4歳上500万下

血統好きが大学生のころ書いていたブログ(今でもたまに更新)

旧ゆりかもめ賞(東京7R)、エルフィンステークス

今週は真摯に競馬に勤しみます。えろえろとやることも溜まっているので。

東京3Rで、日本で2頭目のRaven's Pass産駒エクラレーアがダート替わりで2着に好走しました。Raven's Pass産駒日本初勝利なるか次走に注目です~

 

まずは旧ゆりかもめ賞の東京7R

この時期の2400の500万ですから、一線級と比べるとまだ緩くて「速く」動けない馬が集まります(去年のPOGデバイスドライバーとか...)

レーヴァテインディープインパクト×レーヴドスカーというとんでもない超良血馬ですが、この配合はSir Gaylordが3本あり、キングカメハメハのレーヴミストラル以上に緩く出ていい配合なのですが、そこまでの緩さを感じさせない素軽い動きを新馬戦では見せました。これはレーヴドスカーディープインパクトの奥に眠る米血が上手くマッチングされているからではないかと思っていて、1本記事を割きました。

derby6-1.hatenablog.com

レーヴドリアンやレーヴミストラルよりも俊敏に動けているのがよいです。カイ食いが~等一抹の不安はありますがここはあっさり通過してもらいたい。

リッチーリッチーGalileo×デインヒルのニックスで生まれたTeofilo(デューハーストS、ナショナルS)を父に持ちます。自身はSadler's Wells≒Nureyav3×4、Danzig4×4の相似配合系を取っているが、Rose Bower(Miswakiの母母)≒Secretariat≒Sir Gaylord6×5・5が走りでで、早めに先頭に並びかけてから垂れなかった前走のようなスピードの乗りを見ても明らかに東京替わりは大歓迎。

ジョルジュサンクはダートで走ったペガサスヒルズ、シゲルトウトウミの半弟でダートに振れることが多い血統。これは母母ユキノローズに眠るDomino系のパワーの影響だと考えます。しかしジョルジュサンク自身はNijinskyらしい胴長で、かつHalo≒Red God4・5×5らしい器用さもあって自在。京都2歳のあわや3着という内容からここでは力上位でこれ以上印は落とせない。

葉牡丹賞2着の△シュペルミエールは母がクロフネ×グレイトフィーヴァー、けっこうクロフネのパワーが発現されているような気がしますが、ステイゴールド×グレイトフィーヴァーですから距離延長と東京替わりは苦にならなさそう。

ヴァンキッシュランは母リリーオブザヴァレーがオペラ賞(フランスのエリ女的な)の覇者でNothern Dancer3×6・6・5と強い。しかしGalileoに、Sicambreクロスの母母父Pennekampに、ラストタイクーンだからディープとの配合であれば緩い芝馬になってもおかしくない。ただ、だんだんと緩さが抜けてきて、前走ではHalo≒Up Spirits3×5を感じさせる走りでした。

 

エルフィンSも注目のメンバー。

レッドアヴァンセディープインパクト×エリモピクシーという超良血馬で、先週のセントポーリア賞を制したサトノキングダムと同じAlzaoダンシングブレーヴ(3×2!)というすごいニアリークロスを持ちます。緩すぎず、軽すぎずLyphardらしさをあまり感じさせない日本的な斬れ味をもちます。サトノキングダムが母母独血統だったのに対して、こちらはテスコボーイ×Vaguely NobleHyperionが濃いエリモシユーテングが母母、現状の僕の血統知識としてはディープインパクトとしてほぼ満点の配合ではないかと思います。まぁ、もう父ディープインパクト×母父ダンシングブレーヴってだけで世界に見せたい的な。問答無用で◎、桜花賞へいきなさい。

エールデュレーヴディープインパクト×レーヴディマン(=レーヴドスカー)ですから、レーヴァテインと同じ。でもやっぱり兄弟姉妹と違って、新馬戦とはいえマイルで2番手から競馬が出来るスピードがあるんですよね。これは先述したようなディープの米血とレーヴディマンの米血が上手く脈絡しているからなのではないでしょうか。穴っぽいところで狙いたい馬が少ないので、カイ食いが身にならない~云々言われていますが〇です。

唯一穴目で注目しているのは▲クリノラホールで、ダイワメジャー×クロフネのパワー型で、母母もAbernantチャイナロックなどHyperionとLady Jurorが豊富で字面以上に粘りのある配合をしています。走りはHabitatも出ているような感じで京都外マイルは合うと思うんですがね。人気無さすぎだろ!

ワントゥワンは叔母ジュエラーをみても、ほかの叔父叔母(ワンカラット、トップアート、ベアトリッツ)を見ても分かるように、母系のMixied Marriageをディープやファルブラヴとの配合だと増幅しているのでピッチ走法になります。距離延長はちょっと嫌ですね。

タガノヴィアーレはウインスラッガーと同じダイワメジャー×Mr.Gleeryで外回りでこその1400馬ですが、もうりんどう賞と紅梅Sで狙い目は終わったかな。

リセエンヌアオイプリンセスはそんなに強くないかな~

 

牡馬牝馬共にAlzaoダンシングブレーヴの大物候補が出てきました(サトノキングダム、レッドアヴァンセ)。サトノキングダムはもしかすると牡馬クラシックの形勢逆転も?と思っているほど奥が深い血統で、フェノーメノ的(青葉賞勝ちでダービーで5番人気くらい)立ち位置になってくれないかな~と思っていて、今のところダービー◎ですね。

derby6-1.hatenablog.com

 

【参考】

『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)

望田潤さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

栗山求さんの連載「血統SQUARE」http://www.miesque.com/motomu/works.html

『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)

 

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ウマニティさんでのコラム、今週は東京新聞杯です!(血統表がついてる!)

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