4歳上500万下

“血統表”と“現実”のすり合わせ、“競走馬の個性”の解釈

フェブラリーS・ヒヤシンスS 回顧

もう最近は「よし今日は1日競馬やるぞ!」という気持ちで、土日の朝を迎えていないんですが、最低限やっておきたいなということ(新馬戦の血統配合チェック+パドックチェックと、3歳戦と重賞の予想)をしているともう15時くらいに。

別に何になるわけでもないし、超楽しんでやっている訳でもないんですが、やっていないと気になっちゃうし、平日にやるのが面倒というかなんというか。

 

第33回フェブラリーステークス

◎⑦ノンコノユメ

〇②ホワイトフーガ

▲③コパノリッキー

△⑤ベストウォーリア

△⑩グレープブランデー

3連覇を目指す▲コパノリッキーHyperionをベースとした持ち前の持続力を、速い流れになりやすいマイルで活しているという、ダイワメジャーのようなイメージだ。だからこの舞台はベストといえる。スタートに難がある馬で、砂もかぶりたくないことから外枠がほしかったのは事実。この枠でも昨年のように巧く外目2番手を取れたり、二の脚でハナを切ることは可能かもしれないが、3連覇はそう簡単にいかないということは歴史が証明している。そしてそれ以上に、昨年に比べてこのレースへの本気度が感じられないローテーションから状態面の不安もやや感じる。それでもマイルは絶好なので敬意を表して▲を進呈。
◎ノンコノユメは軽いダートの方が合うタイプで、この距離はやや短いが東京ならばモノが違うだろう。Courtly DeeとMy Bupersという名牝系の出会い、母がアグネスタキオン×LyphardキャプテントゥーレダイワスカーレットのようにHyperionとLady Jurorが脈絡し持続力が担保されているのも良い。
距離短縮、東京替わりと全てがプラスで大幅なパフォーマンスアップが見込める〇ホワイトフーガが相手筆頭。日本でダノンシャンティヴィルシーナらを輩出するBallade牝系はスピードが魅力でもある。
モーニンはやはり1400がベストだろうから、マイルの持続戦ではさすがに分が悪そうだ。

 

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1着モーニン・・・3代父Storm Cat(母父Secretariat

3着アスカノロマン・・・Secretariat5×5

4着ベストウォーリア・・・マジェスティックウォリアー≒Mr.Greeley1×2(Secretariat≒Sir Gaylord4・6・5×5)

 

時計が速かったのでなおさらA.P.IndyStorm Catの優越だったのではないでしょうか。

 

モーニンノンコノユメについてはあちらこちらで述べられていると思うのでウマニティさんで書いた血統考察を載せます。

【フェブラリーステークス】血統考察 byうまカレ|競馬コラム|競馬予想のウマニティ - サンスポ&ニッポン放送公認SNS

●東京ダートなら差し切り濃厚
ノンコノユメ種牡馬Green Desertの母母でもあるCourtly Dee直仔の父トワイニングに、ハーツクライミッキーアイルMy Bupers牝系の母ノンコという組み合わせ。パワーは文句なしでしょうが、母ノンコはアグネスタキオン×母母父Lyphard、なので、同じ父を持つキャプテントゥーレダイワスカーレットのようにHyperionとLady Jurorを増幅する形にもなっているため、持続力も担保されています。軽い馬場の方が良いタイプですから、チャンピオンズカップサンビスタが勝つようなダートの質としては真逆だった中京ダートであれだけやれていれば、東京でどれほど斬れるのか、末恐ろしささえ覚えます。距離はやや短いと思いますが、コパノリッキーがいる限り前残りはないという見立てなので、差し切り濃厚とみます。

●東京向きの同厩2頭
石坂厩舎の2頭、ベストウォーリアは、父マジェスティックウォリアーと母父Mr.Greeleyが、SecretariatMr.Prospector、Broadwayなど非常に共通な血が多く、マジェスティックウォリアー≒Mr.Greeley1×2といえるようなすごい配合で、ダート馬にしては体質が柔らかく、いかにも東京でこその差し馬。モーニンサンライズバッカスと同じStorm Catヘネシーの父系で、母系のCozzeneの影響もありこちらも東京向きの差し馬。しかし距離延長というのが気になります。

●前哨戦ワンツーのアグネスデジタル産駒

前哨戦の東海Sでワンツーを決めたアグネスデジタル産駒は、Secretariat5×5を持つ広いコース向きのアスカノロマンと、いかにもダ1700が得意そうな走り方をするモンドクラッセ、タイプが全く異なります。アスカノロマンは母父が、母父Sauce Boad(Ribot系)の影響で厳しいペースでこそ持ち味が活きるタバスコキャットで臨戦過程も血統もグレープブランデーに似ています。ただ今回は先述しているようにコパノリッキーの存在が厄介になりそうです。一方モンドクラッセは、東京ダートだと条件戦でも手こずるほどで、東海Sはスローペースに落とせたのが何よりの好走の要因。ここは厳しいでしょう。

