出しがある馬ですよ。

 

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【参考】

『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)

望田潤氏のブログ 血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog

栗山求氏の連載『血統SQUARE』http://www.miesque.com/motomu/works.html

『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)

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