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4歳上500万下

血統好き大学生の拙い書き殴り。「“血統表”と“現実に何が表出しているのか”とのすり合わせ」によってその馬の真実に迫ろうとすること(望田潤先生)

先週の2歳戦 ~ Satono Arthur , Rey de Oro

レース考察2016 Road to Classic 2017

昨日は大きなニュースがたくさんありました。安倍首相の真珠湾訪問、イタリアの国民投票と首相の辞任、オーストリア大統領選での極右政党の躍進...

すごい転換期にいるのだなと感じますし、今こそ日本の出番。そのために、戦争を終わらせるために、真珠湾へ出向く。2017年はすごい1年になりそうです。

大学で国家論を勉強する中で、民主主義という政治体制に疑問を抱き(抱いたものの、民主主義が最善手だとは思う)、佐伯啓思氏の『反・民主主義論』と、『さらば、資本主義』という本を読みました。常に何かしらの本は読んでいますが、ここまでハッと思わせるものは久しぶりです。アメリカの大統領選をみても、イタリアの国民投票をみても、今は自由と平等を根底価値とする民主主義の終着点なのではないか...と考えさせられ、100年後200年後はどういう価値が正とされているのだろうと、不思議な気持ちになりました。

そんな中、今日の産経新聞の『正論』が佐伯先生でした。これは一読の価値があります。

www.sankei.com

 

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先週は、牡馬でサトノアーサーレイデオロという素質馬が新馬特別連勝を飾りました。どちらも、社台系ディープPOG(10頭持ち)、社台系キンカメPOG(10頭持ち)の指名馬で、これくらいは想定内。

 

サトノアーサー

ディープインパクト産駒については、以前配合的視点から2つに大別できると述べました。

1つは、母から「柔」と「硬」をどちらも取り込んで、ディープを再生産しているような馬。ディープは当然ですが名馬なので、柔らかい血 と 硬いパワー優先の血 2つのバランスが絶妙だったわけです。これをどちらも取り込んでいる配合(「柔」増幅が強調される場合が多い)で、現3歳世代でいうと、マカヒキサトノダイヤモンドやプロディガルサン、牝馬ではシンハライトがこちらに該当します。キズナはこちらでしょう。具体的に血を挙げると、HaloやSir GaylordSecretariatです。

もう1つは、自身の伝えるサンデー系屈指の柔らかさで、母のカチカチのパワー体質を絶妙に柔らかく中和させているタイプ。こちらの方が一般的な「ディープらしくないディープ」が産まれる可能性が高く、ディープを超える名馬が生まれるならこちらでしょう。現3歳世代ではディーマジェスティやピースマインド、そしてあのジェンティルドンナがこちらの代表格です。

配合的視点からみたディープ産駒の2つの類型 から考えるセントライト記念/ローズS - 4歳上500万下

 

ドナブリーニなどの「ムキムキマッチョパワーゴリゴリ牝馬」と配合で、ジェンティルドンナミッキーアイルのようにそのパワーを絶妙な体質の柔らかさとバネに中和してしまうのがディープインパクトという種牡馬

サトノアーサーの母キングスローズは、Redoute's Choice×NureyevのNorthern Dancer4・5×3・5・5で一見すると、このようなタイプなのですが、Redoute's Choiceはディープインパクトの中で最も柔らかい血であるSir Ivor(というより父のSir Gaylord)を持っているので、やはり柔らかすぎるように思えるのです。

ジェンティルドンナミッキーアイルはもっと「柔」と「剛」のバランスが絶妙だった。だから、バンドワゴンやトーセンスターダムのようにきさらぎ賞までは突破する(むしろ京都1800はベストといえる)かもしれませんが、皐月賞でササッと捲り、ダービーでビュンッと反応できるとはまだ思えないでいます...

 

※追記(更新20分後w)

う~ん、でもあのバネ感はNorthern Dancerやその他硬派な血が相当効いているようにも思え、しかしサトノダイヤモンド以上に「柔らかくストライドを伸ばす」走りをするので、内で器用に立ち回ることが求められるダービーでは、そういう競馬では勝ち切れない気がする...というのが「ビュンッと反応できるとはまだ思えない」 という表現をさせたと思う(という留保...)

 

レオデオロ

ラドラーダ(シンボリクリスエス×レディブロンド(Seeking the Gold×ウインドインハーヘア))の2番仔で、ティソーナの半弟。ラドラーダは着実に名繁殖への道を駆け登っているように思います。

ラストタイクーンSeattle Slewを通じるLa Troiennneのクロスなのでブエナビスタリアファルのように肩が立ったピッチ走法なのですが、コーナーでの加速がさほどすむーむではないあたりはラストタイクーン≒Alzao3×4由来の体質的な柔らかさの影響でしょう(ブエナビスタスピルバーグもピッチ走法だが、大箱向きの体質である...と望田先生はいわれている)。

それでもあの加速はダービー向きにみえます。現状カデナとレイデオロが第84代ダービー馬に最も近い存在という評価。

 

カラクレナイ

内回りの万両賞を制したカラクレナイの加速はHalo≒Chieftain4×4・6らしいもので、ディーパワンサ、ジューヌエコールと並んでフィリーズR馬候補筆頭というところでしょうか。

彼女らは阪神JFに出てきますが、外回りなら中距離馬のリスグラシューソウルスターリンヴゼットジョリーの方が有利でしょう。

配合的に最も好きなのはヴゼットジョリーなのですが、和田騎手に乗り替わりというのはアヴェンチュラの4着を思い出す(先週も姉のベルルミエールがタンザナイトSで4着だし)...

リスグラシューも間隔が短い点と前走左にヨレ続けた気性面、ソウルスターリングもマイル戦となると取りこぼしの不安があるし、かといって1400ベスト勢に外回りのマイルでやられるのも違うと思うし、悩みます。

新馬を勝ってJFに穴人気で挑む西浦厩舎×幸騎手というと、紅梅Sで散ったアルマオンディーナを思い出す...

 

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【参考】

『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)

望田潤さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

栗山求さんの連載「血統SQUARE」http://www.miesque.com/motomu/works.html

『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)

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