4歳上500万下

“血統表”と“現実”のすり合わせ、“競走馬の個性”の解釈

先週の競馬私感 ハレルヤボーイ、スマートレイアー、ニシノハナムスメetc...

桜花賞の回顧やジュエラーの血統についてまた考えたことがあったけれど、これはまた時間がある時に書きたいと思います。ここは空き時間に先週の競馬を見ていて考えていたことを簡単に。

 

「ナスペリオン」でも「ハイインロー」でもあるハレルヤボーイ

NZT、◎は東スポ杯、スプリングSに続いてハレルヤボーイ

4代母ビューティマリヤがトライバルチーフ×ファラモンドでFair Trial4×4、そこにアスワンを配された3代母ミホグレースはHyperionとFair Trialの組み合わせ(アスワンはノーザンテーストの初年度産駒)となり、Never BendPrincely Giftを通じてNasrullah4×4も持ちます。

そこにグルームダンサーを配されたのが母母グレースマリヤ。Nasrullahクロスを4×5・5と継続、さらにグルームダンサーの母父はLyphardですから、Hyperion+Fair Trialも継続クロスされています。

さらにキングカメハメハを配されたのが母トーセンミネルバ。Mill ReelやHornbeamでNasrullahを、NureyevでHyperionとFair Trialがクロスされます。

そしてトーセンファントムを配されたのがハレルヤボーイということですが、トーセンファントムの母父はトニービン。ここが大きいのではないかと考えています。トニービンNasrullahHyperionとFair Trialの3血統全てを持ち合わせます。ハレルヤボーイは3代母ミホグレースから4代にわたりNasrullahHyperionとFair Trialを継続交配されているのです。

トーセンファントムの母バースデイローズはトニービン×ノーザンテーストというHyperionの濃い配合、残りの1/4の母母ノーベンバーローズはCaro×What a PleasureでNasrullah4×4、つまりバースデイローズは「ナスペリオン」な配合ともいえます。

しかしネオユニヴァースの母ポインテッドパスはHyperion5×4、Lady Juror7×6、だから「ハイインロー」というべきでしょう。

ただNasrullahも継続して交配されていて、ドウラメンテと同じトニービンキングカメハメハを通じるHornbeamのクロスも出来ているので「ナスペリオン」っちゃそうですよね(^_^;)

未勝利の走りなんかを見ると、やはりFair Trialが強いのかなという感じがしますが、やはり「ナスペリオン」でもあるのでNHKマイルに出てきたら◎にしちゃうんだろうな...

 

NHKマイルに向けて面白いのはボールライトニングかと思います。ケツデカで、距離は1400がベストだと思ってるんですが、母がデヒア×CaerleonSecretariatForeseerを通じるナスキロのクロス。見るからにコーナリングでのエネルギーロス(ストライドロス)が他馬よりも大きそうで、京王杯の外回り1400がベストなんでしょうが、人気が落ちるなら本番でもヒモに入れたいですね。

 

Lyphardの前受け」でもあるが・・・

阪神牝馬SスマートレイアーってLyphard4×4・5で、内1400でのあの加速とかってきっとCourt Martial的なものだと思うんですが、デムーロで前受けして勝った昨年の米子S、そしてこの重賞2連勝は、やはり望田先生の言う「Lyphardは前受けしてナンボ」でもあるのかなと言う気がしたんです。けどそれは背中が長い馬にいえることで、やっぱりこの馬は直線の長いコースだと使える脚が短いと思うんですよね。でも近走の走りをみるともうワンランク上の馬になっている気もしますよね。

でもでも、使える脚が短いからスローペースの方が良いというのは、適距離よりも長い時の話(ドスローエリ女での追い込みなど)であって、マイルであればむしろこのくらいの方が良いのかもしれません。

これはVMの週も考えるになりそうです。

 

ディープインパクト×キングヘイロー

日曜の中山6Rでは、私調べのところ、世界で初めてディープインパクト×キングヘイローという配合馬、ニシノハナムスメがデビューしました。Alzaoダンシングブレーヴとも表記でき、Halo≒Sir Ivor≒Drone3・5×5・4・5、1/4部分の母母ブランドアートはNever Bendを持ちますから、母はグッバイヘイローを通じたLa Troiennneのクロスも出来ます。

ダンシングブレーヴ持ちのディープインパクト阪神牝馬を制したスマートレイアーや、アヴニールマルシェ、サトノキングダム、サトノルパン=レッドアヴァンセなどがいますがキングヘイロー経由でどうなるのか。

2014年産にはこの配合馬はおらず、2015年産でも1頭しかいないんですよね。それでもその1頭がメーデイアの初仔ですから非常に楽しみです。

db.netkeiba.com

 

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【参考】

『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)

望田潤さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

栗山求さんの連載「血統SQUARE」http://www.miesque.com/motomu/works.html

『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)

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