4歳上500万下

“血統表”と“現実”のすり合わせ、“競走馬の個性”の解釈

先週の重賞とQE2Cとサトノクラウン

僕が最も「競馬予想」に勤しんでいたのは「大学1年の春~大学2年の夏」かな。もう3場全場、前日夕方から睡眠時間削って予想して、馬場状態などを考慮して微調整して...と良くまぁやっとりました。自分の中に、「予想してないレースがあってたまるか」という訳の分からん意地がありましたね。

最近思うのは、色々な競馬の楽しみ方がある中で、仕事として最も需要があるのは馬券の参考になる情報であって、有力な人気馬はこうこうこういう血統で、この舞台はめちゃくちゃ合っていて、9割方勝つんだろうけれど、競馬に絶対はないから、(勝ってほしいと思っているくらい好きな馬でなければ)穴馬に◎を打っていた方が需要に合致しているだろうし、リターン(配当的な意味でなくて、周りからの反応的な意味)も大きいのではないか、ということです。これはもう気持ちの問題なんだなぁ。

 

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東京芝はエアレーションの影響があるようで、上がりは掛かっているけれども時計は出ているという面白い馬場に。確か去年の東京開催もこんなような馬場の日があったような...(それでタイセイドリームを◎にしまくっていた気がするw)

9Rの府中Sでは、Unbridled's Song×Giant's Causewayで母母もNasrullah2本、Princequillo2本のレッドルーファスが外枠からジリジリ差し。イン伸び馬場よりは見ていて面白いですし、好きな馬場です。

 

フローラS

◎③ビッシュ

〇⑨フロンテアクイーン

▲⑧シャララ

△⑦ファイアクリスタル

★②ゲッカコウ

 

◎ビッシュは、ワールドエースやエックスマークを送り出すディープインパクト×Acatenangoの組み合わせで、現3歳世代ではビッシュとサトノキングダム(どちらも2戦2勝)しかいない。小柄な馬体で圧勝した道悪の新馬戦、そして前走で見せた大飛びで雄大なフットワークは、一流馬のそれではないかと思う。〇フロンテアクイーンもオークスで掲示板に乗るくらいの実力はあるだろうが、桜花賞の1・2着馬を脅かすことができる馬は◎しかいないだろう。血統的期待を込めても◎を打つことにした。
△ファイアクリスタルは母父スプリンターで、望田先生がよく書かれているように、筋力が付くのが早いから3歳春であればこういう配合の方が活躍しやすい。
面白いのは▲シャララで、東京向きの産駒を多く輩出する父メイショウサムソンに、母父がMiswakiで母母父もSeattle Slewを持っているから、Nasrullah+Princequillo+La Troiennneを2代続けて配されている。東京コースで想像を超える粘りが見られるかもしれない。
パールコードは、誰がみても分かるような大飛びで東京コースは合っているだろうが、瞬発力勝負となると文が悪そうで、ここはオッズの妙味を考慮しても切ってみた。クィーンズベストも東京コースだとどうか。忘れな草賞に出ていれば逃げ切れたかと思うが・・・

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フローラSチェッキーノは大方が距離延長、大外枠で嫌うのは当然(僕も無印w)なんでしょうが、うまゼミ!!でも話したように、アネモネの勝ち方が、感覚的なものではありますが、「最後まで末を伸ばし続けている」ように見えて、少し他の兄弟とは違うな、と感じさせていたのも事実です。さらにこの馬の兄弟と違う部分は、気性でしょう。デビュー前からカリカリするところがなかったといいます。

もちろん、多くで論じられているように縦長の隊列になり、大外枠の不利が軽減されたことは事実ですがここは力が違ったと見るべきでしょう。オークスでも上位争いをするかもしれません。

2着パールコードも僕は上がりの速い競馬だと厳しいのではないかとみて無印にしてしまいましたが、この馬場で力を発揮できたという形でしょうか。オークスでは、馬体重の維持がポイントになりそうですね。あとはやっぱり、まだ緩いので、昨年のアンドリエッテやローデッドのような、遅刻してきての掲示板争いかなぁという気がしています。しかし前に行けるのは強みかもしれません。悩むなぁ~。

