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4歳上500万下

血統好き大学生の拙い書き殴り。「“血統表”と“現実に何が表出しているのか”とのすり合わせ」によってその馬の真実に迫ろうとすること(望田潤先生)

今日の競走あれこれ

レース考察2016

ウマニティさんで京成杯AHの考察コラムを書いています。今週もよろしくお願いします。

【京成杯オータムハンデキャップ】血統考察 byうまカレ|競馬コラム|競馬予想のウマニティ - サンスポ&ニッポン放送公認SNS

 

紫苑S

さて、今年から紫苑SGIIIへ格上げされ、例年よりも春の実績馬が揃いました。「本番に直結しないトライアル」などと言われていますが、それはコース形態などが問題なのではなく、単にメンバーが集まらなかっただけだと思いますけどね。レディパステルは好走しているし、デルマドゥルガーとかも人気以上に走っていますし。あまりにも馬券的な目線で見過ぎているからそういう表現が生まれるのだと思います。

ここは、実力vsコース適性でどれほど所謂上がり馬が食い込めるかですが、◎ビッシュパールコードはそう簡単に崩れないとみていますが。

◎は好相性のディープ×Acatenangoで、Lyphard4×3のディープ産駒でオークスは上がり勝負を避けたミルコの騎乗も巧かったですが素晴らしい内容。大飛びなので大外枠もむしろプラスに出そうな感じさえしますね。〇は母母Beautiful Petの持つFleet Nasrullahと、その母Album(Never bend×Prince John)のナスフリート(NasrullahとCount Fleet)父の持つGold Diggerを増幅させた父産駒の典型的な好配合で、雄大なフットワークが持ち味。走法的には広いコース向きというべきですが、広いコースだと上がり勝負になりやすいというジレンマですので、包まれなければ中山の重賞の流れの方が合っているということでしょう。

人気ですが、やっぱり条件戦のレース内容を見れば逆転候補といえるのは▲ヴィブロスくらい。明らかに調教も攻めれるようになっていて、春とは別馬。父中距離馬×母父マイラーの配合系でHalo的な血が多いのでコース替わりは問題ないタイプ。

3着候補には△ファイアクリスタルと△スマートルビーを挙げておきたいです。ファイアはネオ×Danehill Dancerで明らかに捲りが合っているタイプ。新馬勝ちの後共同通信杯を試したことからも秘めた能力はありそう。スマートはステラウインドの全妹で全兄と同じ肩が立ったピッチ走法なのでこちらも本来は内1800-2000がベストなクチだと思います。

他の人気どころだと、フロンテアクイーンはサムソンらしい大箱向きのタイプ。ただ母母がスタミナなので持続戦になればなるほど好走する確率は高まりますが◎〇▲に先着するとは思えません。

ギモーヴNorthern Dancerの濃いハービンジャーに、非Northern Dancerの母父タキオンが相当良い役割を果たしているんでしょう。ただどうも紫苑は外差しズバッのイメージだからそういう競馬をしてどこまで地力が足りるか。

ルフォールはキンカメでもレクレドールなので外回り向きのタイプですが、これだけ重賞を使われているのは能力を評価されているからだろうし(自分も新馬後はオークスで◎予定だった)、こういうタイプが普通に外差し効かせるのが紫苑って感じもします。この人気なら一考の余地ありですね。

パーシーズベストは母が米血が強く、そのパワーを父で緩和させたようなイメージでジェンティルドンナ的といえばそうかもしれません。だから本来は長い直線で末脚を活かすタイプではないはずでこのコース替わりでどういう競馬をするかは楽しみではあります。

エンジェルフェイスは母父Tejano RunがNever bendBuckpasserを通じるLa Troiennneのクロス、母がRibotのクロスで圧倒的に外回り<内回りのクチ。クィーンズベスト自分の形ならそう力差は感じませんし、条件戦のスローの付き合わされるよりはベストパフォーマンス発揮の場となるかもです。が、紫苑で前残りのイメージってあまりありません。

オッズみたら妙味あるのはビッシュから7枠各馬へのワイドくらい...。

 

●アスター賞

グリトニルナカヤマフェスタWoodmanの好相性コンビで潜在能力はこの中でも随一とは思いますが、トリッキーな中山マイルの内枠はマイナスだし、初戦で大外からモタれながらの差し切りはAureole5×6・5的な馬群を嫌う気性の持ち主の可能性があり今回は怖いですね。

サルヴェレジーナはランニングヒロイン≒ステイゴールド2×2で母母は仏血が多め。初戦は能力の違いで制しましたがちょっとエンジンの掛かりは遅いタイプだとは思いますが。

セイウングロリアスサッカーボーイらしいストライド走法でこちらも中山マイルでドンと来いのタイプではないですね。

ディヴァインコードは名繁殖への道を駆け登るツーデイズノーチスの2番仔でパワーがあって開幕週で先手を取れば3着には残してくれそうなところ。

ブライトンロックストーミングホーム×Singspielなので母のHalo≒Sir Ivorのクロスを継続、さらに母母父はAlzaoなのでSareef Dancer≒Alzao3×3とも表記できます。初戦を見てもかなり俊敏な動きで中山マイルも合っていそうです。

PO馬のハートオブスワローは東京まで待ちましょう。

 

●カデナ

阪神5Rにはカデナが登場。血統は説明するまでもないとは思いますが、マカヒキショウナンパンドラが出たディープ×フレンチデピュティという組み合わせで、もう1本ナスキロラトロのSeattle Slewを持ち、5代母AllegedAlycidon×Court Martial)でBurghclereのスタミナを増幅。他にもLady Jurorが散りばめられていて底力強化も十分ですね。あとはウリウリみたいな馬体ではなくマカヒキみたいな馬体だったらダービー馬でしょう(笑)

 

●モアナブルー

中山5Rの新馬には特筆する馬はいないんですが、モアナブルーローエングリン×ブルーリッジリバーというのは、ローエングリン×フジキセキ×スカーレットブルー(=スカーレットレディ)ですから、「ローエン×フジキセキのHalo蘇生+硬派なスタミナ&パワー」という点ではヴゼットジョリー的デザインではあるのかなと(強引グスズカ)。

 

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【参考】

『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)

望田潤さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

栗山求さんの連載「血統SQUARE」http://www.miesque.com/motomu/works.html

『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)

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