4歳上500万下

“血統表”と“現実”のすり合わせ、“競走馬の個性”の解釈

弥生賞ということでもう1度クラシックを...

今年の3歳牡馬路線は誰がみてもハイレベルだなぁと感じると思うんですが、きさらぎ賞サトノダイヤモンドをみて、リオンディーズ<サトノダイヤモンドか、サトノダイヤモンド<リオンディーズかで結構世論は分かれているんじゃないかと思うんですよねw

まぁ僕は後者なんですが。

 

ダービーを制したディープインパクト産駒2頭、ディープブリランテキズナはやはりNasrullah×Princequillo(ナスキロ)血脈を保有していました。

ディープブリランテはナスキロが発現された馬ではなく、HyperionとLady Jurorの粘りで走る「ダービー<皐月賞」型だったと思うけれど、「ナスキロ」東京の高速馬場に対応できていなかったのではないでしょうか。

 

サトノダイヤモンドの母父Openの父Lureは父Danzig×Alyderという組み合わせで、これはジェンティルドンナの母父Bertliniと3/4同血(今思えばジェンティルドンナはCoutly DeeとMy Bupersを持つ母ドナブリーニだったわけで、そんなパワー寄りの繁殖牝馬からも、種牡馬ディープインパクトってのは、東京2400のGIを勝ち切れる馬を産めるスーパーサイアーなんですね)。パワーを軟質なHaloクロスで中和した配合で、体型に恵まれているところはジェンティルドンナに似ています。

だけれども母から「ナスキロ」を供給できてない分ストライドが伸びずに、池江先生もコメントしているように「掻き込むような走り」になっていて、きさらぎ賞は力の違いで楽勝したけれども、東京の長い直線で末脚比べをしたらストライドが伸びないのでエネルギー効率が悪く、ストライドが伸びる馬に最後差し切られてしまうのではないでしょうか。

同じようなタイプだったジェンティルドンナは、オークスを力の違いで、ジャパンカップもトップスピードに乗る速さの違いで(2年目はエイシンフラッシュのスロー逃げ、1年目はビートブラックの大逃げがあったが2番手以下はスローだった)制したけれども、ハイレベルといわれている今年の3歳牡馬の頂点を決めるダービーで、このタイプが勝ち切れるほどレベルの低い世代ではないはずです。

 

リオンディーズは、「ナスキロ」に着目していえば、Mill ReefSir Gaylordマルゼンスキーの母母QuillPrincequillo×Count Fleet(The Tetrarch持ち)で「ナスキロ」に脈絡するともいえるし、直線で豪快にストライドを伸ばす走りは「ナスキロ」が発現しているといえます。(コーナーでNureyev≒Sadler's Wells4×3らしいピッチ走法で走ったら、これはまさにSecretariatの「等速ストライド」、ディープインパクトのようなどこでも走れる走法になるけれど)

だから僕はサトノダイヤモンド<リオンディーズだし、朝日杯であのパフォーマンスをみせられて、中山記念でドゥラメンテを出していって早めに動いたようなレースを支配する競馬を弥生賞でしてくるのであれば、他の馬は成す術がないだろうと思います。

 

マカヒキは「ナスキロ」に着目すると母父フレンチデピュティの母Mitterand(ボルキロ)、母母父Rainbow Conerの母Kingscote(ボルキロ)ですが、やっぱりいくら2000ベストのタイプがダービーを制しやすいとはいっても、ディープインパクト×フレンチデピュティで東京2400を制したショウナンパンドラの母母がゴールデンサッシュだったこともあって、東京2400で勝ち切るイメージが...(けどこう書いてるってことは勝つよ多分!ww)

 

だから、皐月賞

  1. リオンディーズがドゥラメンテの中山記念のようにレースを支配して勝つ
  2. サトノダイヤモンドが器用さと反応の速さで抜け出して勝つ

 

ダービーは

  1. リオンディーズが大外からストライドを伸ばして差し切る
  2. リオンディーズは「内から抜け出す」ような器用な競馬はしないし出来ないだろうから、内からサトノキングダムが抜け出す
  3. リオンディーズは「内から抜け出す」ような器用な競馬はしないし出来ないだろうから、内からマカヒキが抜け出す

 

昨年のダービーはドゥラメンテの強さを認めつつ、負かすならサトノクラウン×ルメールが、ウオッカで、ハーツクライで、リトルアマポーラで先行させたようにドゥラメンテより前で競馬した時だけ逆転の可能性があるだろうと思って◎にしたわけで、今年はその役割をサトノキングダムかマカヒキが担うのかな、ということか。

でも先述したようにマカヒキを東京2400で◎には多分できず、今年のダービーの◎はリオンディーズかサトノキングダムの2択になっています。

 

あ、でもドゥラメンテで話題になった手前に着目すると、朝日杯のリオンディーズは、直線右手前一本で差し切ったんですよね。ということは道中右手前を温存できる東京では更に威力を増した末脚がみられるのかも...?そしたらそれこそ絶対能力で楽に差し切ってしまうような気がします。

 

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【参考】

『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)

望田潤さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

栗山求さんの連載「血統SQUARE」http://www.miesque.com/motomu/works.html

『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)

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