4歳上500万下

“血統表”と“現実”のすり合わせ、“競走馬の個性”の解釈

先週の重賞回顧 トーセンファントム産駒、ベルベットローブ牝系、シュヴァルグランなど

新潟に帰省しています、今年は暖冬で新幹線からの景色を眺めても圧倒的に雪が少ないですね。

 

ファルコンS

◎⑤トウショウドラフタ

〇⑨シュウジ

▲②メイショウシャチ

△⑬バシレウスライオン

★③メイスンスパート

トウショウドラフタはこの枠だと色々と不安はありますが、サマンサトウショウの牝系で母系はHyperionが濃く、Sadler's Wells≒Number3×3という攻めた配合。血統的な期待もあるし、内で詰まって負けた時の無念さよりも勝った時に◎を打っていなかった時の悔しさが優る馬なので◎
〇シュウジはGI級のスプリンターだと思っているからこれ以上印は落とせず上位人気2頭のに◎〇
★メイスンスパートは母父ティンバーカントリーで3代母父がヒティングアウェーだから母はBusanda≒Striking5・6×5、母母父もノーザンテーストだからパワー満点、馬場と枠を考えれば足りて良い。

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しかし田辺騎手はロードクエストの新潟2歳もそうでしたが、4角の捌きが完璧でした。Sadler's Wells≒NumberといってもサマンサトウショウアンライバルドですからHyperionが濃く底力がありそうです。凄い馬が出てきました。

2着ブレイブスマッシュは小刻みなピッチ走法だからこの馬場は向いていたというべきでしたが、スカーレットインクの牝系だから、サマンサトウショウと同じくYour Host=Your Hostess持ちでした。Alibhaiのパワーが鍵だったのかもしれませんね。

あ、でもアンライバルドとトーセンファントムですから、ネオユニヴァース系のワンツーともいえますね。ちなみに、トーセンファントム産駒のハレルヤボーイとブレイブスマッシュはノーザンテーストのクロスにPrincely Gift持ちという共通点もあります。「ノーザンテーストクロスの裏にPrincely Giftあり」という望田さんの言葉もありますし、オルフェーヴルドリームジャーニーと同じですね。

 

若葉S

◎⑨ノガロ

〇⑩リスペクトアース

▲⑤メイショウカクオビ

△③マイネルラフレシア

★①ダノンサンシャイン

◎ノガロはラブリーデイやショウリュウムーンと同じキングカメハメハ×ダンスインザダークでGraustark5×6、母母リープフォージョイはTudor Minstrel産駒の名牝Mixied Marriage4×4、掻き込むような走りをするから外回り<内回りタイプで、馬場も合いそうだ。
〇リスペクトアースはAllegedのスタミナとパワーをMr.Prospector3×3やHalo≒Boldnesian3・5×5で中和した良血馬で、完成するのはまだ先だろうがいつかデビューから注目している良血馬だからこれ以上印は下げられない。

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予想では思い切ってアドマイヤダイオウとナムラシングンを切ってましたから、完敗中の完敗ww

しかしあれだけ3着馬を離すとは...。時計面等はよく分かりませんが、やっぱりこの世代はとんでもないのかもしれないと思わせるレースでした。

アドマイヤダイオウの母母ベルベットローブは優秀な繁殖牝馬で、アドマイヤサガス(6勝、重賞1勝)、チェスナットバロン(4勝)ローブデソワ(4勝)などダートでの活躍馬を輩出。ダート向きのパワーと一本調子な資質を伝える面があり、くりがしらさんはこのようなツイートをされていました。

 ブライアンズタイムノーザンテーストなど、主張の強い種牡馬は場合によっては母父よりももっと奥に引っ込んで「影の力持ち」となることが多いように思います。それだけ遺伝力があり、主張が強かったからこそ名種牡馬になれたわけですが。(アグネスタキオンキングカメハメハはその逆の、相手を活かすスーパーサイアーですよね)それと似たような感じでしょうかね。

ベルベットローブは、母母父Verbatim→母父Slewpy→父Gone WestNasrullah×Proncequilloを3代続けて交配されているんですよね。ダイオウの場合は母父クロフネがナスキロに対してアウトだったのも良いのではないかなと思います。どちらにせよ、この牝系はかなり発展していきそうですよね。

 

スプリングS

◎②ハレルヤボーイ

〇⑩ロードクエスト

▲⑧プランスシャルマン

△⑪ドレッドノータス

★④マイネルハニー

〇ロードクエストは調教を見てもBold Bidder≒Secretariat4×5らしい綺麗な走りをしています。ここでは誰がみても明らかな力上位だけど、内1800を力でねじ伏せられるかというとロゴタイプのように「ここだ!」というわけではないのでハレルヤボーイに東スポ杯以来2度目の重賞◎を進呈したい。
ノーザンテースト4×5の影響か小刻みなピッチ走法で走るのでまともなペースであれば東京<中山なはずで、キングカメハメハトニービンを通じるHornbeam5×7を持っているということも、持続力が担保されているような気がしてよい。吉田豊騎手の潔く外を回す騎乗もハマりそうだし、ここは絶好の舞台でしょう。
▲プランスシャルマンはジャングルポケットに母がノーザンテースト持ち、Hyperionが強く、ホープフルSは内枠がアダになって仕掛けが遅れ、前走もスムーズさを欠く競馬。小頭数で内田騎手ですからある程度早めに動いていくはずで、全能力を発揮すれば間違いなく通用するはず。

