4歳上500万下

血統好きが大学生のころ書いていたブログ(今でもたまに更新)

先週の新馬戦 ~ リーチザクラウン産駒ミニ考察

先週の新馬ではダイワメジャーリーチザクラウンが躍動。リーチザクラウンはなかなかやるんじゃないですかね。好きになりそう。

 

土曜東京5R(芝1600m)を快勝した岡田さんのアンノートルは、Roberto5×4でもありますが、母がタイキシャトルDarshaanSecretariatを持つのでパワーを伴ったストライドで走っているという感じ。ただ配合にナスキロ+αの整合性がないですし、やっぱりアイルハヴアナザー産駒から芝の一流馬は厳しいだろうなぁと。パワーマイラーとかは出てくると思いますが、やはりダートの長いところなのか...。

ハウメアはラストタイクーン≒Kundalini3×3、やっぱり少しパワーに因っているかなという感じがしました。まぁ今日のところは馬場に手こずってエンジンが掛かり切らずに終わってしまったように見えましたので、次が見もの。

 

函館5R(芝1200m)のを逃げ切ったロイヤルメジャーは4代母Passing LookがBuckpasser×Sir Gaylordでナスキロ+Tom Fool、母はBramalea≒Gold Digger3×4、やはりパワーが優ったスプリンターでしょうか。

3着スマートアムールは母系にGreen DesertがあるのでHalo≒Sir Ivorにはなるんですが、さすがにダイワメジャーGreen Desertほどのパワーはいらないというか、ダメジャはDanzigとも相性が悪いですよね。いわゆる「ラトロ肩」で掻き込んで追い込んできていて馬場が向いていた感もありました。

 

日曜阪神5R(芝1800m)は、ダイワメジャー産駒のアンバーミニーが楽勝。これは力が違ったという勝ち方で、今のところこの世代での勝ち方だったのでは?上のディープ(サトノダイレンサ、リセエンヌ)が緩めで、ダイワメジャーに変わって一変というのはなくはない話、ダイワメジャー産駒らしからぬ軽やかなフットワークは母父Monsunが効いている気がしますね。

POGでも人気を集めいていた2着スピリットソウルは、母ハイドバウンドがBright Candles≒Secret Assert2×2というすごい配合。

血統情報:5代血統表|ハイドバウンド(ARG)|JBISサーチ(JBIS-Search)

Numbered Account≒Foreign Courier2×2のマチカネハツシマダを想起させますが、さすがにここまでの超牝系同士のニアリークロスではないものの、繁殖牝馬として相当な資質を持っていると思います。いつかダートの怪物を産んでもおかしくないですね。

2015産と16産はどちらも父ロードカナロア、これはMr.ProspectorやらNureyevやらTerlingua≒SecrettameやらGraustark=His MajestyやらBuckpasserなど相当な父母相似配合で面白そう。

 

さてリーチザクラウンにいきますか。

東京5R(芝1800m)ではニシノアップルパイが逃げ切り。

母アップルトウショウはアンバーシャダイ×トウショウボーイ×シルバーシャーク×PetingoでHyperionが非常に濃く、牝系がPretty Polly→Molly Desmond→Sarita(Lady Angeraの母母)

血統情報:5代血統表|アップルトウショウ|JBISサーチ(JBIS-Search)

馬体は父のようなスラッとした胴長の馬体ではなく、追ってからあまりフォームが変わらない感じからしてもHyperion的なのかなと思っていました。

リーチザクラウンスペシャルウィーク×Seattle Slew×Mr.Prospector×Secretariatと米血過多なので、クロフネのように欧血・Hyperion凝縮牝馬と相性が良いのかな~とこの結果をみて思ったり。

 

一方同日函館5R(芝1200m)で2着となった(ほぼ勝ちみたいな競馬だったがw)エスケークラウンは、父にのスラッとした馬体で、追ってからグンとストライドが伸びる走り。

母ファイトソングはDrumtop≒Sir Tor3×3のナスキロクロス、このしなやかさが発現した感じでしょうか。

逃げて→3番手に控えて→差し切ったレヴァンテライオンは、American Pharoahを輩出したPioneer of the Nile産駒で、Key to the Kingdom≒Star Spangled4×4のボルキロクロス、母はRed God≒Sir Ivor5×4、レースセンスと完成度の高さがモノをいった感じですね。

 

というか今調べていて思ったんですが、リーチザクラウンは先週が中央初出走でしたね。いきなりニシノアップルパイエスケークラウンですか。

特にニシノは、個人的にデビューした2歳馬の中でトップですね。中館厩舎の逃げ馬、良いじゃないですか。

トニービン×Nureyevとか、トニービン×ノーザンテーストとかと合うんじゃないのかな~という仮説、もう少し調べてみたいと思います。

 

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【参考】

『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)

望田潤さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

栗山求さんの連載「血統SQUARE」http://www.miesque.com/motomu/works.html

『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)