4歳上500万下

“血統表”と“現実”のすり合わせ、“競走馬の個性”の解釈

土曜の注目馬 ~ アゼリらしさとは

天皇誕生日の昨日の注目馬は千両賞のゴールドポセイドンくらいしかいませんでしたが、力不足なのか使い詰めが響いたのか。晩成ですからじっくりいきましょう。

アルアインの2着に入ったキョウヘイは、小倉2歳でも鋭い末脚で突っ込んできた(4着)馬でスペシャルウィークダンスインザダーク2×2で体質は非常に柔らかいですね。前走の万両賞はハイペースを先行する競馬で持ち味が活きなかったのも当然。陣営が「控える競馬で」と話しているのだからここには気付きたかった...

 

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阪神カップ、今さら言うまでもないですが、リアルインパクト(13年14年)、サンカルロ(11年12年)、キンシャサノキセキ(09年10年)と、ほぼフルゲートの中でこれだけの連覇があるのですから1400のスペシャリストというのは存在するのです。

今年のメンバーではロサギガンティアダンスディレクターは1400だと別馬な感があります。前者は田辺騎手というのが恐ろしささえ感じますし、後者は中京1400のGIがあればGI馬でしょう。

阪神カップの特徴をもう1点挙げるとすれば、真ん中から外目の枠が好走しやすいということです。器用さが求められる内回りの阪神1400mであれば内枠が有利のイメージが強いのですが、重賞級の脚力を持つ馬たちが17頭も18頭も集まって馬群が凝縮するならば、内で窮屈になるよりも外からしっかりと惰性を付けて上がっていける方が良いのでしょう。

同舞台の阪急杯以上にマイラー寄りの馬の参戦が多いことも影響していると思われます(スプリンターであればエンジンの掛かりが速いので馬群を捌く際の操縦性が高く、マイラーはスプリンターほどではない)。

グランシルクは「春とは雲泥の差」と戸田師がコメントしていますが、ニューイヤーSも東京新聞杯も東風Sも出遅た上スローペースで物理的に届かないレースでした。

ステイゴールドにナスキロのクロスがある母母キューですから体質的な柔らかさもあるのですが、母父がRoberto×His MajestyのDynafomer、年齢を重ねてパワーが発現して来れば阪神1400はベストと言えるのかもしれません。

エイシンスパルタンは「トモの弱さが解消し、前走はあんな馬場を走った後でも反動が出るどころかさらに良くなっている」とのこと。これはぢ力強化の証ですし、やはりベタですが米国血統のこういう勢いというのは怖い。

GI級の能力を秘めているという点では8歳のサクラゴスペルと3歳のシュウジにも触れておきたいです。

サクラゴスペルは思えばスプリンターズS2着、高松宮記念4着、安田記念5着、重賞3勝の実績馬。これも横山典弘騎手と戸崎騎手という名手を起用したからこそですが、母のBold Ruler4×5の影響なのか、あのフワフワッとしたスピードの乗りは1200のものでなく1400のものでしょう。同じ「内回り1400」という舞台では朱鷺Sの2年連続での好走があり、デキも良さそうで阪神1400は楽しみです。

シュウジロードカナロアビッグアーサーの跡を継ぐ可能性がある馬なので、それならばここで3着くらい拾ってもいい。

外枠の実績馬という点ではフィエロ×ミルコ騎手というのもやはり侮れない。

スノードラゴンだって条件は悪くなく、スプリンターズをみる限り衰えはない。

 

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阪神5Rの新馬にはセレクト2億7000万のアドマイヤアゼリが登場。社台系ディープPOG(10頭持ち)でも指名していますが、素晴らしい配合!というわけではなく、相対的にみて良い配合というイメージでした。

アゼリは02年のBCディスタフをはじめGIを11勝し年度代表馬で、Lyphardを通じてCourt Martial6×5・5、CapiricorriaのCourt Martial、Traffic Judge、ジェイドハイターのLyphardと、Hyperion+Fair Trialを重ねられており、アドマイヤアゼリ自身はLyphard4×5

Fair Trialの影響なのか、全兄ロイカーバードも最近では外回りのマイルで結果を残していますが、福寿草特別の捲りの方がアゼリらしいと僕は思うんですよね~、前駆の俊敏さとHyperion+Fair Trial的持続力という点で。

アドマイヤアゼリもここを勝てば福寿草に出てきそうですがね(笑)

メイショウアリソンはケイティーズファストにRahyキングカメハメハマンハッタンカフェなので良血といえば良血で、マンハッタンカフェ×Blushing Groomの相性の良さは承知の通り。

ハギノアレスはハーツ×アドマイヤムーンだからサンデーサイレンス2×4

 

ジングルベル賞は、エイシンティンクル/ギモーヴ/キンショーユキヒメ/メイショウタチマチという好素材の3歳牝馬が集まりましたが、もう1頭いる3歳牝馬メイショウガーデンがどこまでやれるかが楽しみ。

母メイショウルイーズはTom Fool≒Flaming Page4×3でマンハッタンカフェとしてはなかなかの配合です。

derby6-1.hatenablog.com

 

阪神12Rはコンデュイットサウンドアプローズが「これまでは気性面を考慮しての調整だったが、中間は上を目指すためにしっかり稽古を積んで...」、騎手起用。京都<阪神は明らか人気ですが勝ち切ってほしいなぁ~

 

中山10Rクリスマルメールスカップ、前日の中山芝をみる限り明らかなイン前でした。

コスモナインボールは母がカリズマティック×Miswakiとナスキロを重ねまくられていて、ハイアーゲームも母父がLaw Societyなのでこれを継続。ちょっと前駆で走っているので京都外回りなんかがベストかと思っているんです。前走は同型が多い上に最内枠がアダになり閉じ込められてしまいました。大知騎手でこの馬場ですんなり先行ならばアタマの期待。

 

中山11R師走Sはグレンツェントが戸崎騎手起用で必勝態勢ですが、母父アジュディケーティングで捲り上等のメイショウスミトモがやっぱり好き。ラジオ日本賞の勝ち方は単に展開が向いただけではなく地力強化を感じさせるものでした。

 

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【参考】

『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)

望田潤氏のブログ 血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog

栗山求氏の連載『血統SQUARE』http://www.miesque.com/motomu/works.html

『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)

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