4歳上500万下

血統好きが大学生のころ書いていたブログ(今でもたまに更新)

先週の新馬と重賞、宝塚記念について少し

知らなかったんですが宝塚記念サトノクラウン岩田騎手なんですね。モーリスと同じように疲れがたまりやすいタイプで、京都記念→香港QEIIとかなり重い馬場での連戦でしたから休ませて秋天→JCかなと思っていましたが、使うのであれば陣営を信じます。

ドゥラメンテは明らかに外回り向きの走りをするけれど、皐月賞中山記念での4角での加速を見ればやはり左手前が得意=右回りの方が得意。だから宝塚は勝つ可能性が高いと思うし勝って渡仏してもらいたいけれど、ダービーを思い出すたびに、サトノクラウンドゥラメンテより前で競馬をしたら...という重いは消えないんですね~。

ラブリーデイも、上手くいきすぎて早めに先頭に立ってしまった香港QEIIの走りは、馬場を考慮してもかなりのパフォーマンスだけれど、どうも旬の短いタイプにみえてしまいます。

アンビシャスも少し上がりの掛かる馬場の方がパフォーマンスが上がるタイプだと思いますし、2200ならばリアルスティールキタサンブラックを入れ替えた、「4歳4強」で決まってほしいなぁ。

 

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土曜阪神POGキャスパリーグは、何度も書いてますが兄にも少し似ていてパワー寄り、外回りのマイルで弾けるイメージはありませんでしたがアイムユアーズ路線でどこまでやってくれるか。

ディープ×Storm Catで、母母にNijinskyが入るのはラキシス=サトノアラジンと同じですが、母母はGlamour≒Francis S.4×4を持っていて、パワーの原因はここかなという気がしています。

 

土曜は東西ともにほかに取り上げたい馬はおらず。

日曜の東京5Rはこの世代初の1800m戦ステゴvsルーラーシップの様相でしたがルーラーシップのワンツー。

勝ったイブキBMSタキオンですから、ナスペリオンNasrullahHyperion)の増幅といえるのかも。2着レジェンドセラーも3代母はアサーションですからナスペリオンが濃いです。

やっぱりルーラーシップは自身がHornbeam≒パロクサイド6×4・4とトニービン再現性の高い配合ですからここを増幅することが王道だろうし、最もトニービン直仔らしい種牡馬となっていくとみています。

金子オーナーでPOG人気もあったフュージョンロックに大物感は感じませんでしたし、マイネヌーヴェルの仔マイネルクラースBMSブライアンズタイムらしさはあまりなく、Mill Reelが出ているのか緩いストライドで追い込んできました。ゆりかもめ賞コースか。

6着ブラヴォバンビーノは、ポインテッドパスファルブラヴですから追ってから味がないのは当たり前、馬体はなかなか良く見えましたしちょっと注目していきたいですね。内回りで変わり身がありそうです。

 

東京6Rはアズールムーンハッピーランランも特別良くは見えなかったし凡戦だったかな。

 

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第33回エプソムカップ GIII

◎⑱ルージュバック

〇⑦ロジチャリス

▲①ラングレー

△⑥アルバートドック

★③マイネルホウオウ

ルージュバックは明らかに広いコース向きの走りだし、斤量の恩恵があるなら包まれることのない大外はむしろ歓迎だろう。GIの前走よりも状態は上がっていそうだし、ここは決めてもらいたい。
〇ロジチャリスはダイワメジャー×ロックオブジブラルタルという配合だから、血統表の1/4の母母の持つNasrullah4×5やBlushing Groomの影響でしなやかな走りをする。これはメジャーエンブレムなどダイワメジャー産駒の大物に共通していることだ。東京1800の重賞でダイワメジャー×ロックオブジブラルタルを積極的に推すことは通常はしないが、こちらの想像の上をいっている可能性もある。
上位人気3頭のうち1頭切るならフルーキだろう、デインヒルらしさがある馬だから本来は小回り向きで、大箱なら坂がない方が良いタイプとみている。
△と★は東京1800が合いそうで好枠を引いた2頭

 

ヒストリカルノーザンテースト的、カンパニー的に力を付けて来たので重賞は獲ってほしいところ。横山典弘騎手が騎乗したらどうなるのかなと考えてしまいますね。

母系にHyperionが多いアルバートドックは、ヒストリカルのような成長曲線を描いていくんじゃないかと密かに期待しています。年齢を重ねていけばもっと前目に付けられるようになるんでしょう。

昨年の安田記念で◎、今年の東京新聞杯でもマイラーズCでも◎と贔屓しているエキストラエンドは、「マイルだと短くて反応してくれない」とのことで1800mに。なかなかの粘り腰だったし、内2000のローカルGIIIで内枠にでも入ったら狙ってみたいです。何度も書いてきているように、能力はGIでも掲示板レベルだし、血統的にも体質的にも晩成ですから。

 

第21回マーメイドステークス GIII

◎⑧タガノエトワール

〇⑬シュンドルボン

▲⑨メイショウマンボ

△⑦ヒルノマテーラ

★③アカネイロ

マーメイドSは軽ハンデの先行馬の影響か、内回りでもトニービンやディクタスといった重厚な外差しが決まりやすいレース。
となると、トニービン再現性の高い〇シュンドルボンの出番だが、母父がエルコンドルパサーで器用さも兼備しているのが裏目に出るかもしれないし、ハンデ頭。
ならばドゥラメンテと同じ母系にトニービンを持つキンカメ産駒でHornbeam6×5のタガノエトワールに期待。変に先行するよりはローズS秋華賞のように貯めた方が良いタイプ。休み明けでも陣営は状態面の良さを強調しているし、小牧騎手も似たようなタイプのヒットザターゲットを乗りこなしているというのも心強い。
メイショウマンボは、VMは前が詰まってしまったが伸びてきていたし、近走では最も走れそうだ。

 

1着~5着まで全てクビ差というハンデ戦らしい1戦に。

ヒルノマテーラはHoist the Flag5×5のマンハッタンカフェ、同じクロスを持つマンカフェ産駒には昨年の紫苑Sを制したクインズミラーグロがいます。Ribotをクロスしたマンカフェはショウナンマイティが代表的ですし、内回りでの爆発力がありますね。

ココロノアイBMSデインヒル、しかしPrincely Gift5×6も持つので外回りでも内回りでもそこまでパフォーマンスに影響はするタイプではないんだとみています。デインヒル×リアルシャダイ×ブレイヴェストローマンのパワーにPrincely Giftの柔らかさのバランスが良いんですね。

 

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キタサンブラックはこちらが思っている以上に心肺機能的にBurgcreleのスタミナが発現しているんだろうな。

しかし4歳世代vs3歳世代の対決を考えるとゾクゾクしますね~

 

derby6-1.hatenablog.com

 

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【参考】

『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)

望田潤さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

栗山求さんの連載「血統SQUARE」http://www.miesque.com/motomu/works.html

『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)