4歳上500万下

血統好きが大学生のころ書いていたブログ(今でもたまに更新)

土曜の3歳戦回顧、今日の新馬戦

理屈ではなくて、その人の感性的に好きな事柄に対しては「なんで?」という疑問が生まれると思うんですね。最近は血統を見ていても、「なんでこの種牡馬はこんなダート馬が多いんだろう」→「あ、このAという血の影響だな」→「なんでAという血はダート適性を伝えるのだろう」→「あ、Aという血の中に含まれているBという血の影響だな」、こんな具合に1800年代の馬まで遡り、いよいよ分からなくなって『配合史』を読み始めるという...

若駒S

POG馬でもあるマカヒキが初戦に続いて楽勝。どう見てもやっぱり全姉とはタイプが違って2000は大丈夫というイメージ。ディープインパクト×母系サザンヘイローサトノダイヤモンドと同じで2頭がクラシック戦線に乗ることになりました。

ここで望田先生のブログのコメントですんばらしいものがあったので引用させていただきます。

しなやかで斬れタイプに見えるんだけど、内回りの機動力抜群というところが似てる

あああともう一つ、マカヒキもサトノダイヤモンドも非常に利口で操作しやすい馬に見える

ルメールだから内回りでも仕掛け遅めなんだけど、それでも何もしないでも4角回ってすぐスピードに乗ってしまうところが似てますわ

サザンヘイローは同牝系のHalo×Nothern Dancerなので、牝祖Almahmoud3×4のクロスになるんですね。AlmahmoudはThe Tetrarch4×5

ディープインパクトのHalo≒Sir Ivorのクロスも継続できるというのがやはり1番でしょうかね。

ただ2頭を比べると、マカヒキには母母父Rainbow Cornerの奥にAlycidonがあるものの、サトノダイヤモンドの母系にはDonattelloとSon-in-Lawがありますから中距離での底力不足の不安はあります。

ちなみに馬体の柔らかさではマカヒキ<サトノダイヤモンドだと思いますが、それはサトノダイヤモンドの母父OrpenがNothern Dancer→Danzigのサイアーラインで、母父がDevil's Bag(父Halo)で自身がAlmahmoudの牝系で、父と合せるとAlmahmoudが7本ということも無関係ではなさそう。これはレッドリヴェールに匹敵する本数じゃないでしょうか。

マカヒキはPOG馬ですが、ダービーで◎にすることがないんだろうなぁと思っています。

 

若竹賞

◎⑦クィーンズベスト

〇⑥マイネルハニー

▲⑧キャニオンロード

△⑤サーブルオール

△⑩エディクト

◎はスピード溢れるハルーワソング牝系にワークフォースだから、Sadler's Wells≒Nureyev5・3×3となり、スピードとパワーに優れた内回り向きの馬となった。距離もこれくらいがベストだろう。

〇はNothern Dancerを持たない父マツダゴッホにNothern Dancer3×3の母、3代母はアグネスレディーの全きょうだいだし、他にも興味深い配合の仕掛けがある。距離短縮もプラス。

▲は機動力を伝えるハッピートレイルズ牝系だから、早めに動く競馬が合っているのだが、戸崎騎手とは手が合わない気がしている。このコンビでは同じ牝系のスティーグリッツも1番人気4着となってしまっている。

サーブルオールはShareef Dancer≒アンティックヴァリュー4×4が効いている大器。

きゃめろっとさんの競馬予想|若竹賞 - 2016年1月23日中山9R|競馬予想のウマニティ - サンスポ&ニッポン放送公認SNS

 

スローの行った行ったでしたが、内枠を利してディープ産駒のジークカイザーがデビュー2連勝。

母ヒルダズパッションはNureyev≒Sadler's Wells4×3、Nothern Dancer≒Icecapadeでも5×4・4、ジークカイザー自身はAlzao≒El Plad3×3、それはつまりSir Gaylord≒Secretariat6×5・6、Halo≒Sir Ivor≒Boldnesian3・5×6・5、色々と緊張した配合ですが、単純に見てみても母父Canadian FrontierはGone West×Seattle Slew、走りをみても間違いなく東京だともっと斬れるでしょうし、もしかするともしかする馬かもしれません。

 

ダンスウィズミーがデビュー

京都4R、ダ1400ではディープインパクト×スプリングマンボのダンスウィズミーがデビュー。言わずと知れたスズカマンボの3/4妹にあたりますが、母がRaise a Native3×4、Nothern Dancer4×3、そしてGraustark5×4、父ディープインパクトのBurgclereからもしっかりとFlower Bawlの構成血脈であるHyperionとSon-in-Lawを受け継いでいます。418キロという小柄な馬体ながら「パワーがある」というコメントが出るのはさすがこの血統。長い目でみたい良血馬です。

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京都6R(芝1800m)

マッジョテンペスタワークフォース産駒でエイジアンウインズの2番仔。母はSpecial牝系で、自身はSpecial6・5×5、直接のクロスになっています。Graustark=His Majesty7×5にもなりますし、パワーマイラーといったところでしょうか。Nureyev≒Sadler's Wellsを通さないSpecialの刺激の仕方は珍しく、母のフジキセキ×デインヒルという配合系もパワー特化の方向性とが一致しますね。ただ僕はワークフォース産駒の皐月賞馬がみたい~

 

リーチザハイツはLyphard4×6、Sir Gaylord6×6、Lyphardのクロスはダンシングブレーヴを通じてなので生粋のLyphardらしさにはならなさそうです、と言いたいところですが、母系にHigh Topも持つのでCourt Martialらしさが出てくるかもしれません。

しかし母母はLodge≒Habitat4×3、しかもHabitatの母Little Hutの牝馬クロスを通してのものなのでこのスピードがどこまで出てくるかも注目。

 

レッドディオーサキングカメハメハに母がロックオブジブラルタル×フェアリーバラードですから、Nureyev≒Sadler's Wells4×3、ロックオブジブラルタルはNothern Dancer3×3なので全体でNothern Dancerを6本も持つ配合に。芝で斬れるイメージは湧きませんが内回り×道悪ならあるかもです。

 

京都2R(ダ1800m)

アンナペレンナTale of the Cat≒バイユーストーム2×2(Storm CatMr.Prospector)ですか、これは。父Tale of Ekatiは母父サンデーサイレンスで米GIを2勝した馬で、Yarn≒メイプルニジンスキー2×2(NijinskyMr.Prospector)、母系から米血パワーが凄いので、ダートに出ましたが、この配合だと東京ダートなんかが合うかもです。

 

辻牧場のワークフォース産駒ブライトフューチャーは、母シャンパンセラーがマンハッタンカフェ×Alleged、なんとLaw Society

ハイランドファンタジー3×1です。

血統情報:5代血統表|シャンパンセラー|JBISサーチ(JBIS-Search)

この配合だと、マンハッタンカフェのHalo≒Boldnesianを継続して3・5×4にもなり、ブライトフューチャー自身はAlleged4×5・3、すごい。

 

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