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4歳上500万下

“血統表”と“現実”のすり合わせ、“競走馬の個性”の解釈

《天皇賞(秋) 回顧》今年も上がりの競馬で

【天皇賞(秋)】血統考察 byうまカレ|競馬コラム|競馬予想のウマニティ - サンスポ&ニッポン放送公認SNS

 

derby6-1.hatenablog.com

 

エイシンヒカリの逃げは《13.3 - 12.0 - 11.6 - 11.9 - 12.0 - 12.3 - 12.0 - 11.5 - 11.0 - 11.7》、レースの上がりは34秒2

昨年のクラレントと一昨年のカレンブラックヒルと同じような中盤で12秒台が3度も計測されるような流れで、所謂「上がりの競馬」になりました。

となれば、望田先生が仰るように「マイラーの土俵」「ピッチ走法の土俵」でモーリスに敵う馬はいません。リアルスティールのミルコ騎手の仕掛けをぎりぎりまで抑えた直線の騎乗も見事でした。

スローですから馬群密集で「前が詰まる」という事象は発生しやすく、この流れであれば3着はあったであろうルージュバックは仕方ありません。

ロゴタイプが反応して一瞬オッ?と思わせるあたりも上がりの競馬だったんだなぁと思わされます。

 

そんな中でなかなかの走りを見せたのがアンビシャスとアドマイヤデウス。どちらも持続力を活かした時がベストパフォーマンス発揮だと思っているのでそれを考えればということ。

アンビシャスはもう少し前で競馬ができるはずなんですが、終いを伸ばす調教だけではそういう馬に完成するかは分かりません。それでも母がハイインロー豊富な晩成血統ですのでもう1段階上のレベルになる可能性があると思っています。

アドマイヤデウスは昨秋は状態が一息だったんでしょう。名繁殖Fall Aspen、トニービンアドマイヤラピスHyperionが豊富、京都で走っているイメージがありますが、日経新春杯はモノの違い、京都大賞典2着はコース取りの差といった感じで、ベストパフォーマンスは日経賞とみています。ジャパンカップ有馬記念がそういう流れになればこの秋は相当楽しめそうですし、もちろん来年もう1段階の成長があるかもしれません。

 

エイシンヒカリはやはり地下馬道での入れ込みも敗因のひとつとは思いますが、やっぱり「テンが速い馬じゃない≒生粋の逃げ馬ではない」、だからこそ武豊騎手が緩みない流れにしなかったというのもあるのではないかと推測します。やっぱりもし気性がまともなら差し馬として大成していたんでしょう。それでも十分の実績、種牡馬としては楽しみです。

 

ラブリーデイは昨年以上に猛烈なピッチ走法になっていたようにみえました。先行有利の馬場ではないですし、東京ならギリギリまで貯めないと良さはでませんよね。インの5番手くらいにいればもう少し走れたと思いますが、やはり昨年ほどではない。

 

マイルでも1800寄りの馬が、2000でも1800寄りの馬が好走しやすい、上がりの競馬という「特異な淘汰の基準」によって日本の血統レベルは向上していったので、これで良いのです。日本競馬らしい第154回天皇賞でした。ただ個人的な好みが全馬が脚を使い切るレースなだけで、皐月賞天皇賞(秋)くらいはそういうレースが良いんだけどなぁ。

 

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【参考】

日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)

望田潤氏のブログ 血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog

栗山求氏の連載『血統SQUARE』http://www.miesque.com/motomu/works.html

覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)

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