アスカノロマンはSecretariat5×5なのでこれまでの走りからも、先行馬ではないのではないかと思っていて、速い流れにはなるだろうから、それほど先行を意識しなくてもしぶとく伸びて来れるだろうなと考えていました。それなのに「しぶとさを活かすため内枠から先行」という旨のコメントを陣営が出していることが気がかりだったんです。もっともっと強引に先行するのかと思ったら結局9番手から差し込んでの3着。母父タバスコキャットですから厳しいペースで強く、ワンダーアキュートに少しだけ近いイメージがあります。

 

●適性がズレている
昨秋から力を付け、チャンピオンズカップでは4着と好走したロワジャルダンは、母母スキーパラダイスに父キンカメなので、スキーパラダイスLyphardやAlibhaiの影響で、キャプテントゥーレのような前に行っての粘り強さを伝える馬で、だからロワジャルダンも小回りを捲るのがベストな走りにうつります。ハイペースだったチャンピオンズカップは、持続力があるのでずっとバテずに一定の脚を使い続けていたら4着まで来ちゃった、というトーセンジョーダン天皇賞秋のようなレースでした。差し馬有利の流れになって、再び持ち前の持続力で好走することはあるでしょうが、捲り&粘りがベストの馬だからGIを勝つならば先行してそういう競馬をした時だろうし、今回は初めての距離でそういう競馬は出来ないだろうから勝ち切ることは無いのではないかと思います。

ロワジャルダンは、上位4頭に比べると前脚が伸びない走法なので、直線の長い東京だとやはり分が悪く、ストライドを伸ばして走る馬に先着を許すことになりました。東京で先行して粘り勝つ昨年のコパノリッキーほどの持続力も感じさせないし、そもそもこのメンバーのマイルGIで先行できるほどのテンのスピードもない。この血統らしく(キャプテントゥーレ的な)、やっぱり内1800を捲る形がベストだと思うので、GIを勝つとすれば地方なのでしょうが、大井2000は外回りなんですよね。それかチャンピオンズCを先行して粘り切るかでしょうか。

 

時計が速くスピードが活きたというレースだったならばノンコノユメは、まだ化け物と言っていても良い気がしています(笑)

マイルは短いと思っているので是非ともドバイには是非とも行ければ行ってもらいたいです。

derby6-1.hatenablog.com

 

 

ヒヤシンスステークス

オールドドリーム関東オークス2着のモンヴェールの4番仔で、ファンシーミューズ(2勝)の全弟で、グリューネヴォッヘ(父スペシャルウィーク、2勝)の3/4弟。3代母Statisticじゃジェイドロバリーの全妹で、父がゴールドアリュールだからNureyev=Numberの全兄弟クロス3×4、ゴールドアリュールの母母Reluctant Guestと母父フレンチデピュティはNothern Dancer+Nasrullah+Princequillo血脈で東京向きの末脚はこの影響があるのかもしれません。

 

1番人気に支持されて3着に終わったスマートシャレードは、母母ファッションショーがノーザンテースト産駒で、母母父New PolicyがHyperion系×母父Fair Trialという血統。つまりファッションショーがHyperionとFair Trialがベースとなった配合をしており、父ブライアンズタイムの内包するFlower Bowlでこの部分を増幅できています。スマートシャレードのこれまでの内1800でのレース振りをみていると、「らしさ」が感じられます。3歳の内1800オープン特別では悠に巻き返して来るはず。

 

今後注目したいという点では、4着だったケイティブレイブ。La Troiennne牝系で、父アドマイヤマックスの母母父がヒッティグアウェーですからStriking5×6の牝馬クロス、Halo≒Red God3×5、母ケイティローレルはCourt Martial≒Tudor Minstrel6×4

アドマイヤマックスの母ダイナシュートはAlibhaiの血を引くファンシミン系にヒッティングアウェー、ノーザンテーストですからパワーと粘りが持ち味の血統といえ、ケイティブレイブは、そこにCourt Martial≒Tudor Minstrel6×4のような粘りの血と、Strikingでパワーを増幅させています。「根性がいい」というコメントもこういう血統にはよいですね。

 

レガーロのような大飛びの馬は、スムーズに外目に出すことが重要になります。今日は直線で窮屈な場面がありましたが、最後は盛り返してきて力のあるところを見せました。今のところのユニコーンS◎ですね。

 

derby6-1.hatenablog.com

 

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【参考】

『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)

望田潤さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

栗山求さんの連載「血統SQUARE」http://www.miesque.com/motomu/works.html

『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)

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