3着アウェイクディープインパクト×Grand Slamだから、ディープ×ナスキロラトロという配合系。その奥の母母父Kris S.もRoyal ChergerとPrincequilloを持ちます。すんごい大飛びで、まさにダラーンと追い込んで来る馬。今回は展開的にも前過ぎず後ろ過ぎずちょうど良いところにいましたが、配合的にもこれはオークスの穴だと思います。

4着フロンテアクイーンソシアルバターフライの牝系にメイショウサムソン、持続戦・東京は向きますしこちらもまだまだオークスの3着候補。

 

ウマニティさんでのコラム

【サンケイスポーツ賞フローラステークス】血統考察 byうまカレ|競馬コラム|競馬予想のウマニティ - サンスポ&ニッポン放送公認SNS

 

 

マイラーズC

◎⑥エキストラエンド

〇⑪レッドアリオン

▲⑦フィエロ

△②クルーガー

★⑫アルバートドック

 

今回注目したいのは◎エキストラエンドと〇レッドアリオン
エキストラエンドは毎回のように過剰「不」人気だが、条件さえ揃えばGIで馬券になれるほどの実力の持ち主だ。母父Garde RoyaleはMill Reel×Sicambreと外回り向きの配合だが、母系にCourt Martialを持つからか、中山マイルで器用に立ち回ることもできる。そしてこの馬最大の特徴は、馬群の中に突っ込んで良さが出るということだ。そういう意味では今回は4枠6番だし、陣営のコメントからも7歳になりようやく体質が強化され、厳しいトレーニングをしてもへこたれなくなったというコメントが出ているのが良い。安田記念でもマイルCSでも馬券になっておかしくない馬。
レッドアリオンHyperionの濃い母母エリモシユーテングに、アグネスタキオンだからエリモピクシーのこの中では1番「粘り強い」タイプというべきで、直線の長いコースで先行できた時は相当に渋とい(昨年のマイラーズC関屋記念)。ここは久しぶりにそういう競馬ができそうだ。
▲フィエロはそろそろ衰えが見えてもおかしくないし、本来は少し時計の掛かる馬場が合うタイプだろう。
△クルーガーはNureyev≒Sadler's Wells4×4で、母父スプリンターの配合系だから内1800~2000を上手く立ち回るが、マイルも教養範囲だろうし如何せん相当な能力の持ち主だと思う。
☆アルバートドックは「マイルで活きるHyperion」ということで、持続勝負になったときに突っ込んでくるのはこの馬なのではないか。
ネオスターダムは前脚の可動域が小さいから、条件クラスでは外回りでも勝利しているが、マイルであれば中山で立ち回りの巧さを活かしたタイプ。昇級初戦で京都外では分が悪い。

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京都芝はやはり例年のように内有利で、マイラーズCは2枠2番と1枠1番、3枠4番の決着。

クルーガーキングカメハメハ×スプリンター・ディクタットという組み合わせで、Nureyev≒Sadler's Wells4×4、馬体を見てもそれらしい硬めの筋肉に、オッと声を漏らしてしまうほどのムッキムキの馬体。ただやっぱり内1800ベストな気がして、マイルGIでは勝ち切れないキャラになるのかな、という印象。しかし「有馬記念で3着になれる」と言っていたほど素質は勝っています。

2着ダノンシャーク阪急杯阪神Cなど不向きな条件を使われていて、今回はベスト条件で最内枠、これだけ条件が揃えばこれくらいはやれるはずで、それは優秀な日本の競馬ファンは分かっていました(単勝9.3倍)。

3着クラレントはサウスポーと言われていましたが、回り関係なしに、向いているコース形態のレースが左回りに集中していただけで、東京競馬場で右回りにして安田記念をやっても3着にはなっていたんだと思います。これも母母エリモシユーテングがHyperion凝縮なので「マイルのHyperion」で、昨年以上に安田記念で穴人気ですねこれは。

「マイルのHyperion」の5着アルバートドックの遅刻は予想できて、これは阪神外1800のOP特別かなぁ?