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予想はダメダメでしたが、悔いなしの予想でした。

ハレルヤボーイは4角で少しマウントロブソンに閉められブレーキが掛かってしまったのが残念。まぁそれでも3着は厳しかったですが。

4着プランスシャルマンは内田騎手が完璧に乗ってくれました。3代母フリートークがFleet Nasrullahを通じるNasrullah5×4だからか結構体質は柔らかく動きが怠慢だなと感じるようになりました。近親のシングウィズジョイもフローラSを勝ちましたし、東京の長いところでは楽しみかなと思いました。とはいえ、Hyperionも豊富ですから長い目で見守っていきたい。

6着プレイヤーサムソンもHigh Top=Camdem Town4×4で、気性が幼すぎますが1勝馬ながら重賞を使われているように素質は引けを取らないと思っています。こちらも長い目で。

3着ロードクエストは、やはり東京の新馬と新潟2歳の走りを観ていると本領発揮は東京でしょうし、池添騎手はJCのショウナンパンドラのように絶妙な手綱捌きを出来る相棒だから2400はやや長いも内枠でも引けばダービーでもと思わせないことはない。

 

阪神大賞典

◎②アドマイヤデウス

〇③トーホウジャッカル

▲⑥タンタアレグリア

△⑪シュヴァルグラン

★①カレンミロティック

◎アドマイヤデウスは父ティンバーカントリーが内包するFall Aspenとトニービン、母母アドマイヤラピスからHyperionを強く受け継ぎ、ストライドが伸びない走り方もHyperionらしいもので、Woodmanのパワーも受け継いでいるから少し骨太で捲りも巧く、内回りの長いところがベストだと思っています。ハーツクライジャングルポケットからのHyperionではなく、ティンバーカントリー×トニービンアドマイヤドンから受け継いだHyperionというのが非常に渋く、泥んこの凱旋門賞でも勝負になりそう。
〇トーホウジャッカルは調教を見ると、やはりしなやかな走りをしているなと思います。マルゼンスキーの母母QuillPrincequillo×Count Fleet、Unbridled's Songの母Trolley SongがNasrullah≒Royal Cherger4×4、その母Lucky SpellはMahmoud4×4でもありMumtaz Mahal血脈が豊富です。本質的にはステイヤーではないと思いますし、重い阪神の馬場も特別得意というわけではないですが、「宝塚記念よりも動ける」と陣営が言っているのならば地力を評価したいです。
△シュヴァルグランはやはりこの牝系ですから3000だとパフォーマンスは落ちるでしょう。ただ、これくらいのタイプの方が天皇賞で内枠でも引くとサッと抜け出したりするんですよね~

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シュヴァルグランはハルーワスウィートですから、3000mでパフォーマンスを上げてくるとは恐れ入りました。個人的には最近だとオールカマーのショウナンパンドラ、朝日杯のリオンディーズに次ぐ衝撃のパフォーマンスで、タイプは違えどジャスタウェイ的な成長をしているのかもしれません。望田先生が仰られているように、Haloクロスを継続しているので、今回のように勝負所でスッと反応することが出来るのも強みでしょう。

「長距離適性」とは心肺機能的なスタミナだけを差すのではなく、燃費の良い走法だったり、関節の柔らかさだったりがあると思いますが、シュヴァルグランはそういった面が優れているのではないでしょうかただ、今回は内回りの3~4角の中間地点でペースアップという競馬。天皇賞のように下り坂のある京都外ではやはり重要視したいとは思えません。そんなこと関係ないくらいに成長したのかもしれないし、内枠でも引けばこういう器用さが活きるのが近年の(昨年は例外的)天皇賞でもありますが...。

Nureyev持ちでHaloのニアリークロスという点では毎日杯にも登録があるPOG馬のアーバンキッドと同じ。ワンアンドオンリーにしてもヌーヴォレコルトにしてもやっていることは同じようなことなので、ハーツクライの成功パターンも見えてきましたよね。今年はアーバンキッドが引けましたし、今ちょうど手元にシルクとキャロットのカタログがありますが、メジロダーリングの2014なんかも面白そうですよね。

アドマイヤデウスは内回りを自分から捲る競馬がベストだと考えているので、今日のように内で閉じ込められると良さは出ませんよね。アドマイヤドン、というかティンバーカントリー系の大物なので何とかGIを獲ってほしいと思うし、大舞台で馬場があれていたら◎をドーンと打ちたいです。

 

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フラワーカップは後出しになりますがThe Dancer=Kazadancoa4×4、Graustark6×6で器用さがある◎エンジェルフェイス、The Dancer=KazadancoaということはTudor Minstrelをクロスしていることにもなります。

2着ゲッカコウはここまで人気するのなら、内枠&鞍上を嫌ってみたいと思い消しましたが、3着ウインクルサルーテは△でした。

Tom RilfeやAlzaoのPocahontas牝系で、母母父ダンシングブレーヴなのでShareef DancerのNothern Dancer+Sir Ivor、もっと大きく見ればハービンジャーの母Penang PearlのLyphardSir Ivorを増幅しているともいえ、中京2歳Sパドックから注目していてアルテミスでも△を打っていたんですよね。まぁ、それを裏付ける記事を書いていた気がしたんですがありませんでした(._.)

ルフォールは東京向きだと思っていて、地力に期待した形なんでしょうがここを使ったことは出世への遠回り、今週の君子蘭賞で見てみたかったなと思いますが、体質も体質なので輸送は避けたいのかなぁ。

 

高松宮記念、エアロヴェロシティは回避ですか。中京のレースは良く見てないしメンバーもキチッとみてませんが、ダンスディレクター×横山典騎手は楽しみ、一雨降ればサドンストーム=ティーハーフあたりが面白いですかね。乗れてる修騎手のエイシンブルズアイもいいか。しかし昔ほどGIでドキドキしなくなってしまいました(-_-)

 

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derby6-1.hatenablog.com

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【参考】

『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)

望田潤さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

栗山求さんの連載「血統SQUARE」http://www.miesque.com/motomu/works.html

『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)

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