9着エキストラエンドは、何度も書いているように能力はGI級、安田記念で内枠に入れば再度高評価です。

11着レッドアリオンはやはり気性。小頭数のスローの直線の長いコース≒器用さが求められないコース(外枠ならなお良し)...関屋記念じゃん?笑

 

香港QE2Cでは、自分を血統の世界にドハマりさせたサトノクラウンがいよいよGI奪取するだろうということで、1本改めて記事を書いてみようと思ったんですが時間がなく...。

公式ラップが

2.01.32  25.21-24.29-24.27-23.99-23.56

そんなに単純な話なのではないのだろうけど、ラスト4Fを半分に割った数字は

11.995-11.995-11.78-11.78

これはやはりロンスパ戦で、このレースの質と馬場を考慮すればラブリーデイはかなりのパフォーマンスを見せたといえるのではないかと思います。

ヌーヴォレコルトの香港C2着は、好枠と展開を活かしての2着でさすがにそう連続して好走は出来ないでしょうから、こちらも力は見せた6着。

サトノクラウンは一時はハナに立つ場面もあり、3角~4角で外から被されてチグハグなレースとなってしまい、精神的なもろさが出てしまいましたね。

 

サトノクラウンは、

3代母LustがCourt Martial≒Abernant6×5・5・5とHyperionが濃く、

そこにMachiavellianMr.Prospector×Halo)×Air Distance(Sir Ivor×母Ueryanthe←Nijinsky×母Quill=3/4マルゼンスキー)のVettoriを配され、

Mr.Prospector×ナスキロ×BuckpasserでナスキロラトロのMiswakiと、ナスキロ×ナスキロの母Ivory WoodとLa Troiennne牝系のAdmiringの分岐出身の父Hero's Honorとの間に産まれたTouch of Greatness(Elusive Qualityの母)との間に産まれたRossiniを配されたのがサトノクラウンの母ジョコンダⅡ

MarjuはSalsabilやAlcideらを輩出した名門Chenille牝系の出身で(更にたどればディープインパクトと同じAloe系)、母母Welsh FlameはHyperion5×3、Donatello5×3、そこにアーティアスを配され、ナスキロラトロのラストタイクーンを配されて産まれました。

 

ナスキロに限れば母母父Vettori→母父Rossini→父Marjuと3代続けて配されていて、

さらにナスキロラトロで見れば、母父Rossiniはナスキロラトロ×ナスキロラトロという配合馬、そして父父ラストタクイーンもナスキロラトロ、しかも、Rossiniとラストタイクーンを通じるBuckpasserのクロスの他にも、RossiniのSearching、ラストタイクーンNever Bendを通じてLa Troiennneのクロスが出来ているし、War Admiral+La Troiennneという3/4同血クロスで表記するならばBusanda≒My Busher≒Searching7・8×7・8・7となり、これらをまとめてラストタイクーン≒Rossini2×2と表記できるかもしれません。

だからナスキロラトロのラストタイクーンを持ち、底力抜群のWelsh Flameを持つMarjuとの配合でライトニングパールとサトノクラウンが出たのは当然といえ、ステイゴールドとの配合(シャレードスマイル)があまり合わないのは当然なんじゃないかと思います。

おそらくナスキロラトロを継続する配合の方が良いはずで、そういう意味では2016年産のキングカメハメハは楽しみです。

 

ナスキロラトロを増幅するのであればやっぱりSS(Royal Cherger)×マルゼンスキースペシャルウィークは良いなと思って、するとマルゼンスキーはやっぱりいいなとなって、Bull Dog系×母父MenowというTom Foolと同じ血統構成をしている母Flaming Pageを持つNijinskyもいいなとなって、母父スペシャルウィークや母父ダンスインザダークはやっぱりいいよねとなって頭がぐるぐる(笑)

 

寝ましょう。

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【参考】

『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)

望田潤さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

栗山求さんの連載「血統SQUARE」http://www.miesque.com/motomu/works.html

『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)

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